2019年06月26日
今日から始める「シュガーデトックス」 砂糖を控えるだけでキレイに!?
みなさんは「シュガーデトックス」をご存知ですか。もしかしたら初めて聞いた方もいらっしゃるかもしれません。
シュガーデトックスとは、砂糖を控えることによって美容、健康を手に入れる方法だそうですが、効果はあるのでしょうか。
今回はシュガーデトックスの概要や、方法、注意点、そして砂糖の過剰摂取によるリスクなどを医師に解説していただきました。
シュガーデトックスとは
砂糖を断ったり減らしたりすることで、健康、美容、気分の安定などを目指す考え方です。
医学用語ではありませんが、美容や健康に関心の高い方々の間で最近話題になっている用語で、シュガーは砂糖、特に白砂糖を指します。
デトックスとは本来、薬物中毒などの中毒状態のときに毒物を体内から排出させることを意味しますが、転じて体にとって有害とされる物質を断ち、体内から排出することで健康や美しさを目指すという考え方を指します。
白砂糖は体に悪い?
白砂糖はサトウキビや穀物のしぼり汁から作られますが、精製の過程でミネラルやビタミンが失われます。
白砂糖を体内でエネルギーに変える過程でビタミンが消費されてしまいます。この点で白砂糖は黒砂糖やハチミツに劣ると言えます。
また、砂糖そのものを摂取すると、米などの炭水化物や果物に含まれる糖分よりも容易に素早く吸収されるため、血糖値が急激に上昇し、それを下げようとインスリンが大量に放出され、今度は逆に低血糖に陥ります。
血糖値の急激な変化が気分の変動、食後の眠気、肥満や糖尿病へのなりやすさと関係すると言われています。
1日の砂糖の摂取目安
日本で砂糖の摂取目安は特に指定されてない?
厚生労働省から、日本人の食事摂取基準というものが発表されています。
年齢、性別、体格、活動量から一日の必要エネルギー量が示されており、そのうち炭水化物が占めるべき割合が示されていますが、炭水化物のうち何%を砂糖で摂るべきという指標は特にありません。
世界保健機構が定める砂糖摂取目安
世界保健機構(WHO)は2015年に、肥満や虫歯を予防する観点から、砂糖などの糖類は1日に摂取するカロリーの5%未満に抑えるべきという指針を発表しています。以前は10%だったところを引き下げた形になります。
平均的な体格の大人だと25g、小さじ6杯程度になりますが、ここで言われている糖類とは、ブドウ糖、砂糖、ハチミツ、果汁飲料などにふくまれるものを指し、米やパン、未加工の果物、牛乳に含まれる糖分は対象外です。
実は知らない間に多量の砂糖を摂取している?
清涼飲料水には多量の砂糖が…
清涼飲料水(ジュース、無糖でないコーヒーや紅茶、乳酸菌飲料など)には多くの砂糖が含まれています。
ラベルに記載のある「炭水化物」の量が糖の量で、一般的な炭酸飲料の350ml缶には角砂糖10個分程度の砂糖(厳密には白砂糖ではなく液糖など)が含まれています。
なぜ多量の砂糖が入っていても飲めてしまう?
水に角砂糖10個を溶かして飲もうとしても、甘ったるくて飲みたいと思う味ではないと考えられます。
しかし、冷たくして飲む飲料や、少し酸味があるような飲み物は、多量の糖が入っていても味が分かりにくく糖分に気づきにくくなるため、おいしく飲めてしまうのです。
他にも糖分を多く含む食べ物、飲み物
色が透明なフレーバーウォーター、ケチャップなどの調味料にも糖分は多く含まれています。
砂糖を過剰摂取することによる悪影響
■ 肥満
■ 動脈硬化
■ 糖尿病
■ 虫歯
■ 歯周病
■ 食後の眠気
■ 集中力低下
■ イラつき
■ 不安感
効果的なシュガーデトックスの方法
◎ 間食にはお菓子やケーキよりも果物やナッツを選ぶ
◎ コーヒーや紅茶にスティックシュガーを入れるのをやめる
◎ お茶、水、無糖のコーヒー以外の清涼飲料水を飲まない
◎ 料理で砂糖を使用するときには、羅漢果やアスパルテームなどの人工甘味料、黒砂糖やハチミツなどで代用
シュガーデトックスによって得られる効果
必ずしも医学的根拠があるわけではありませんが、シュガーデトックスをしたことで以下のような実感を得られる方がおられるようです。
■ 皮膚の調子がよくなった
■ 健康的に痩せた
■ 冷え症が治った
■ 便秘が解消した
■ イライラしなくなり気分が爽快になった
ちょっとした心がけ次第で砂糖を避けることは可能です。
まずはコーヒーに砂糖を入れないことから始めてみてはいかがでしょうか。