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2019年04月30日
偽造品の Windows 7 を疑われて信用を失った事件
昔、あるお客から OSの再インストールを依頼されたことがあります。OS は Windows 7 Home Premium です。自分でインストールしようとしたけれども、「これは偽造品だからインストールできない」という趣旨の表示が出てきて進めないというものです。
パソコンに付属して DPS 版のものを当店舗で販売していました。お客は完全に「ニセモノを売りつけられた」というような口調で、半分怒り気味に来店しました。私はその不具合を知っていたので、「ああ、例の不具合ですね」とセキュリティレベルを下げて認証を通しました。
この不具合はマイクロソフトの公式でも発表されています。解決方法として、「セキュリティレベルを下げてやる」というものでした。それ以降は正規品では無いというメッセージは出なくなったのですが、そのお客さんは、一切疑った事を謝ることなく、帰られました。
あれから数年経ちますが、半ば常連さんのように来てパソコンを組み立てていたのですが、一度も来店はありません。「おそらく、偽造品だけど、何かして、ごまかしたんじゃないのか?」と、思われたのかもしれません。
2019年04月16日
プリンタが印刷できない意外な理由
先日の朝、電話がかかって来ました。「プリンタで印刷ボタンを押しても印刷ができない」とおっしゃっていました。「なぜ印刷ができないんでしょう」と言われますが、何も情報が無いので、答えようがありませんでした。
一つずつ情報を聞き出していくことにしました。
「いつから印刷ができないのですか?」と尋ねると、去年は出来ていたそうです。
それでは、「使っているプリンタとはUSBケーブルでつながっていますか?」と聞いたところ、USBケーブルは使ってないようでした。プリンタはどのようなものか聞いていくうちに、複合機である事が分かりました。
どうやら個人では無く、オフィスのプリンタの事を言っていたようです。そこで、「プリンタの設定はどなたがされたのですか?」と聞いたところ、自宅から持ってきたので、「まだしていない」とおっしゃいます。ここで私も先方も「えっ?」です。
まとめると…
・出力しようとしているプリンタは複合機
・会社の複合機で印刷をしようとしている
・自宅のノートパソコンを持ってきた
・またドライバはインストールしていない
・さっき印刷したことがあるといったのは家での話
これを理解せずして、「印刷ができないのだけど、何故なのか」と聞かれても分かるはずはありません。10分ほどかけて情報を聞き出し、ドライバをインストールしてください。ということで終了しました。
パソコンのトラブルを説明するのは難しいかもしれません。でも、それを聞き出すのも、一筋縄ではできません…
2019年04月04日
セキュリティをしっかり考えた対処でもクレームになった事件
ある行政書士事務所のパソコン修理案件を扱ったときのことです。先方事務所で修理箇所を調べていたのですが、簡単には見つけることができない状況でした。
ハードディスク以外の何かが原因でパソコンが立ち上がらない、という対応だったと記憶しています。時間ばかりが過ぎてしまうことを考慮して、パソコンを預かる事を提案しました。デスクトップパソコンでしたが、スリムタイプで軽量でした。
中に大切なデータが入っている事を考えて、ハードディスクだけを外して、データが一切入っていない状態で預かることを提案して持ち帰りました。
話をした担当の方は、事務所の責任者ではありませんでした。しかしながら、それなりの権限はあったようで、提案を了承してもらったのです。幸いな事に出向いた行政書士事務所は、私のパソコン修理店から数百メートルという近さだったので、提案したのです。
事務所で不具合箇所を調べていると、電話がかかってきました。パソコンを預かった行政書士事務所の経営者兼、一番の責任者です。「なんで勝手にパソコンを持ち帰ったんだ?大切なデータが入っているんだぞ」という内容でした。
そういった事を言われないように、ハードディスクは外して、その事を説明して持ち帰りましたが、伝わっていなかったようです。もう一度、その内容を説明し、データは持ち帰っていない事を伝えました。
しかしです。その責任者は、「それでもデータが漏えいする可能性があるだろう」と、言われたのです。少しの間考えましたが、記憶装置が何も入っていないパソコンからどうやってもデータが漏えいすることが無いと確信して、それを伝えました。
それでも、納得してもらえず、持ち帰った事を謝り、直ぐにパソコンを返しに出向いたのです。事務所で原因を調べたところ、マザーボードの内蔵電池が消耗している事が原因で、パソコンが立ち上がらなくなっていたことが判明しまた。早速、電池交換をして届けることにしました。
パソコンが直って、さらにデータの漏えいリスクが無かった事を伝えて終了となった案件ですが、それ以来、依頼が来ることは一切ありませんでした。一番の責任者から了承を得る必要がある事を学んだ出来事です。
ハードディスク以外の何かが原因でパソコンが立ち上がらない、という対応だったと記憶しています。時間ばかりが過ぎてしまうことを考慮して、パソコンを預かる事を提案しました。デスクトップパソコンでしたが、スリムタイプで軽量でした。
中に大切なデータが入っている事を考えて、ハードディスクだけを外して、データが一切入っていない状態で預かることを提案して持ち帰りました。
話をした担当の方は、事務所の責任者ではありませんでした。しかしながら、それなりの権限はあったようで、提案を了承してもらったのです。幸いな事に出向いた行政書士事務所は、私のパソコン修理店から数百メートルという近さだったので、提案したのです。
事務所で不具合箇所を調べていると、電話がかかってきました。パソコンを預かった行政書士事務所の経営者兼、一番の責任者です。「なんで勝手にパソコンを持ち帰ったんだ?大切なデータが入っているんだぞ」という内容でした。
そういった事を言われないように、ハードディスクは外して、その事を説明して持ち帰りましたが、伝わっていなかったようです。もう一度、その内容を説明し、データは持ち帰っていない事を伝えました。
しかしです。その責任者は、「それでもデータが漏えいする可能性があるだろう」と、言われたのです。少しの間考えましたが、記憶装置が何も入っていないパソコンからどうやってもデータが漏えいすることが無いと確信して、それを伝えました。
それでも、納得してもらえず、持ち帰った事を謝り、直ぐにパソコンを返しに出向いたのです。事務所で原因を調べたところ、マザーボードの内蔵電池が消耗している事が原因で、パソコンが立ち上がらなくなっていたことが判明しまた。早速、電池交換をして届けることにしました。
パソコンが直って、さらにデータの漏えいリスクが無かった事を伝えて終了となった案件ですが、それ以来、依頼が来ることは一切ありませんでした。一番の責任者から了承を得る必要がある事を学んだ出来事です。
posted by エコ8 at 18:33| パソコン修理屋として学んだ事