なつかしの映画

シドニーポワチエと言えば、「野のゆり」や「夜の大捜査線」でも知られるアフリカ系を代表する


名優である。そのポワチエが英国で主演した学園青春映画の古典が「いつも心に太陽」である。


主人公のマークサッカレイ（シドニーポワチエ）は、エンジニアだったが希望する職種に巡り会えずとりあえずロンドンの下町の



ハイスクールの教師となった。この学校は自由な校風を売り物にしていたが、実際は教師たちは手のつけられな

い不良にかかわることを恐れ放任していただけだった。

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そんなはきだめに赴任してきた教師の経験もなく白人でもないサッカレーに対して校長や同僚たちも冷ややかな目で見ていた。


しかし真面目で律儀なサッカレーは、受け持ちの不良たちにも正攻法で授業を行うが、曲者の生徒たちが


従うはずもなかった。


そんなある日、生徒たちがサッカレーの教壇の足に切れ目を入れて、罠にかけ怪我をさせようとする。まんまとその手に引っかかりサッカレーは

転倒してしまう。


この件で今まで自制して紳士的に振舞っていたが遂に切れてしまうのだが、サッカレーはふと閃いた。


教科書的なやり方では、世間をすねた連中に教育などできない。


これからは型にはまったやり方ではなく、もっと人生全般を語り合い対話して何より生徒たちを大人として扱う

ことが大事なのだ。

サッカレーのこのやり方はうまくいき生徒たちは徐々に心を開き信頼関係が芽生え始めたかに思われた・・・

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しかし、横暴な体育教師の授業で生徒のひとりがむりやり跳び箱を飛ばされて怪我をしたことから、怒った他

の生徒が体育教師を殴ろうし、サッカレーが止めに入ったやりとりから再び険悪なものになってゆく・・


学園青春ものの原点ともいうべき作品で、日本の青春ドラマにも多大な影響を与えた名作である。


ポワチエの抑えた演技が作品に重みを与えている。

主題歌の「To Sir, with Love」が原題でルルが歌っており、映画本編にも出演している。


監督は、ジェームズクラベル。今なおラストシーンの感動は忘れられない作品である。

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