2015年06月25日
サムペキンパースティーブマックイーン「ゲッタウエイ」
バイオレンス映画の巨匠といえば、サムペキンパーの名前をはずすことはできないだろう。
リアルな暴力描写とスローモーション撮影を多用した独特の映像で世界中の表現者にジャンルを問わず影響
を与えた。1972年の「ゲッタウエイ」はそのペキンパーがアメリカの象徴であるスティーブマックイーンと組んだのだから面白くないわけがない。
主人公のドクマッコイ(スティーブマックイーン)は、銀行強盗をやらかしてテキサスのムショに収容されていた。しかし、10年の服役の
はずがわずか4年で突如釈放された。出所の日、ドクを妻のキャロルが迎えに来ていた。
しかしこの釈放にはわけはあった。テキサス政界の実力者ベニヨンは、ドクに銀行を襲わせそれと引き換えに
釈放されたのであった。
この取引にはさらに裏があった。襲わせる予定の銀行はベニヨンの親族が経営していて頭取が銀行のかねを
横領していてこのことをごまかすために、ドクにわざと強盗をやらせることを計画したのだ。
ベニヨンは確実に計画を成功させるためさらに二人の仲間ルディ(アルレッティエリ)ジャクソン(ボーホプキンズ)を加えた。
計画の段取りを説明するときに、万一のためにドクはルディの防弾チョッキをつけるようにいうがルディは
うっとおしがって断った。実はこのシーンは後の伏線につながる。
事件の当日、キャロルにクルマを運転させわざとエンストするふりをしてそのすきにマッコイはマンホールから銀行
の地下にもぐり、ワイヤーカッターで電線を切断し銀行を停電させる。
そのとき別に待機していたルディたちは銃を持って銀行に押し込み人質をとる。そのとき銀行へ入ってきた
マッコイが現金を奪い逃走する。計画通りならこのまま終わるはずだった。
だが、おどされていた警備員がすきをついて、銃で反撃しようとしたところ。わかいジャクソンがパニックになって警備員を射殺してしまう。
しかもジャクソンは自分で覆面をはずし顔も見られてしまう。現場から逃走するルディとジャクソンだったが
ジャクソンにハンドルを握らせたルディはドジを踏んだジャクソンの下半身を撃って殺してしまうのだ。
マッコイの待ち合わせ場所に向かうルディだったが、出会い頭にマッコイに銃をむけ殺害しようとするが
一瞬早くマッコイのガバメントの反撃にあい倒れる。死んだと思ったマッコイ夫妻は現場を離れるが
むっくりと起き上がるルディ、実はルディは拒否したはずの防弾チョッキをつけていたのだ。
つまり最初から裏切るつもりだったのだ。
一方、現金を持ってベニヨンの農場へ向かったマッコイだったが、現金が言われたより少ないことを指摘
するとここで初めて横領をごまかすためだったことを聞く。
しかも、マッコイ釈放のためにキャロルと寝たことを聞く。ほんとのことを知られたキャロルはベニヨンを
射殺する。嫉妬心からキャロルをなじるマッコイだったが、ベニヨンの手の者や殺し屋ルディからの
二人の逃避行が始まった・・・
映画の最初の場面は延々と刑務所での作業風景が映し出されて少々退屈だが、銀行強盗のあたりから俄然盛り上がり
始める。爆破シーンの合間に鳥の群れが飛び立つカットを挿入したりペキンパーの面目躍如である。
マックインが銃砲店を襲撃して12番のポンプアクションのショットガンを手に入れるのだが、ダブルオーバックと
言われる巨大な装弾でパトカーを破壊するシーンは圧巻である。サイドアームとして用いるコルトガバメントも凄い迫力だ。
殺し屋ルディも、コルトパイソン357マグナムやコルトトルーパーを使っていてガンマニアにはたまらない。
銃撃シーンがとにかく半端ない迫力でリアリティに満ちている。また、男と女の微妙な心理にも触れていて
参考になる。
マッコイの妻役のアリマッグローも「ある愛の詩」の清純な役とはうってかわって汚れ役を体当たりで
演じている。
もちろん、主役のマックインのかっこよさは言うまでもない。
当時、アメリカといえばマックインだった。わずか50歳でなくなったのは早すぎる。アメリカが今元気が
ないのはマックインが早く亡くなったからだというのは言い過ぎだろうか。
ペキンパーはこの作品が嫌いだったらしいが、この映画が一番ヒットしたのは皮肉だ。.
ルディ役の俳優の凄みのある演技も印象に残る。音楽はクインシージョーンズ、脚本はウオルターヒル。
やはり最高のスタッフとキャストが揃えば凄い映画が作れるものだと思う。
リアルな暴力描写とスローモーション撮影を多用した独特の映像で世界中の表現者にジャンルを問わず影響
を与えた。1972年の「ゲッタウエイ」はそのペキンパーがアメリカの象徴であるスティーブマックイーンと組んだのだから面白くないわけがない。
主人公のドクマッコイ(スティーブマックイーン)は、銀行強盗をやらかしてテキサスのムショに収容されていた。しかし、10年の服役の
はずがわずか4年で突如釈放された。出所の日、ドクを妻のキャロルが迎えに来ていた。
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釈放されたのであった。
この取引にはさらに裏があった。襲わせる予定の銀行はベニヨンの親族が経営していて頭取が銀行のかねを
横領していてこのことをごまかすために、ドクにわざと強盗をやらせることを計画したのだ。
ベニヨンは確実に計画を成功させるためさらに二人の仲間ルディ(アルレッティエリ)ジャクソン(ボーホプキンズ)を加えた。
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うっとおしがって断った。実はこのシーンは後の伏線につながる。
事件の当日、キャロルにクルマを運転させわざとエンストするふりをしてそのすきにマッコイはマンホールから銀行
の地下にもぐり、ワイヤーカッターで電線を切断し銀行を停電させる。
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マッコイが現金を奪い逃走する。計画通りならこのまま終わるはずだった。
だが、おどされていた警備員がすきをついて、銃で反撃しようとしたところ。わかいジャクソンがパニックになって警備員を射殺してしまう。
しかもジャクソンは自分で覆面をはずし顔も見られてしまう。現場から逃走するルディとジャクソンだったが
ジャクソンにハンドルを握らせたルディはドジを踏んだジャクソンの下半身を撃って殺してしまうのだ。
マッコイの待ち合わせ場所に向かうルディだったが、出会い頭にマッコイに銃をむけ殺害しようとするが
一瞬早くマッコイのガバメントの反撃にあい倒れる。死んだと思ったマッコイ夫妻は現場を離れるが
むっくりと起き上がるルディ、実はルディは拒否したはずの防弾チョッキをつけていたのだ。
つまり最初から裏切るつもりだったのだ。
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しかも、マッコイ釈放のためにキャロルと寝たことを聞く。ほんとのことを知られたキャロルはベニヨンを
射殺する。嫉妬心からキャロルをなじるマッコイだったが、ベニヨンの手の者や殺し屋ルディからの
二人の逃避行が始まった・・・
映画の最初の場面は延々と刑務所での作業風景が映し出されて少々退屈だが、銀行強盗のあたりから俄然盛り上がり
始める。爆破シーンの合間に鳥の群れが飛び立つカットを挿入したりペキンパーの面目躍如である。
マックインが銃砲店を襲撃して12番のポンプアクションのショットガンを手に入れるのだが、ダブルオーバックと
言われる巨大な装弾でパトカーを破壊するシーンは圧巻である。サイドアームとして用いるコルトガバメントも凄い迫力だ。
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マッコイの妻役のアリマッグローも「ある愛の詩」の清純な役とはうってかわって汚れ役を体当たりで
演じている。
もちろん、主役のマックインのかっこよさは言うまでもない。
当時、アメリカといえばマックインだった。わずか50歳でなくなったのは早すぎる。アメリカが今元気が
ないのはマックインが早く亡くなったからだというのは言い過ぎだろうか。
ペキンパーはこの作品が嫌いだったらしいが、この映画が一番ヒットしたのは皮肉だ。.
ルディ役の俳優の凄みのある演技も印象に残る。音楽はクインシージョーンズ、脚本はウオルターヒル。
やはり最高のスタッフとキャストが揃えば凄い映画が作れるものだと思う。
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