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2018年09月09日

チェコ語の語順其の三(九月八日)



承前
C人称代名詞の四格短形mě、tě、ho、ji
 二番目に来るものとして、三番目に優先順位が高いのは、人称代名詞の四格である。つまり「já(私)」から作られる「mě」、「ty」からの「tě」、「on」からの「ho」、「ona」からの「ji」という四格の短い形である。このうち「ji」以外は、強調などで語順を変える場合には、長い形「mne」「tebe」「jeho」を使わなければならないから、「mě」「tě」「ho」は原則として二番目の位置に来ると覚えておくといい。他の人称代名詞の四格「vás(←vy)」「nás(←my)」「je(←oni)」も、特に強調などの理由がない場合には二番目の位置にきやすいけれども、絶対ではない。
 それからチェコ語の教科書では、このグループに、一般的に「それ」を意味する「to」が入れられていることが多い。「ten」の中性の四格だと考えるのかな。ただチェコ語では文脈の中で前に出てきた名詞を受ける場合には、指示詞の「ten/ta/to」ではなく、人称代名詞を、特に四格の場合には、使うことが多いことは覚えておいたほうがいいだろう。


 ・Vidím ho před nádražím.
 (駅の前にあの人が見えます)
 ・Před nádražím ho vidím.

 ・Učitelka poslala do nemocnice.
 (先生に病院に行かされました)
 ・Poslala do nemocnice učitelka.

 組み合わせた例も挙げておく。

➀+C
 ・Viděl jsem ho včera na nádraží.
 (昨日あの人を駅で見ました)
 ・Včera jsem ho viděl na nádraží.

 ・Chtěl bych ho navštívit.
 (あの人を訪問したいのですが)
 ※Jeho bych chtěl navštívit.

A+C
 ・Půjčím si ho(to) od kamaráda.
 (友達からそれを借ります)
 ・Od kamaráda si ho půjčím.

B+C
 ・Předám mu ho(to) zítra.
(それは明日あの人に渡します)
 ・Zítra mu ho předám .

 ・Dej mi ho(to) hned.
 (それをすぐによこしなさい)
 ・Hned mi ho dej.

@+A+C
 ・Půjčil jsem si ho(to) od kamaráda.
 (それを友達から借りました)
 ・Od kamaráda jsem si ho půjčil.

 ・Snažil jsem se ho najít.
 (あの人を頑張って見つけました)

@+B+C
 ・Včela jsem mu ho(to) dal.
 (昨日あの人にそれをあげました)
 ・Dal jsem mu ho včera.

 ・Poslal jsem jí ho(to) mailem.
 (メールであの人にそれを送りました)

A+B+C
 ・Nechce se mi ho hledat.
 (あの人のことは探す気になれません)

 ・Podařilo se jí ho najít.
 (彼女はあの人を見つけることができた)

@+A+B+C
 ・Styděl jsem se mu to říct.
 (あの人にそのことを言うのが恥ずかしかった)

 ・Snažil jsem se mu to říct.
 (あの人にそのことを言おうと頑張りました)


 さすがに四つ並べると、Cを人称代名詞の四格にする例文が思いつかなかった。この最後の二つの文例は、「snažit se(〜しようと努める)」「stydět se(〜が恥ずかしい/を恥ずかしがる)」に、「říct mu to(あの人にそれを言う)」を組み合わせた形で、語順を入れ替えるとややこしいことになるので、このままにする。

 他にも、人称代名詞の二格(on→ho、ona→jíなど)や、前置詞と人称代名詞を組み合わせたものなど、二番目の位置に来やすいものはいくつかある。ただ人称代名詞の二格を除けば、二番目に置く強制力はそれほど強くないので、とりあえず、ここまで挙げた4つを二番目にくるものとして認識して、その中での優先順位を覚えればいいはずである。人称代名詞の二格はBかCと同等に扱えばいいかな。
 注意しておくべきこととしては、いずれ人称代名詞の格変化を詳しく説明するつもりだが、三人称の人称代名詞は前置詞と一緒に使うと形が変わってしまうことがある。簡単に言えば語頭の「j」が「ň」に代わるのである。だから、「on/ona」の四格の「jeho/ji」は、例えば「pro」をつけると「pro něho」「pro ni」になってしまう。この辺が無意識にできるようになるとチェコ語もかなり上級ってことになるんだろうけど、さて自分はできるのだろうか。うーん、一部の前置詞だったらできているような木がするけど、完璧にはできていないかなあ。

 とまれ、ここまでが、チェコ語の語順の基本的な話である。例文を見てもわかるように、簡単な文しか挙げてないしね。ということで、次はもう少し複雑な場合についての解説である。
2018年9月9日10時30分。








この記事へのコメント
to とhoの使い分けを教えてくださりありがとうございます。
チェコ語の独学勉強2年になります沙矢香と申します。
複数のチェコ人の友達に尋ねましたが、感覚的に使い分けてるから分からない、英語でもit、同じ意味のため大差ない、など言われていたので少々諦めていましたが、このブログを読んで、疑問が解けました。
先生は、チェコ語を勉強されるとき、英語を経由しますでしょうか?私は日本語とチェコ語を脳内で行き来するだけです。もし、学習する上で気をつけることなどありましたら、教えていただけると幸いです。
Posted by 沙矢香 at 2019年01月09日 21:32
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