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2024年03月16日

ピーター・オトゥール・デヴィッド・リーン「アラビアのロレンス」

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ピーター・オトゥール主演、デヴィッド・リーン監督作品でイギリスの軍人トマス・

エドワード・ロレンスの生涯を描いた「アラビアのロレンス」はいまだに色褪せない名作

である。

 映画の背景は第一次世界大戦で、日本は本格的に参戦していないので日本人にはあまり

馴染みがない。


 物語はイギリス陸軍の将校であるTEロレンス中尉が、情報収集のために中東へ派遣される

ところから始まる。


 当時英仏露を中心とした連合国は、ドイツ、オーストリア、トルコなどの枢軸国と

戦っていた。


 ロレンス中尉は変わり者だったが、アラビア語に堪能で中東の地理にも詳しいことから

派遣が決まったのである。

 といっても軍も中尉に成果を期待していたわけではなく、厄介払いのために変人ロレンス

を砂漠へ追放したというのが正しいかもしれない。

 もともとロレンスは生粋の軍人ではなく、考古学者であり戦略戦術のプロというわけではない。

軍としてもロレンスが何か有力な情報をつかめたら儲けものという感じだったのだ。

 見渡す限り何もない砂漠に派遣されたロレンスは、ベドウインのガイドを雇い、二人で不毛の

砂漠を延々と移動していく。その間にわずかな友情も芽生え始めていたが、ガイドが砂漠

でやっと見つけた井戸から水を汲んでいると、遠くに土煙が上がるのが見えた。

 男は勝手に井戸の水を盗んだとして怒り、ベドウィンの頭をライフルで打ち抜いた。

男の正体はハリド族のアリ(オマーシャリフ)であった。ロレンス(ピーター・オトゥール)

は道案内役のベドウィンを殺したアリを責めるが、砂漠の民にとって井戸は命より大事なもので

それを盗んだものは、制裁したという理屈である。

 ロレンスはベドウィンを殺されて仕方なくアリに案内役を頼む。ロレンスはこのアラブの砂漠の

王であるファイサル(アレックギネス)に会おうというのである。

 ファイサルはロレンスと初めて会ったときから、この男が他のイギリス人とは違うものを

感じていた。

 イギリス人の大半は自国の利益のためにアラブを利用することしか考えないが、ロレンスはそう

ではなくアラブ開放のために命をかけようという情熱を感じたのだ。

 当時のアラブ中東は、オスマン帝国の支配を受けておりアラブ人は帝国の圧政に苦しんでいた。

その状況をファイサルはなんとか脱しようと考え、ロレンスの力を借りることにしたのだ。

 ロレンスはアラブ人の中から勇者50人を選んで、ネフド砂漠を横断してオスマン帝国の

要塞のあるアカバを攻撃することを計画した。

 しかしその話を聞いてアリは猛反対する。ネフド砂漠は東西約290 km、南北約230 kmの

人跡未踏の大砂漠であり、いかなる人も寄せ付けない不毛の地だったからだ。

 しかしアカバの大砲は海岸を向いていて方向転換はできない。だから砂漠の背後から

つけば簡単に攻略できるとのロレンスの作戦だった。

 結局のところロレンスはアリの反対に関わらず作戦を強行する・・・


「アラビアのロレンス」は私の大好きな映画のひとつで、そのスケールといい、雄大さ、映像

の美しさ、音楽のすばらしさ、各国の俳優たちの頭抜けいた演技力などどれをとっても1級の

作品である。

 うぬぼれの強いロレンスが、トルコ軍に捕まって拷問を受けたことで急に弱気になったり

自分が助けた男を処刑しなければならなくなり苦悩したりなど、人間的な弱さを見せるところ

も人間臭くて共感できる。

 ロレンスはアラブを愛しながら、決してアラブ人になることはできず、祖国イギリスとの

間で板挟みになり、挫折して砂漠を去ることになるが、ロレンスの内面を見事に表現した

ピーター・オトゥールの演技力はやはりすごいと言える。

 またオーバーチュアからテーマ、インターミッション、エンドタイトルまで全編に流れる

モーリスジャールの美しく豪快なサントラも素晴らしい。

 砂漠の果ての地平線から太陽が昇っていくシーンを見るだけでも心が震える映画である。

監督は「戦場にかける橋」のデビットリーン。原作はトーマス・エドワード・ロレンス


「知恵の七柱」である。

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posted by ハヤテ at 21:15| 歴史映画
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