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2016年04月02日

大丈夫かチェコサッカー(三月卅日)



 中国の国家主席とミロシュ・ゼマン大統領の出席したイベントにチェコサッカー界の誇るパベル・ネドベドが出席していた。今回の公式訪問で締結された協定の中に、スポーツ分野における協力というものもあるらしく、特にサッカーとアイスホッケーに関して、チェコ側が中国に指導者を送ったり、中国選手を受け入れて指導したりすることになったようだ。
 その一環として、ネドベドは、本人の希望や金銭的な条件は知らないけれども、チェコサッカーファンの日本人の気持ちとしては、大統領によって中国に売られてしまったのである。いや、売られたのは今回の訪問時ではなく、その前にゼマン大統領が中国を訪問したときに、一緒に連れて行かれているから、そのときなのだろう。中国側がネドベドをどのように使う気なのかはわからないが、中国サッカーの広告塔がネドベドとかなったら嫌だなあ。所属のユベントスとしても、中国市場を重視しているだろうから渡りに船という部分はあるのだろう。まあ、現役時代にそうならなかったことを感謝しよう。
 この協定に基づいて、早速プラハでチェコのチームと中国のチームを集めた子供たちのサッカー大会が行われていた。ニュースでは国は違っても監督の言うことは同じだとかいう説明が流れたが、画面に出た字幕を信用する限り、中国人監督が子供たちにかけた言葉と、チェコ人監督の言葉には、大きな違いがあった。それはともかく、この大会を両国の首脳が見物に出かけて、子供たちと歓談するシーンをニュースで流す必要があり、そのために大会は一時中断されたという。うーん。

 サッカーに関するもう一つの中国との協定は、スラビアのオーナーとなったCEFCが、本拠地であるエデンのスタジアムも買収して、三万人規模のスタジアムに改修するというものだ。現在の収容人数が二万人ちょっとのはずだから、一万ほど座席を増やすことになる。これは、チェコサッカー界が長らく欲してきた代表戦を行うための専用国立スタジアムの建設を諦めて、スラビアの本拠地を大観衆を集めたい代表戦に使うことを意味する。原則として代表戦専用になる大スタジアムというのは、運営の面から見ても現実的ではなかったので(代表戦をプラハでばかり開催するわけにもいくまい)、既存のスタジアムを改修するというのは、悪くないのだが、それを中国の手にゆだねるというのはどうなのだろうか。
 以前、2012年に、ポーランドとウクライナでサッカーのヨーロッパ選手権が開催されたとき、ポーランドではインフラ整備、特に高速道路の建設費用を抑えるために、中国企業と契約したことがある。残念ながらというか、予想通りというか、中国企業は当初の契約条件を全うすることができずに、結局契約解除になって、大会までの建設は間に合わなかった。安く上げようというポーランド政府の目論見は外れて、結局高くつくことになったのだから笑えない。チェコの場合には、中国企業がお金を出してチェコの企業が建設を担当するという形になるだろうけど、途中でややこしいことを言い出して、結局資金負担もチェコ側ということになるんじゃないかというのが心配である。

 サッカーのチェコ代表といえば、先週の木曜日と今週の火曜日に、この夏のヨーロッパ選手権に向けた調整のための親善試合が行われた。結果はそれほど芳しいものではなく、スコットランドにはホームで0−1で負け、スウェーデンでは1−1の引き分けだった。それでも、チェコではあまり悲観的な声は聞かれない。親善試合は、勝つに越したことはないけれども、もっと重要な目的がある。前の監督とその前の監督はそれがわかっていなかったので、親善試合でも必死に勝ちに行って、主力選手の疲労を蓄積させた結果、肝心な試合でどうしようもない姿を見せることも多かった。
 今の監督ブルバは、チェコ代表全盛期のブリュックネル監督と同じで、親善試合はあれこれ試す場として割り切っているので、選手に無理をさせてまで勝ちに行きはしない。ブルバが就任した直後の親善試合で勝てなかったときは、ちょっと心配したが、そのあとのヨーロッパ選手権の予選できっちり勝ってみせてくれたので、やはりこの監督は違うと改めて確信した。今回の二試合も、先発メンバーを九人も入れ替えて、あれこれ組み合わせを試すと同時に、代表戦で出場したことのない選手達に出場機会を与えていた。召集した選手は、みな30分は出場機会があったんじゃないかな。以前の監督には、呼んだら使え、使わないなら呼ぶなという批判が一部で飛び交っていたのだが。

 今回二試合とも先発したシボクとダリダの二人が、ディフェンスと中盤の柱ということになるのだろう。CBの組み合わせは、シボクとカドレツ、シボクとスヒー、どっちがいいのかねえ。ブリュックネルの時代からチェコの守備は、堅守というイメージはないけど、もう少し安定感がほしい。まあ、期待の若手スパルタのブラベツもデビューしたし、こいつと、若くしてチェルシーに買われていったオロモウツ出身のカラス、プルゼニュでレギュラーの座を奪ったバラーネクあたりは代表経験もあるし、この辺が育てば少しはましになるかな。
 中盤はダリダと誰を組み合わせるかは、怪我人の回復次第なのだろう。ロシツキーもプラシルも今更テストが必要な選手ではないので、怪我が治ってちゃんとプレーできさえすれば、戦力になることは間違いない。問題はこの二人が不在の場合だけど、こちらもすでにあれこれ試してあるので、あまり心配はしなくてもよさそう。ただ一つの願いは、バーハだけは使わないでくれということだ。
 一番心配なのは攻撃陣かなあ。ここもけが人がどうなるかという問題もあるのだけど、今回ネツィットも怪我する前の調子にはまだ戻っていなかったしなあ。コザークの復帰を期待したいところだ。ラファタはある程度やれそうだけど。

 2004年のような爆発的な活躍ができるとは、当時のメンバーと比較するとやっぱりかなり落ちるので、思えないけど、少なくとも、こんなはずじゃなかったという結果にはならないだろう。2004年のバロシュのような馬鹿あたりがあれば、結構いいところまでいけそうな気がする。この監督が駄目だったら誰が監督でも駄目だと思えるのは、ファンとして幸せなことである。
 あれ、またなんか話がそれてしまった。
3月31日23時。


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チェコとスロヴァキアを知るための56章第2版 [ 薩摩秀登 ]



マサリクとチェコの精神 [ 石川達夫 ]





















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