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2024年02月19日

「バラバ」大悪党の殉教


 久しぶりの更新である。まったく更新しなくても訪問してくれた方には感謝しか

ない。

 古代ローマやユダヤなどの時代を背景にした歴史劇が好きでよくみているが、

やっとアンソニークイン主演の「バラバ」を視聴することができた。

 この映画は1961年製作の米伊合作映画で、キリスト教をテーマにしているが

スペクタル巨編で非常に迫力のある作品である。

 主人公のバラバ(アンソニークイン)は、聖書に出てくる強盗殺人鬼の大悪党

で、キリストを処刑する身代わりに恩赦を受けて娑婆に出てくる。

 しかしキリストの死を見てどうも良心が痛み、殺人や強盗など悪事を再開してもどうも

気が晴れない日が続く。

 娑婆に出て愛人のラケルと再会したバラバだったが、ラケルはキリスト教の信仰をえて

別人のようになっていた。

 やがてラケルはキリスト教の信仰をつらぬいたため、石打の刑で殺されてしまう。

バラバがそんなラケルの姿に衝撃を受けるが、これまでの悪事がばれて再び投獄される。

 バラバは地下で過酷な重労働をさせられるが、落盤事故で作業所は閉鎖され、助かった

バラバがローマへつれていかれ剣闘士としての訓練を受けることになる。

 ローマ帝国の建造物の巨大なセットや何万という大群衆など、CGの安っぽい映像では

見られない迫力はすさまじく、それだけでも一見の価値がある。

 私はクリスチャンではないので、殉教という概念はピンとこないが、バラバのような大悪人

でも更生させるのだから、キリストの影響というのはすごいのだろう。

 そういう宗教色を抜いても十分楽しめる映画である。

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posted by ハヤテ at 12:35| 映画
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