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2019年08月09日

「戦争と人間第一部運命の序曲」高橋英樹浅丘ルリ子滝沢修高橋悦史石原裕次郎

五味川順平のベストセラー小説「戦争と人間」は1970年にその第一部が映画化された。この映画は

日活が製作したのだが、当時日活は映画の斜陽で倒産寸前でロマンポルノ路線に切り替え中だったが

日活最後の輝きを放った戦争歴史大作である。始まりは昭和3年新興財閥伍代の豪邸に集まる人々を

中心に並行して激動の昭和史が描かれていく。伍代財閥の当主である伍代由介(滝沢修)は軍に食い込み

事業を拡大しようとしていた。そのため豪邸に毎夜のように軍関係者を招き貴重な情報を取ろうとしていた。

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その関係者に陸軍参謀本部の佐川少佐やその部下の柘植中尉(高橋英樹)らがいた。

伍代由介には切れ者の長男の伍代喬介(芦田伸介)タカ派で無法者の伍代英介(高橋悦史)、美人の

長女由紀子(浅丘ルリ子)、三男の俊介(中村勘九郎)次女の順子(佐藤真理)がいた。

そんな中で由紀子は直情径行な柘植中尉を愛していた。おりしも関東軍は日清日露の戦争で獲得した

満州の権益を拡大しようとますます軍事力にものを言わせようとしていた。そこで張作霖爆殺事件を

仕掛けたが戦争にはならず関東軍の思惑が外れたがそんなことで関東軍はあきらめなかった。

一方国内では左翼思想や反政府運動に対する弾圧はますます激しくなり、3.15事件では共産党員は

一斉に検挙されていた。また朝鮮半島では日本の支配に対して万歳事件、台湾では霧社事件が起きて

いた。そして昭和6年関東軍は満州軍閥の張学良に無理やり戦争をしかけ北大営を攻撃した。

関東軍は電撃的に満州全土を支配したのだ。そのころ俊介の親友の標耕平(吉田次昭)の兄は

左翼思想を問題視されて獄につながれていたが徴兵され最前線にいた。必死で戦っていた標の兄は

敵に銃弾を受けて戦死する。こうやって人々は否応なく戦争の嵐に巻き込まれてゆくのである。

「戦争と人間」は映画ではあまり描かれていない中国戦線のことや昭和史の闇の部分を映像化して

いて歴史の勉強になる。やや左翼プロパガンダ気味ではあるが作品の質は悪くない。

また出演してる俳優が昭和を代表するような大物ばかりで作品に厚みが出ている。若い人にこそ

みてほしい映画である。監督は山本薩夫 音楽は佐藤勝
posted by ハヤテ at 14:41| 戦争映画
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