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2018年10月18日

「深川通り魔殺人事件」実録昭和の事件シリーズ大地康雄小林稔侍松山英太郎

かなり前に当ブログで取り上げたことのある深川通り魔殺人事件がDVD化されたので再度取り上げたい

と思う。茨木県の中学を卒業した川村軍平は集団就職で東京へ出て寿司屋へと就職する。

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軍平は出前を申し付けられるが、客は留守で寿司を黙っておいて帰ってしまい、店主の奥さん(天地総子)

にひどく怒られる。また集金にいっても追い返されるなど軍平にはつらい日々だった。集団就職は

金の卵ともてはやされたが実態は生き地獄だった。ある日先輩が寿司屋をやめて他の店へ転職するので

軍平も誘われるが断り、袋叩きにされてしまう。

また電車に乗っていると中学時代の同級生に再会するがその男は女を連れていて、早稲田大の学生で

将来は大企業に入るんだと自慢され、軍平はいたたまれなくなりその場を立ち去るのだった。

そんなある日軍平が休日に映画館を通るとやくざ映画をやっていた。

軍平はやくざ映画のポスターを見て強さに憧れ、勢いで映画館のガラスを割ってしまう。

このことで店主は怒り軍平は店を首になってしまう。軍平はそんな東京に嫌気がさして故郷に帰るが

家族とも折り合いが悪く、そこで土地成金になった同級生に会い嫉妬に狂うのだった。

軍平はそんなすさんだ生活を送るうちに傷害暴行事件を繰り返し、20歳のころは犯罪の常習者に

なっていたのだった。しかしたまたま転職した先の寿司屋の先輩(小林稔侍)が面倒見がよく

喧嘩で刺青を見せたところ、チンピラたちが逃げたのを見て慕うようになる。

だが先輩はすぐに店をやめてしまい軍平は途方にくれる。このころ軍平も刺青を入れて虚勢をはるように

なるが、同時に奇怪な電波に悩まされるようになる。たえず軍平の悪口をいう電波に苦しむのだ。


これは被害妄想だが軍平は黒幕がいると本気で思い込んでいた。しかしそんな軍平の将来を心配して


両親は家業のしじみ獲りを手伝うようにいう。軍平はそれにしたがい一時はかなり儲かり、スナックに

通いつめ女に入れ込むが、女に裏切られ包丁できりつけまたも逮捕される。何年後刑務所から出た

軍平は生活のためにチェーン店の寿司屋の面接へゆく。翌日寿司屋に合否の電話を入れるが不採用

だった。軍平の中で何かが弾けた。軍平は柳刃包丁を手にして深川の下町へと向かった・・

1981年年に起こった深川通り魔殺人事件を忠実に描いたセミドキュメントタッチのテレビドラマ

だったが改めて言うまでもないが、川村軍平を演じた大地康雄の狂気の演技がすごくていまだ語り草に

なる作品である。それまで無名だった大地はこの作品で認められて飛躍することになる。

しかし軍平の事件は断じて許されないが、社会の底辺で生きるものがどれほど苦しむかその葛藤は

よく描かれていると思う。被告は覚せい剤をやっていたことから死刑にはならず、心神耗弱ということで

無期懲役となりいまだ刑務所にいるという。しかしよくこの作品がDVD化されたものだ思う。

ナレーションは江守徹、キャストに他に沢たまき、風祭ゆき、天地総子、牟田悌三、松山英太郎たち

をそろえなかなか豪華なゲストでもある。監督は千野皓司 原作は佐木隆三 音楽も絶望的な音楽で

なかなかいい。この作品は「実録昭和の事件シリーズ」に収録されている。

犠牲者のご冥福をお祈り申し上げます。

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posted by ハヤテ at 13:51| テレビドラマ

2018年10月16日

「聖徳太子」NHKドラマ本木雅弘緒方拳飛鳥時代

武士の時代を描いたドラマは多くても意外と古代史のドラマは少ない。しかしNHKが頑張ってスペシャル

ドラマを何作も作っている。2001年に製作された「聖徳太子」もその一作である。

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574年橘豊日皇子と穴穂部間人皇女との間に生まれた厩戸皇子(本木雅弘)は子どものころから聡明で蘇我馬

子(緒方拳)から仏法を学び平和を愛し民を慈しむ君子として成長する。長じて皇子の妻となる

刀自古郎女(中谷美紀)は皇子とは仲のいい喧嘩友達だった。刀自古郎女は馬子の娘でもありよき相談相手

でもあった。しかし外国の宗教である仏法を大和の国に導入するのにはかなりの反発があった。

特に有力な豪族の物部守屋(宝田明)は大反対し、ついに蘇我馬子と対立し戦争になる。

皇子は馬子の側につき新羅の武人伊真(ソルギョング)の力を借りて物部の大軍を打ち破ることができた。

しかし権力を握った蘇我馬子は豹変しそのうち野望をむき出しにして新羅へ出兵しようとする。

伽耶の鉄の利権を独占しようとしたのだ。やがて摂政となり聖徳太子と名を改めた皇子は馬子と

対立していくのである。

NHKが総力をあげて製作しただけに、セットや衣装が豪華でそれだけでも感心してしてしまう。

主役の本木も緒方もよく役を演じていて、当時の雰囲気はよく出ているのではないか。

教科書にも出てくる冠位十二階や十七条憲法のエピソードも描かれていて歴史の勉強にもなる。

当時の東アジアのパワーゲームの様相や、大和内部のどろどろとした権力闘争が描かれていて

楽しめる。あまりテレビや映画で取り上げない飛鳥時代を映像化したことも大きな意義がある。

しかし難しい理屈は抜きに面白いドラマである。音楽は富田勲。


posted by ハヤテ at 13:05| テレビ太河ドラマ
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