2017年07月07日
女性は特に注意! オープンオフィスは病気やストレスを増加させる!
大人数がすし詰め状態のオフィスで働く人たちに比べ、個室で優雅に働く人たちは病気で会社を休むことが少ないように感じるが、これは気のせいではないようだ。スウェーデンで行われたある調査によると、オープンスペースで働く従業員ほど感染症やストレスにさらされやすく、病欠しやすいという。
□オフィスのデザインと従業員の病欠日数の関係性を調査
スウェーデン、ストックホルム大学ストレス研究所が、オフィスのデザインと従業員の病欠の関係性について調査した。対象となったオフィスは以下の7タイプだ。
・個室
・2〜3人の小部屋
・4〜9人のオープン型オフィス
・10〜24人のオープン型オフィス
・24人以上のオープン型オフィス
・個人の作業場が指定されていないオフィス
・チームでのミーティングのみが行われるオフィス
調査開始から2年後、参加した従業員1852人に病欠の日数を報告してもらった。
□狭いオフィス環境で従業員の病欠日数が増加!
調査の結果、オープンオフィスで働く従業員の短期の病欠日数は個室で働く従業員よりも多く、病欠リスクがもっとも高かったのは4〜9人と24人以上のオープンオフィスだった。
また、同オフィスで勤務する女性のほうが男性よりも休みがちで、24人以上のオフィスで働く女性は長期の病欠リスクも高かった。
□オープンオフィスで病気が増える理由
オープン型オフィスで勤務する従業員に病欠日数が多いのは、ウィルスなど「感染のリスクの増加」「騒音などから受けるストレスの増大」という理由が背景にある。
□男性よりも女性の方がオフィス環境に影響を受けやすい
また、男性よりも女性が影響を受けやすいのは女性は周りの環境により敏感であったり、ほかの従業員たちとの関係を重要視したりする傾向があるためだ。
男性が自分専用の作業場がないオフィスで働く人ほど病欠しやすいのは、社会的なステータスにも関係する「個人デスクの有無」に価値を置いているからだと研究チームは考えている。
□会社など7割がオープンオフィス
国際施設管理協会が2010年に実施した調査では7割がオープン型オフィスだったという結果もあり、一般の従業員の個室勤務は大半の方にとって難しいことだろう。
しかし、病欠の原因が感染症やストレスということであれば十分に対策が可能だ。狭いオフィス、もしくは大人数が密集する大きなオフィスで働いている方は今後、積極的な手洗いやうがいで病気の感染を防ぎ、仕事以外でストレスを発散することを心掛けてみてはいかがだろうか。