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発見のきっかけは京都の食べ物だった!「ラブレ菌」ってなに?

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「ラブレ菌」という言葉を聞いたことがあるだろうか。もしかしたらコマーシャルやスーパーなどで、一度は耳にしたことがあるかもしれない。

実はこのラブレ菌は、京都の人が好んで食べる「ある食べ物」に多く含まれているのだ。今回は乳酸菌の一種である「ラブレ菌」の紹介と、その効果について研究結果も交えながら紹介をしていく。

□京都の漬物「すぐき」から発見されたラブレ菌
ラブレ菌は、京都の人が昔から好んで食べている「すぐき」という漬物に多く含まれている。この「すぐき」というのは、かぶのような形をした野菜だ。これを塩に漬け、乳酸菌で発酵したものを京都では「すぐき」または「すぐき漬け」と呼んでいる(※1)。

このすぐきにラブレ菌が含まれていること発見をしたのは、京都となじみが深い医学博士の岸田綱太郎先生だ。先生は「京都人の健康寿命の長さ」に関心を持ち、晩年はその研究に注力していたという。

京都人の健康寿命の長さにつながるヒントは「普段食べる漬物」にあるのではないかという予測を先生は持っていた。その中で「すぐき」の中に、新種の乳酸菌であるラブレ菌が含まれていることを発見したのだった。

□ラブレ菌の魅力は免疫力の強化にあった!
このラブレ菌は前述でも少し触れたが、乳酸菌の一種である。乳酸菌はその菌が作られる環境によって、動物性と植物性の2つに分けることが可能だ。今回のラブレ菌は野菜の中で発酵をしているため、植物性の乳酸菌に分類される。

この植物性の乳酸菌の強みは菌の生存力だ。動物性の乳酸菌と比べた場合、菌が生活しにくい環境である胃や腸においても生存することができ、菌の力を発揮することが可能である。

ラブレ菌は、菌自体の強さもあるが、免疫力の強化を助ける作用にこそ魅力がある。「インターフェロン-α」という物質は、私たちの体内に存在し、感染症やがんから体を守ってくれる細胞を活性化する働きがある。ラブレ菌がこのインターフェロン-αを増やすことが確認されているのだ(※2)。

□ラブレ菌による病気抑制の効果とは?
非常に魅力的なラブレ菌であるが、これまでにどのような場面で効果が確認されているのだろうか。ここではインフルエンザと更年期障害のケースを見ていこう。

・インフルエンザの感染を押さえられる可能性
約3,000人近い小学生に対して行われたインフルエンザ罹患率の調査では、ラブレ菌を摂取していたグループの方がより感染しにくいということが統計的に明らかとなった(※3)。

・更年期症状の改善へ大きく貢献
冷えや便秘などの更年期症状を自覚している45歳〜55歳の女性に対しての調査では、ラブレ菌を摂取した方が摂取前と比べて自覚症状が緩和されていることが明らかとなった(※4)。

子どもだけではなく、大人にも効果を発揮することが研究から証明されつつある「ラブレ菌」。これだけ効果があると菌に頼りがちになってしまうが、日々の食生活と合わせて上手に取り入れられるかが、健康を保つ上で大きなポイントになるのではないだろうか。




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