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2016年12月02日

「日蓮1979年」中村錦之助、永田雅一、中村嘉葎雄

1979年製作の中村錦之助主演の「日蓮」は日蓮と蒙古大襲来を製作した永田雅一が再度日蓮をテーマに

して作った大作である。

時は鎌倉時代、幕府を支配する北条一門は専横を極め人々は、飢えや天変地異の連続でのたうちまわって

いた。だがその民衆には見向きもせず、鎌倉幕府は栄華の時を迎えていたのである。

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そんな末法の世に安房小湊に生を受けた善日丸は、流人の子として地元の悪童から迫害を受けていたのである。

両親は武家の出だったが没落してこの安房へと流れてきたが、善日丸は親の愛情のもとで正義感の強い少年

として育ったのだった。しかし少年は賢いこどもでこの土地で終わるように人間ではなかった。

出家して禅寺へ入り蓮長と名のり、長じて日本仏教の総本山比叡山へ行き10年に及ぶ激しい修行の道を

歩んだのだ。そしてその妥協を知らない性格は高僧を論破するほどであった。

蓮長は求道の果てに法華経こそ仏教の神髄と確信して叡山を降りると安房へ戻り、布教の道を歩みだす

のである。そして蓮長(中村錦之助)は名を日蓮と改めて法華経の行者として出発したのだ。

日蓮は「われ日本の柱とならん、眼目とならん、大船とならん」と太陽に誓った。

そして日蓮は鎌倉へと布教の旅に出る。そのとき最初の弟子になったのが両親だった。

日蓮は鎌倉の山奥にささやかな庵を結んで、農民や漁師に教えを説いていると何やら一人の男が

駆け込んできた。誰かと思えば叡山で一緒に修行していた日昭 (中村嘉葎雄)だった。日昭は日蓮の

学識と信念を尊敬して噂を聞いて駆けつけたのである。そして日昭も日蓮の弟子になり日蓮も心強かった。

日朗 (中村光輝)や日興 (永島敏行)も加わり日蓮は鎌倉を中心に布教に勤めたが念仏や禅を攻撃する

妥協なき活動で武士たちは日蓮を目の仇にする。日蓮はついに伊豆に流されるが日蓮が予言したように

蒙古の大軍が日本に迫っていたのだ・・・


日蓮宗開祖の日蓮の波乱万丈の生涯をえがいた歴史仏教映画である。日蓮は蒙古襲来や幕府の内乱を

予言したり、処刑されそうになって奇跡的に助かったりと数々のエピソードを持つ人物である。

日蓮はある種の超能力を持っていたのかもしれない。日蓮の両親には田村高広と岸田今日子が演じ

日蓮を目の仇にする武士を中谷一郎が演じている。

仏教がテーマだが物語はメリハリがあって飽きさせない。日蓮を演じる中村錦之助の熱演は迫力があり

日蓮がよみがえったかのようである。

日蓮と蒙古大襲来と異なり、あまり元寇のシーンは出てこず日蓮個人にスポットを当てた映画である。

しかし鎌倉だけでなく、今の時代も日蓮が予言した末法の世ではないのか。

監督は中村登
posted by ハヤテ at 20:00| 歴史映画
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