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2020年03月31日
自宅監禁日記(三月廿八日)
昨夜は、疲れから久しぶりの12時前に寝たというのに、起きたら8時まえだった。よく寝たというべきなのだろうけど、それでも眠い、というか頭が重い。寝すぎかもしれない。しばらくPCのモニターをにらんでいると、頭がくらくらし始めるので、今日は一日PCに触るのは最低限にして、回復に務めることにする。
午前中は掃除。掃除機をかけるのが、今週一番の運動である。この運動不足ぶりは体調だけではなく精神にもよくないかもしれない。かといって部屋の中での運動なんかしたくないし……。散歩には出てもいいことになっているのだけど、どうもその気になれない。
オロモウツ地方の感染者数を表示しているページを見たら、オロモウツ地区の数字が減っていた。50を越えていたのが、46になっている。その後夜にはまた増えたから、どうでもいいといえばいいのだけど、現場でも情報が錯綜しているのだろう。こんな数字よりも、病院に入っている人の数の方が気になるんだけどなあ。
今のような旧オクレス、もしくは比較的大きな町とその周囲の自治体を合わせた地区単位ではなく、感染者が多数出ている具体的な、自治体の名前を公表しろという声もあるらしいのだが、それは差別につながるとして厚生省で禁止している。この件ではキリスト教民主同盟のズリーン地方知事のチュネク氏が、最初にそれをやったら文字通り魔女狩りのようなことが起こったと発言しているようだ。ということは今ではズリーン地方でも具体的な自治体ごとの感染者は公開していないということなのだろう。
リトベルとウニチョフを中心とした閉鎖された地区では、検査が重点的に進んでいるはずのわりには、感染者数が増えていない。閉鎖がうまくいっているというべきなのか、当初の推計が大げさだったのか。数があまり増えないのは悪いことではないのだろうが、そろそろ切れるはずの封鎖期間が延長されたら、この地区に住んでいる人たち、精神的にどうなのかな。封鎖地区の外でも外出禁止になっているから、実際の生活には大きな違いはないのかもしれないけど、封鎖されているという事実は軽くない。
厚生省がコロナウイルス感染症の情報を集約して公表しているページが大きく変わった。各地方別の感染者数だけでなく、人口十万人辺りの感染者数も表示されるようになった。それによると、数ではプラハ、中央ボヘミア地方、モラビアシレジア地方についで4番目のオロモウツ地方が、割合で言うとプラハについで二番目になっている。ただ、オロモウツ地方が公表している閉鎖地区だけの割合だと、プラハよりも高くなるから、それ以外のオロモウツ地方の数字はそれほど高くならないはずだ。
さらに、下のほうに感染者の病状が読み取れる表が追加された。これは素直に嬉しい。日付の次が、入院中の患者の数で、退院した患者の分は減るから、日によっては前日より減っている。とはいえ、そんなのは今のところ一日だけしかないけど。その隣は、重症化している人と、集中治療室に入っている人の数の合計。この数すべてが集中治療室に入っているというわけではない。その隣は入院者のうちの重症者の割合。その次は、一度入院して完治、もしくは症状が軽症化したことで退院した人の数と入院者数に対する割合。最後が亡くなった人の数である。
これを見てわかるのは、入院しているのは感染が確認された人の1割以下で、重症化した人はそのうちの2割以下ということである。ということは、検査で感染が確認されても重症まで至るのは2パーセントにも満たないことになる。問題はこの2パーセントの大部分がおそらく高齢者で持病持ちだということである。そして、その高齢者対策が一番難しいのだろう。
夜のニュースで、明日から夏時間だということが報じられて、そう言えばそうだったと改めて憂鬱になった。この時間の切り替わりが健康に悪影響を与えるという説があるのも、夏時間廃止の議論が進んでいる理由のひとつなんだから、コロナウイルス感染症で少しでも免疫、抵抗力を落とすのはまずい今年は、夏時間なしでということになるんじゃないかと期待したのだけど、そんなニュースはなかった。夏時間が原因で症状が重くなる人なんて出ないだろうなあ。
今夜の眠りは、額面上よりも一時間短くなるのだと考えながら、早めに床につくことにする。体調もあんまりよくないし、ちょうどいいや。
2020年3月29日15時。