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2024年02月20日

最高のクーデター映画「パワープレイ」ピーター・オトゥール

1978年に製作されたイギリスカナダ合作映画「パワープレイ」は珍しく軍隊のクーデターをテーマに

した作品である。

 ストーリーは、欧州の架空の国でテロの嵐が吹き荒れ、政府はそれに対して徹底した弾圧で報復

するという対策を行っていた。

 そもそもテロリストが暗躍するのは、政府が腐敗しているからであり政治を正常化すればテロを

暴力で抑えこもうとするからその反動は大きくなるのである。


そのころ退役直前のナウマン大佐(デビットヘミングス)は、退役したらのんびり釣りでも楽しもう

と思っていたのに、逮捕されたテロリストのひとりに友人の若い娘が含まれており、問答無用で

処刑されたことから、同志の大学教授のルーソー(バリーモース)の誘いにのり、政府を倒す

クーデターに参加することを決意する。

 そして戦車隊の隊長を仲間に引き入れようとするが、密告されそうになる。それを知った同志の

カサイ大佐は、戦車で隊長をひき殺してしまいもはや後戻りはできなくなった。

 そこで代わりの戦車隊長としてゼラー大佐(ピーターオトール)を引き入れるが、この男が

実はとんでもない野望の持ち主だったのである。

 この映画の見所は、何と言っても本物の軍隊を動員して迫力ある戦闘シーンを演出している

ことだ。最初から機関銃を乱射して警官をも皆殺しにするわ、戦車で人間を踏みつぶしたり、

バズーカで飛行機を爆破するはこれでもかとばかりリアルなシーンが出てくることだ。

 またクーデター計画も国際政治学者のエドワードルトワックの著書である「クーデター入門」

を参考にしており、本格的なものだ。

 仲間を集め駆け引きがあり最後はどんでん返しありで、最後まで手に汗握る展開で楽しめる

こと請け合いである。

 クーデターや軍隊に興味のある人には、ぜひおすすめしたい映画である。


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posted by ハヤテ at 20:35| 戦争映画
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