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2015年06月23日

ジョンボイト黒沢明菊島隆三「暴走機関車」

1985年のパニックと囚人映画をミックスした異色作「暴走機関車」は、原案を日本の黒沢明と菊島隆三が担当していて

本来は、黒沢自らアメリカで撮るはずだったのだが、プロデューサーとの意見の違いから話が流れ、ソビエト

出身のアンドレイコンチャロフスキーが監督して映画化することになった。

舞台は、酷寒のアラスカの監獄、主人公のマニー(ジョンボイト)は銀行強盗の罪でこの重犯罪の監獄に収容されていた。

所長のランキン(ジョンPライアン)は鬼のような男だったが、独房に入れられていたマニーはこの待遇を不服におもい訴訟し

見事に勝ち、独房から解放されることになった。

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勝ち誇るマニーだったが執念深い所長はこんなことではあきらめなかった。

ムショ内でのボクシング大会の日、他の囚人に刃物でマニーを襲わせたのである。

咄嗟に刃物を片手で掴んだマニーだったが、手に大怪我をしてしまう。しかしマニーはこのことでかえって所

長に対する憎しみを募らせ3度目の脱獄を計画する。

ある日、マニーは洗濯係りの若者バック(エリックロバーツ)の協力で脱獄しようとするが、マニーを英雄のように崇めていたバック

は同行したいと言い出す。

マニーはしかたなく承知し、バックとともに酷寒のアラスカ平原へ向かう。凍死しないように、身体にグリスを塗ってその上からサランラップを巻いて完全防寒で二人は排水口より脱出する。

なんとか、監獄より逃れた二人は、操車場にあったディーゼル機関車に乗り込んだ。

だが、この機関車の運転手が心臓発作で倒れ車外へ転落、運転手を失った機関車はスピードを上げ暴走

し始めたのだ。

鉄道管制室はあわてなんとか暴走機関車を止めようとするが、そのころ脱走したマニーたちを追って

所長が管制室へと駆けつけていた・・・

この映画の凄さは、もの凄いスピードで疾走する機関車を並走してカメラで追っているのだがどうやって

撮っているのかと思うほどだ。

また、その列車の外側での移動などのシーンはハラハラドキドキでスタントマンの命懸けの演技には

驚かされる。CGの発達していない時代なのでトリックなどはなくその迫力は今では出せないだろう。

マニーを演じるジョンボイトの演技もよく、「真夜中のカーボーイ」とは全く違う不屈の犯罪者をよく

表現している。相棒の若者役のエリックロバーツの無鉄砲だが軽薄な役も板についている。

単なるアクション映画では終わっておらず、年長のマニーがバックを諭すセリフなどは非常に深く

人生の機微に触れるような印象に残るものだ。

ラストシーンの音楽にヴィバルディのグローリアを使っているのも映画の重いテーマにあっている。

ラストで、シェークスピアの「リチャード三世」の台詞の一部が付けられいる。

「どんな獣にも慈悲や憐れみの心はあるだろう。それさえ知らない私は獣ですらない」

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posted by ハヤテ at 14:08| アクション映画
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