2015年06月03日
難病と闘う少女「1リットルの涙」
難病と戦う少女の短い生涯を追った秀作「1リットルの涙」は、木藤亜也さんの原作がロングセラーとなり
テレビドラマにもなったのでご存知の方も多いだろう。
ここで取り上げるのは、テレビではなく2004年に大西麻恵主演で映画化された作品である。
私はだいたい天邪鬼な性格なのでこの手の映画は見ないほうなのだが、鑑賞してみて予想外にいい作品だった
ので驚いた。
愛知県に住む一人の女子中学生木藤亜也(大西麻恵)は、ある日のこと通学のために家を出たところ転び顎を
強打して
けがをしてしまった。
母親の潮香(かとうかずこ)は、心配して医者に見せたところ、医者が言うには人は転んだとき手をつくもの
で、顎をうつのは
あまりない何か重篤な病気かも知れないので、他の病院で再検査することを勧めた。
専門医の山本紘子医師(鳥居かほり)に見てもらったところ潮香は血の気が失せるほどのショックを受けた。
亜也の病気は「脊髄小脳変性症」はという難病で、小脳が最終的には消失し、徐々に言葉や手足の自由
を奪われ寝たきりとなり現状では治療不可能な病気だということである。
潮香は衝撃を受けながらできる限り亜也を守っていこうと決意する。
そんな困難にあっても、頑張り屋の亜也は、見事に東高校に合格する。だが音もなく進行する病は亜也の
身体を蝕み歩行も困難になってゆき、しゃべるのもなかなかおぼつかなくなっていた。だが人の役にたちたいと
願っていた亜也に、山本医師は日記を書くことをすすめるのだった。
そんな亜也も同級生に支えられて高校生活を送っていたが、ある日学校側から残酷な現実を突きつけられる。
障害者用の施設もなく迷惑だから養護学校に転校するように通達があったのだ。ショックを受ける亜也。
しかも友人だと思っていた同級生も亜也の世話をするのに疲れていたと
いうのである。絶望のどん底に落とされた亜也だったが・・・
この映画の魅力はやはり女優さんの演技の素晴らしさであろう。亜也を演じた大西麻恵の健常者から
少しずつ病が進行してゆく生生しさ、健常者と障害者の意識のギャップ、亜也が山本医師に自分は結婚できる
か聞いて無理であることを知ったときのやるせなさ、脳障害でよく現れる上肢の屈曲、リハビリ風景等深く取
材しているこ
とがわかる。
愛情深い母親を演じた、かとうかずこの演技も素晴らしい。
誰しも病気になりたくてなる人間はいない。題名の「1リットルの涙」は原作木藤亜也さんの日記にあった
言葉から付けられている。木藤亜也さんのご冥福をお祈りします。
テレビドラマにもなったのでご存知の方も多いだろう。
ここで取り上げるのは、テレビではなく2004年に大西麻恵主演で映画化された作品である。
私はだいたい天邪鬼な性格なのでこの手の映画は見ないほうなのだが、鑑賞してみて予想外にいい作品だった
ので驚いた。
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愛知県に住む一人の女子中学生木藤亜也(大西麻恵)は、ある日のこと通学のために家を出たところ転び顎を
強打して
けがをしてしまった。
母親の潮香(かとうかずこ)は、心配して医者に見せたところ、医者が言うには人は転んだとき手をつくもの
で、顎をうつのは
あまりない何か重篤な病気かも知れないので、他の病院で再検査することを勧めた。
専門医の山本紘子医師(鳥居かほり)に見てもらったところ潮香は血の気が失せるほどのショックを受けた。
亜也の病気は「脊髄小脳変性症」はという難病で、小脳が最終的には消失し、徐々に言葉や手足の自由
を奪われ寝たきりとなり現状では治療不可能な病気だということである。
潮香は衝撃を受けながらできる限り亜也を守っていこうと決意する。
そんな困難にあっても、頑張り屋の亜也は、見事に東高校に合格する。だが音もなく進行する病は亜也の
身体を蝕み歩行も困難になってゆき、しゃべるのもなかなかおぼつかなくなっていた。だが人の役にたちたいと
願っていた亜也に、山本医師は日記を書くことをすすめるのだった。
そんな亜也も同級生に支えられて高校生活を送っていたが、ある日学校側から残酷な現実を突きつけられる。
障害者用の施設もなく迷惑だから養護学校に転校するように通達があったのだ。ショックを受ける亜也。
しかも友人だと思っていた同級生も亜也の世話をするのに疲れていたと
いうのである。絶望のどん底に落とされた亜也だったが・・・
この映画の魅力はやはり女優さんの演技の素晴らしさであろう。亜也を演じた大西麻恵の健常者から
少しずつ病が進行してゆく生生しさ、健常者と障害者の意識のギャップ、亜也が山本医師に自分は結婚できる
か聞いて無理であることを知ったときのやるせなさ、脳障害でよく現れる上肢の屈曲、リハビリ風景等深く取
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とがわかる。
愛情深い母親を演じた、かとうかずこの演技も素晴らしい。
誰しも病気になりたくてなる人間はいない。題名の「1リットルの涙」は原作木藤亜也さんの日記にあった
言葉から付けられている。木藤亜也さんのご冥福をお祈りします。
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タグ:リハビリ、難病、
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