2024年03月09日
橋本忍・伊藤麻衣子・萩原流行「愛の陽炎」
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1986年に製作した松竹映画「愛の陽炎」は丑の時参りをテーマにしたオカルトホラー
映画である。主演は当時人気絶頂だった80年代アイドルの一人の伊藤麻衣子(現いとうまいこ)
である。
物語の舞台は埼玉県伊能市で、主人公の20歳のルミ子は、製材所で事務員として働いていた。
ルミ子は活発な女性で、趣味はオートバイを乗り回すことであり、年上の恋人がいた。
恋人は製材所に出入りしているトラックドライバーで岩松(萩原流行)という青年である。
ルミ子は、岩松との結婚を夢見てこつこつと貯金をしていたが、岩松はちゃらぽらんなところが
あり、ルミ子を不安にさせるのだった。
そしてルミ子は二人の家の資金として200万円を渡すが、土地の持ち主は売る気がないという。
しかも岩松には、女房までいて騙されたと思ったルミ子は怒り心頭に達し、祖母(北林谷栄)
から聞いた丑の時参りの呪い方法で、岩松を呪い殺そうとする。しかし真相は意外にところに
あった!
この作品は「砂の器」「八甲田山」などで知られる日本一の脚本家の橋本忍が、製材所で
働いていた時の経験をもとにシナリオを書いたものである。
山奥の田舎のギスギスした雰囲気の中で、結婚を夢見る乙女の揺れ動く気持ちをうまく描写
している。監督は「天城越え」の三村晴彦
主演の伊藤麻衣子は2014年には早稲田大学でロボット工学を学び、現在はロボット開発の
研究者になってる。萩原流行は、無念にもオートバイ事故でなくなっている。
作風は橋本忍自身が監督した「幻の湖」に似たカルト映画になってる。VHSは出ているが、いまだ
DVDになっていないのでDVD化が待たれる。
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