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2017年09月07日

チェコ代表無残(九月四日)



 来年行われるサッカーのワールドカップの予選のドイツとの試合が一日に、プラハのエデンのスタジアムで行われた。この試合、チェコ代表は負けてしまったのだけど、現在のチェコ代表としては最高に近い結果だったと言ってもいい。ドイツで行われた試合では、手も足も出ない絶望感を感じならが見ていたけれども、この試合では、メンバーも含めて、対戦相手に対する対策を取った上で試合に臨めば、ドイツ相手でもそれなりの試合ができることを示したのだから。
 その意味で、この試合では現在のチェコ代表のいい面が出たと言っていい。大事な試合で代表未経験の選手を招集し、そのうちの一人ボジルは先発で使い、もう一人のクリメントは後半途中から出場させたのは賞賛されていい。特に先発したボジルは代表戦初出場とは思えないような活躍を見していた。それに攻撃的に来るに決まっているドイツ対策で、守備を固めるためにディフェンスの選手を5人並べて、カウンターからチャンスを作ろうとしたのも悪くなかった。

 実際に、ドイツの攻撃の調子が上がらなかったこともあって、カウンターからいくつものチャンス、チャンスになりそうなシーンを作り出していた。最後の部分のパスの精度がなかったり、パスを出すのがちょっと遅くて決定的なチャンスにはならなかったけれども、これまでのどうやって攻めればいいのかわかっていないかのような絶望的なプレーは見られなかった。
 しかも、前半のボジルとヤンクトのコンビでディフェンスの裏に抜け出したのを、オフサイドだと誤審されていなければそこで同点に追いついていたかもしれないし、ドイツが決勝点を入れたフリーキックの際にヤンクトが押し倒されたファール、もしくは得点を決めた選手のオフサイドが正しく判定されていたら、引き分けに終わっていた可能性が高いのだ。

 ドイツ相手にここまで善戦できたということで、ベルファストでの北アイルランドとの試合には期待できそうな雰囲気だった。チェコがドイツに負け、北アイルランドがサンマリノに勝った結果、グループ2位の北アイルランドと、3位のチェコの勝ち点の差は7となり、チェコは残り3試合を全勝しても、北アイルランドが1勝でもすれば、グループ2位にも入れないという立場に追い込まれた。ドイツ戦の前からロシアワールカップ行きが絶望的な状況なのはわかっていたので、予選を勝ち抜くことは期待していなかったが、次のヨーロッパ選手権の予選につながるような試合が見られるのではないかと期待していたのだが……。

 先発メンバーがドイツ戦とほとんど同じだった時点で嫌な予感がした。ドイツ戦でいい形でボールをもらっても、もたもたしていてボールを失うことが多かったコピツを代えてきたのは理解できた。代わりに出場したクレイチーが、ボローニャでポジションを失ってほとんど試合に出ていないのは多少気になったけれども、北アイルランド相手にドイツ相手とほとんど同じメンバーで挑むというのに比べれば、たいした問題ではない。
 試合は案の定、チェコがボールを持たされて、ディフェンスをしっかり固めてきた北アイルランドを崩すことができずに、しょうもないミスから2失点して、あっさり負けてしまった。これで予選敗退が決定した。
 ドイツ戦とほとんど同じメンバーだったのに試合内容には天と地の差があった。守備はセットプレーから失点したところ以外はそれなりに安定していた。いや、北アイルランドが攻撃に重点を置いていなかったおかげで、守備においては大した仕事はなかったと言ってもいい。あの失点もキーパーのバツリークがいつものバツリークだったら、防げていたレベルのものである。

 ひどかったのは攻撃の面で、ボール回しがパターンにはまりすぎていて、北アイルランドの守備に完全に読まれて危なげなく対応されていた。横、後へのパスばかりで、どう攻めればいいのか全く分かっていないかのような攻撃だった。強いチェコ代表には不可欠の、攻撃を組み立てられるロシツキー的な選手が今の代表には欠けているのだ。
 だから攻撃的に来る強豪相手にはそれなりに戦えても、同じぐらいのレベルの相手に守備的なプレーをされてボールを持たされると、相手を崩せない。この試合も前半の最初は、期待が持てそうなシーンがいくつかあったような気がするが、時間が経つにつれてチェコチームの攻撃のアイデアのなさが浮き彫りになり、コリャ駄目だという絶望感が高まる一方だった。

 この試合では攻撃的な選手を増やしてくると思っていたのだけど、ドイツとの試合でうまく行ったから二匹目の泥鰌を狙ったのだろう。2004年ごろのチェコ代表が最強だった時代には、対戦相手がどこであろうとチェコがチェコのサッカーをするだけで、格下の相手は粉砕できていたし、強豪相手でも最低でも善戦はできていた。
 それが、今のチェコ代表では、対戦相手を見て対策をとらないと善戦もおぼつかない状態になっている。ドイツに対しては、その守備を固めてカウンターという対策がはまった。しかし、残念ながら北アイルランドに対しては、対策が存在せず、ドイツ相手の対策がそのまま採用された。それじゃあよほどの幸運に恵まれない限り勝てんわな。この辺が監督のヤロリームの限界なのかねえ。

 予選はあと二試合。現状ではこれ以上の結果が望めないと言うことなのだろうか。ヤロリーム監督は解任されることなく予選の最後までチームを率いることになった。現在のチェコサッカー協会は会長が不在だから、代表監督の解任なんてことはしづらいという面もあるのかもしれないけど。その協会の会長の逮捕も含めて、チェコサッカーの将来は明るいとは言えないのである。
9月6日24時。


 試合の結果はチェコードイツが、1-2で、北アイルランドーチェコが2-0だった。9月6日追記。



 

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チェコとスロヴァキアを知るための56章第2版 [ 薩摩秀登 ]



マサリクとチェコの精神 [ 石川達夫 ]





















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