2015年05月24日
角川小松左京日本SF映画空前の大作「復活の日」
角川映画と言えば、タイアップの走りでテレビCMの「読んでから見るか、見てから読むか」のフレーズを
覚えているかたもいるだろう。
その中でもっとも大作と言えるのが1964年に小松左京が発表した「復活の日」の映画化だろう。
ストーリーは、東西冷戦のさなか東ドイツの細菌兵器研究所から猛毒性のウイルスが盗み出されたことから
始まる。ウイルスの名前はMM-88,マイナス10度で増殖を始め、零度を超えると猛烈な毒性を発揮する恐るべき
ものだ。MM-88を盗み出した工作員は、セスナで逃げる途中操縦に失敗し、墜落。ウイルスがばらまかれてし
まう。
ソ連のカザン共和国で羊が集団で変死、イタリアでは悪性のかぜが流行し、東京で次々に急患が病院にかつぎ
こまれ、医師(緒方拳)や看護師(多岐川由美)の献身的な働きも報われず死体の山を築いてしまう。
そのころ南極昭和基地にいた地震学者の吉住(草刈正雄)のもとにも東京での悲惨な様子が伝わってきた。
恋人(多岐川由美)の身を案じる吉住だったが・・
一方アメリカでは、ホワイトハウスでリチャードソン大統領(グレンフォード)以下、軍の幹部らが集まって
連日対策のために
会議を開いていたが、らちがあかずそのうち大統領もウイルスに感染して息絶えた。
しかしこの細菌兵器は実はアメリカのガーラント将軍(ヘンリーシルバ)が極秘に開発しそれが何者かによっ
て東ドイツに渡って
いたのだ。
だが時既に遅く南極にいた11カ国863人を残して人類は死に絶えた。そのうち女性は8人、人類生存のため
南極の臨時政府は重大な決断を迫られる・・・
この映画は、制作費は30億円を超えた日本映画としては空前のスケールのSF映画である。
キャストも日本側からは、主演の草刈正雄、緒方拳、千葉真一、渡瀬恒彦、アメリカ側はジョージケネディ、
オリビアハッセー、ボースベンソン、チャックコナーズ、ヘンリーシルバ、グレンフォード、ロバートボーン
と知名度の高いスターが多数出演しており、35ミリによる世界最初の南極ロケといい空前絶後の大作である。
またチリ海軍やカナダ海軍の協力で本モノの潜水艦が使われていてリアリティにもこだわっている。
最初のシーンで浦賀水道に浮かぶ潜水艦の潜望鏡から吉住が廃墟の東京を見るところから観客にショックを
与え徐々にパンデミックが拡がる緊迫感、ソ連と英国の潜水艦の死闘と見所がたくさんあって飽きさせない。
しかし興行的に必ずしも成功といえず公開当時世間の評価も低かったが少しずつマニアの間で評価され
現在その価値が認められるようになっている。
監督は、実録映画の帝王深作欣二と脚本は「北陸代理戦争」の高田宏治であるのは意外だ
が、この二人の
起用は成功と言える。そして、エボラやパンデミックが騒がれるはるか前に原作を書いた小松左京の先見性に
も驚かされる。しかも神と人間という重いテーマも掲げらていて単なる大作では終わっていない。
いずれにしろこれだけの大作はもう日本では作れないのではないだろうか。
主題歌の「ユーアーラブ」を日本で人気のジャニスイアンが歌っている。
覚えているかたもいるだろう。
その中でもっとも大作と言えるのが1964年に小松左京が発表した「復活の日」の映画化だろう。
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ストーリーは、東西冷戦のさなか東ドイツの細菌兵器研究所から猛毒性のウイルスが盗み出されたことから
始まる。ウイルスの名前はMM-88,マイナス10度で増殖を始め、零度を超えると猛烈な毒性を発揮する恐るべき
ものだ。MM-88を盗み出した工作員は、セスナで逃げる途中操縦に失敗し、墜落。ウイルスがばらまかれてし
まう。
ソ連のカザン共和国で羊が集団で変死、イタリアでは悪性のかぜが流行し、東京で次々に急患が病院にかつぎ
こまれ、医師(緒方拳)や看護師(多岐川由美)の献身的な働きも報われず死体の山を築いてしまう。
そのころ南極昭和基地にいた地震学者の吉住(草刈正雄)のもとにも東京での悲惨な様子が伝わってきた。
恋人(多岐川由美)の身を案じる吉住だったが・・
一方アメリカでは、ホワイトハウスでリチャードソン大統領(グレンフォード)以下、軍の幹部らが集まって
連日対策のために
会議を開いていたが、らちがあかずそのうち大統領もウイルスに感染して息絶えた。
しかしこの細菌兵器は実はアメリカのガーラント将軍(ヘンリーシルバ)が極秘に開発しそれが何者かによっ
て東ドイツに渡って
いたのだ。
だが時既に遅く南極にいた11カ国863人を残して人類は死に絶えた。そのうち女性は8人、人類生存のため
南極の臨時政府は重大な決断を迫られる・・・
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この映画は、制作費は30億円を超えた日本映画としては空前のスケールのSF映画である。
キャストも日本側からは、主演の草刈正雄、緒方拳、千葉真一、渡瀬恒彦、アメリカ側はジョージケネディ、
オリビアハッセー、ボースベンソン、チャックコナーズ、ヘンリーシルバ、グレンフォード、ロバートボーン
と知名度の高いスターが多数出演しており、35ミリによる世界最初の南極ロケといい空前絶後の大作である。
またチリ海軍やカナダ海軍の協力で本モノの潜水艦が使われていてリアリティにもこだわっている。
最初のシーンで浦賀水道に浮かぶ潜水艦の潜望鏡から吉住が廃墟の東京を見るところから観客にショックを
与え徐々にパンデミックが拡がる緊迫感、ソ連と英国の潜水艦の死闘と見所がたくさんあって飽きさせない。
しかし興行的に必ずしも成功といえず公開当時世間の評価も低かったが少しずつマニアの間で評価され
現在その価値が認められるようになっている。
監督は、実録映画の帝王深作欣二と脚本は「北陸代理戦争」の高田宏治であるのは意外だ
が、この二人の
起用は成功と言える。そして、エボラやパンデミックが騒がれるはるか前に原作を書いた小松左京の先見性に
も驚かされる。しかも神と人間という重いテーマも掲げらていて単なる大作では終わっていない。
いずれにしろこれだけの大作はもう日本では作れないのではないだろうか。
主題歌の「ユーアーラブ」を日本で人気のジャニスイアンが歌っている。
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