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2017年07月24日

「ぼんち1960年」市川雷蔵、若尾文子、市川昆、山崎豊子

ぼんちと聞いてみなさんは何を思い浮かべるだろうか?漫才のザボンチなら40代以上の方

だろうか。あるいはおかきのぼんちだろうか?山崎豊子原作の「ぼんち」は大阪船場の老舗

足袋問屋のぼんぼんの女性遍歴を中心に描いた長編小説で、市川雷蔵主演で1960年に

映画化されている。

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船場の足袋問屋の跡取りの喜久治は5代目で一人息子だった。いつまでも独身では何かと

不自由であり世間体もあるので、祖母きの、母・勢以にすすめられ砂糖問屋から弘子(中村珠緒)


嫁に貰ったのだ。しかし弘子は二人にいびり倒されて実家へ帰るはめになった。

河内屋は養子が続いた家系だったので、嫁姑の力は絶大だったのだ。

喜久治の父喜兵衛(船越英二)も養子だったので、いいたいことも言えずにいたのだ。

しかし喜兵衛は肺炎をこじらせて病の床についてしまう。喜久治はせめてもの親孝行に

喜兵衛のめかけを付き添いと称して家に上げ看病させた。喜兵衛は息子の配慮に感謝

しつつ息を引き取った。

喜久治は弘子との間に息子を授かっていたが、料亭はまゆうの仲居をしていたお福

を嫁姑にくっつけられそうになる。

だが喜久治は芸者のぽん太(若尾文子)に魅かれていたのだ・・・



ぼんちとは器が大きい坊ちゃんという意味だが、原作者はこの映画が気に入らなかった

ようである。監督を市川昆がやり脚本は和田夏十の名コンビで、原作者の意図は

ともかく非常に面白い作品である。老舗の姑の陰湿ないじめや嫉妬心やミエなど

心理描写が実にうまい。

女優陣も山田五十鈴、越路吹雪、草笛光子、京マチコ、若尾文子と実に豪華なのだ。

この映画の特徴として昔の商家で使われていた上品な関西弁を聞くことができることだ。

いまではあまり使われていない大阪の言葉が、かなり正確に再現されているのがうれしい。

俳優たちのセリフもおかしなイントネーションもないので心地よい。


ぼんち(新潮文庫)


posted by ハヤテ at 16:51| ドラマ
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