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2019年04月01日

「太平洋奇跡の作戦 キスカ」三船敏郎、山村恥

1965年製作の「太平洋奇跡の作戦キスカ」は1943年に実施して成功した日本海軍のキスカ徹底作戦を

描いている。昭和18年アリューシャン列島のアッツ島は、米軍の総攻撃で玉砕し隣接するキスカ島

の日本軍守備隊も玉砕寸前に追い込まれていた。海軍軍令部はなんとか守備隊を救出するため作戦を

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計画した。そして指揮官として南方にいた大村少将(三船敏郎)が呼び戻され大村は幌筵島に赴任する。

大村は海軍兵学校の成績も悪くこれといった功績もなく参謀たちは首をかしげたが、同期だった川島

中将(山村恥)は大村の豪胆でかつ慎重な性格に絶大な信頼を寄せていたのである。


そして作戦名はケ号作戦と命名され、先発に国友大佐(中丸忠雄)が潜水艦でキスカに潜入することに

なるが、国友はなんとかキスカにたどり着くが潜水艦は米軍の攻撃を受けて撃沈されてしまう。

一方幌筵で待機する海軍参謀たちは一向に腰を上げようとしない大村に業を煮やすが、大村は霧が

多くなるまで時期を待っていたのだ。そしてようやく霧の時期になると第五艦隊は出撃した。

しかしキスカを目前にして危険が多すぎると大村は艦隊の反転を命ずる。参謀たちが唖然とする中


大村はまた来ればよいと悠然としていた・・・この映画は戦争映画だが派手な戦闘シーンは少なく

勇ましい映画ではないが、指揮官とはいかにあるべきかを鮮明に描いている。


大村中将のモデルになった木村少将は映画の通り豪胆で沈着冷静な人だったという。

円谷の特撮も緻密で氷の海を駆逐艦が航行するシーンや、米軍の爆撃シーンなどどうやって撮影した

のかと思うほどリアリティがある。今なお色あせない1級の映画と言える。

監督は丸山誠治
posted by ハヤテ at 10:24| 戦争映画
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