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2021年03月17日

引き分け(三月十四日)



 もったいない、本当にもったいない試合、勝てる試合、いや勝つべき試合だった、というのがロシアとの試合の感想で、同時に最後負けなくてよかったというのも否定できない。とまれ、チェコ代表は、特に前半の25分ぐらいまでは、格上のロシアを相手に、完全に試合を支配していた。このまますんなりいくとは思わなかったけど、勝ってほしかったなあ。

 前半の立ち上がりは、フェロー諸島との試合と似ていた。チェコはディフェンスとキーパーの連携で、ロシアの攻撃をしばしば止め、最初に失点したのは五分過ぎのことだった。その一方で、ロシアのキーパーはチェコの選手たちのシュートを止めることができず、チェコのリードは次第に大きくなり、最大で4点差をつけたのである。このまま4点差で終わっていればよかったのだろうけど、チェコのミスも多く、最後にキーパーのいないゴールに超ロングシュートを決められて、16−14と2点リードで前半を終えた。
 よかったのは、守備専門のフランツとソラークのカルビナーコンビが、退場を食らうことなく攻撃的な守備でロシアの攻撃を分断できていたこと。特にフランツは今回の予選のロシアでの試合が代表初出場だと言うのに、代表になれたベテランのような存在感を発揮していた。髭を生やしていることといい、大柄な体格といい、プレー振りといい、ホラークと見間違えてしまいそうなぐらいだった。フェロー諸島との試合では早々に二回目の退場を食らって、守備での出番を減らしたソラークも、この試合では、比較的慎重にプレーしていたのか、前半は退場なしで切り抜けた。

 逆によくなかったのは、ウジェクが最初のほうこそポストプレーがうまく行っていたものの、次第にロシアのディフェンスとのポジション争いに負けて、ポストプレーが機能しなくなっていたこと、それと関連してゲームメーカーであるババークのポストへのパスが奪われて速攻を食らう機会が多かったこと、怪我が治りきらないカシュパーレクがあまりシュートを打てなかっただけでなく、パスミスも目立ったことだろうか。ムルクバが止めたボールを確保できないシーンも二回ほどあったし、もったいないプレーがいくつもあったせいで、ロシアの追い上げを許してしまったのである。
 ポストプレーヤーに関しては、前半の途中でフェロー諸島との試合ではベンチにも入っていなかったペトロフスキーが出場したのには驚いた。アナウンサーの話では、ドイツの中でも、規制の厳しい州のチームでプレーしているため、代表に合流してから練習に参加するまでに時間がかかったらしい。同じドイツでプレーする選手でもババークは最初のロシアでの試合から出場していたし、ドイツのやることもわけがわからない。

 後半が始まることにネットの状態が悪くなって、見られるようになったときには、18−18の同点に追いつかれていた。その後逆転されて2点差つけられたのだが、相手がミスしたり、キーパーのムルクバが7メートルスローを止めたりした結果、チェコが再度逆転、2点差で3点差に向けて攻撃となったときには、いけると思ったのだけど、残り45秒で同点に追いつかれて、チェコの攻撃ということになった。このとき、チェコは退場者を出していたのでキーパーを引き上げて6人で攻撃することになった。
 時間をかけて攻撃して、残り2秒ぐらいでシュートを決めて勝利というのが、チェコ側のシナリオだったのだろう。数年前の、たしかこれもロシアとの試合で、同じような展開になって、ベチバーシュが、残り5秒ぐらいでシュートを決めて勝ったことがあるはずだ。その再現を狙ったのだろうけど、審判がパッシブプレーの警告サインを出した後にタイムアウトを取るという失敗もあって、ババークがシュートに行くと見せて、ポストに落としたボールを奪われてしまう。見え見えだったからなあ。
 これで一転、チェコは失点即敗戦の危機を迎えたのだが、ロシアの選手がボールを奪った地点から空のゴールに向けて投じたボールは、てんてんと何度かバウンドしながらゴールに向かったが、僅かにそれて、見ていたこちらはほーっと安堵の一息をもらすしかなかった。結局27−27の引き分けに終わった。ウクライナもロシアとの対戦を1分1敗で終えているから、グループ2位の座は、直接対決で決めることになった。3位でも勝ち点を十分に稼いでいれば勝ちぬける可能性があるというから、今回ロシアとの引き分けは大きい。

 この試合、チェコ代表は総計で20分もの退場時間があった。全後半60分のうち3分の1は一人少ない状態でプレーしていたことになる。これだけ退場者を出してよく引き分けたというべきか、退場を減らせというべきか、難しいところである。退場覚悟の激しいディフェンスのおかげでロシアの攻撃を抑えることができたのもまた事実なのだし。それからロシアのキーパーに止められたシュートはそれほど多くなかったが、ゴールポストに当てて外れたシュートは多かった。これもまた点差を広げきれず、最後に同点に追いつかれた原因のひとつである。
 だが、ここは何よりもかによりも、最後の最後まで結果のわからない白熱した試合が見られたことを喜ぶべきであろう。最後は本当に心臓に悪かったけど。勝てそうにないという予想が外れたこともついでに喜んでおこう。
2021年3月15日18時30分。












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