アフィリエイト広告を利用しています

2016年09月29日

「ピラニア1978年」ジョーダンテ、ブラッドフォード・ディルマン、ロジャーコーマン、ピノ・ドナッジオ

1978年製作の「ピラニア」は当時流行っていた生物パニック作品の一種である。

監督はホラー映画の鬼才ジョーダンテである。B級パニック映画ながら斬新な作品でピラニアの恐怖が

伝わってくる。

物語は若い男女でテキサスの山中へ遊びにきたところ、何やらプールのようなものがある。

若い二人は解放感から水の中へ飛び込むが、電流に触れたような痛みを感じる。やがて二人は悶えながら

血まみれになって沈んでしまった。


ピラニア

新品価格
¥4,968から
(2016/9/29 17:17時点)






その後一人の女性探偵マギー(ヘザー・メンジース) が行方不明になった二人を追ってこの山へやってくる。

マギーは真相を知るべく山男のポール(ブラッドフォード・ディルマン)に協力を依頼した。

それから二人は男女が失踪したプールへ着くとその周囲に謎の研究所があった。

マギーがプールに溜まった水を放水すると突然ひげ面の男が殴りかかってきた。


マギーが男の後頭部を鈍器で殴ると男は倒れたが回復した男に話を聞くとその正体は軍の支持で

生物兵器を研究開発していたロバート博士(ケビン・マッカーシー)だった。

アメリカはベトナム戦争に勝利するため、冷温や塩水に強い特殊なピラニアを開発していたのだ。

しかし開発中に戦争は終わり研究は無駄になったのだ。

だが終戦後も博士はこの山中で一人研究開発に励んでいた。


そしてプールで養殖していたピラニアがマギーの放水で川へ流れていったのだ。

3人はピラニア被害を食い止めようと現場へ向かうが、川では子供たちが水遊びをしてたのだ。

3人はいかだに乗って危機を知らせようとするが、ピラニアはいかだを組むロープを食いちぎったのだった・・・


ピラニアを生物兵器として利用しようとする発想がいかにもアメリカ的で現実に行っている可能性もある。


とにかく見せ場が多くハラハラさせて最後まで見入ってしまう作品である。

製作をB級映画の巨匠ロジャーコーマンが担当し音楽は「キャリー」のピノ・ドナッジオが担当している。

ジョーダンテは演出がうまく飽きさせない。いい映画である。


子供たちにピラニアが迫ってきたとき、ポールの娘が教師に川で泳ぐように強制されるが、娘がうまく逃げる

場面があるが、最近プールの飛び込みを強制されて首の骨を折った事件を連想させた。

馬鹿な体育会系の教師のいうことなど聞いたらとんでもないことになる。自分の判断が大事ということである。
posted by ハヤテ at 16:47| パニック

2015年08月16日

サザン・コンフォート〜ブラボー小隊 恐怖の脱出

1981年の「サザン・コンフォート〜ブラボー小隊 恐怖の脱出」はB級映画ながらいろいろと考えさせる

映画である。主人公はルイジアナ州の州兵たちで、州兵とはアメリカ正規軍でなく普段他の仕事をしていて

定期的に訓練するパートタイムの兵隊である。

この州兵たちが、ルイジアナの湿地帯で軍事訓練中に沼地に迷い込み、見えない敵に狙い撃ちにされて

恐怖を味わいそこから脱出するまでの物語である。

始めのあたりは、訓練のあとの女を抱く卑猥な会話で盛り上がったりいかにも程度の低い粗野な男たちの

たわいのない話が続く。

しかし、ブラボー小隊が楽をしようと原住民のカヌーを失敬して沼地を脱出しようとしたときに恐怖の狩りが

始まったのである。

サザン・コンフォート〜ブラボー小隊 恐怖の脱出〜 [DVD]

中古価格
¥4,547から
(2015/8/16 15:31時点)







兵隊のひとりが向こう岸の原住民に向かって空砲を撃ったとき原住民が反撃で指揮官のプール軍曹を射殺したのだ。

恐怖におびえる小隊、しかし見えない敵に襲われる恐怖からか、原住民の罠にかかって死ぬ黒人兵や

ナイフ格闘で同士討ちするものたちと次々に仲間を失ってゆく。

そんな中でもベテランのスペンサー(キースキャラダイン)とテキサス出身の兵隊の二人はかろうじて

町へ向かうトラックを見つけて分乗し、町へ向かう。しかしついた場所は原住民たちの町だった・・・

主人公は、兵隊だが戦争映画ではなくパニックホラー映画というべきか。

アメリカ兵の原住民に対する異常なまでの差別意識と偏った正義感が見て取れる。

登場する銃器も、M16を始め、カービン銃レミントンとバラエティにとみガンマニアも喜ぶだろう。
しかし、こんな沼地での撮影は俳優もスタッフも大変だったろうと思う。

ビデオ化されたときの題名は「ダーティーアーミー対決悪魔のカルト集団」である。

監督は、ウオルターヒル、音楽はライクーガー。

ケイジアンと呼ばれる原住民は、フランス系カナダ人の末裔でルイジアナに移住してきた独特の文化を持つ民族である。

料理ではジャンバラヤが有名である。

それにしてもアメリカ兵の独善性と野卑な態度は驚きでイラクやアフガンで嫌われたのも無理はない。

イラク戦争以降、州兵はフルタイム勤務となることがほとんどだという。
posted by ハヤテ at 14:56| パニック

2015年08月06日

B級パニック炎のゴキブリ「燃える昆虫軍団」

1970年代、テレビの洋画劇場でよく放映されていたB級パニックホラー映画に「燃える昆虫軍団」

がある。オールドファンならおそらくよくご存知だと思う。

物語の舞台は、アメリカのある田舎町、教会に集まった人々は静かに牧師の説教を聞いていた。

そこへ突然の地震が発生し、人々は我先に逃げ惑うが、本当の恐怖はこれからだった。

燃える昆虫軍団 [DVD]

新品価格
¥927から
(2015/8/6 13:45時点)







地震の被害で地割れが起こった場所から大学生のメトバイムは、ゴキブリ状の奇妙な昆虫を見つける。

昆虫に触れると発火し、ことの異常さにメトバイムは、大学の生物学の教授パルミーターに相談するが、


最初はいぶかしがってまともに取り合わなかった教授だが、メトバイムに昆虫を見せられて信じざるを得なかった。

しだい、昆虫に魅せられた教授は、昆虫の正体が地球最古のものであり、炭素を食べて生きていることを


突き止めた。

だが、この町では次々に昆虫に襲われ発火する犠牲者が続出する。


しかし教授は、研究にのめり込み昆虫をゴキブリと交配させ、新種を作り出すことに成功する。

だが、この新昆虫は自ら意思を持った恐るべき怪物へと変貌していたのである・・・

もともと、ゴキブリ嫌いの人もより一層嫌いになること受け合いの作品である。このゴキブリ怪物が

女性の耳や眼に張り付いたり、髪の毛に入り込んで発火させたりその気持ち悪さを体感で感じることができる。

怪物の生みの親の教授が、破滅するラストも忘れがたいシーンである。

監督は、フランス生まれのジュノーシュオーク、主演の教授役のブラットフォードディルマンの次第に変貌し


てゆく狂気演技も凄い。ゴキブリ軍団が「我々は生きる」と群れで文字を作るシーンも怖い。



この手のB級秀作は今ほとんど製作されなくなってしまった。


posted by ハヤテ at 13:17| パニック
最新記事
プロフィール
ハヤテさんの画像
ハヤテ
プロフィール
カテゴリアーカイブ
検索