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2021年01月23日

ガリアは語る〈前半〉(正月廿日)



 チェコのハンドボール協会が、出たらめっぷりを発揮しているその裏側で代表の中心選選手の一人で、最年長のマルティン・ガリアが、選手たちを代表するような形で、出場辞退に至った経緯を協会のホームページで明かしていた。チェコ語でよければここから。せっかくなので、簡単に内容を紹介しておく。

 最初の部分では、この声明を発表するのは、自分自身の意思であることを強調した上で、自分は短時間で決定を下せる人間ではないと言う。おそらく最年長の選手の責任として長い間どうするべきか考えてきて、この声明を発表することを決めたという事なのだろう。そして、現在の状況にそれぞれの人がそれぞれの意見を持っているのは当然で、誰を説得するつもりも、自分の意見だけが正しいというつもりもないと言う。
 続けて、エジプトへ行けなかったのは残念だが、自分たちの決定は正しく、あの時点ではほかにやりようはなかったと続ける。もちろん、チームの中にいなかった人たちが、別の意見を持ち、いくつもの疑問を感じるのは当然だが、自分たちの決定は、選手たちを守るため、それが健康の面であれ、将来のキャリアであれ、守るためだったのだと強調する。

 次の部分では、ハンドボールの代表というのは、一朝一夕に作り上げられるものでもないし、新しい選手が呼ばれてすぐに普通にプレーできるようなものでもなく、二、三人の新しい選手を呼んでチーム全体のコンセプトに当てはめていくのでさえ苦労するのだという。今回の世界選手権にも若手選手を何人か呼んで試合に出場させて経験を積ませる予定だたけれども、それはすべての試合を任せるという意味ではなかったと付け加える。
 世界選手権のような大会は長丁場で、二週間にわたって。一日おきに試合が行われる肉体的な負担に耐えられる選手は、残念ながらチェコリーグにはいないという。そして仮にチェコリーグの若手選手たちに主力として試合を任せた場合には、負傷や健康上の問題が発生するのは確実で、その選手たちの今後のキャリアに悪影響を与える。だから、辞退には、(自分の能力を超えた負担を強いられかねない)若手選手を守るという意味があったのだという。

 多くの人たちが、代表Bチーム、Cチーム、Dチームを準備していなかったことを批判するけれども、20人もの新しい代表経験に乏しい選手たちを集めて試合に臨むのは、予選の1試合、2試合ぐらいまでなら意気込みとか熱狂とかで押し切れるかもしれないけれども、世界選手権のような長丁場には通用しないと言う。
 そもそもBチームを率いて、勝つためではなく、できるだけ僅差で負けることを目的に世界選手権に出場してくれる監督はいるのかと疑問を呈しているが、ただし、Bチームというアイデア自体は、長期的な代表の強化を考えると、Aチームと同時期に招集して、同じコンセプトで練習を積んで試合をさせることができれば悪くなさそうだとも言う。

 ここまでが前半の要約で、ガリアの意見にはおおむね賛成である。ちょっと気になるのはいきなり若手選手に全試合を任せる話になっているところだけど、話の流れからそうなったのか、中心選手のほとんどが、感染や怪我でエジプトにいけない状況になっていて、本当に若手選手が全試合出づっぱりになりかねなかったのかはわからない。後者だとすれば、辞退することになったのも当然である。ファンとしては、無名の若手選手が出てくるのは大歓迎だけど、その若手選手が大惨敗して批判にさらされるのは見たくない。
 また、チェコ代表にはBチームはないけど、50人ぐらいの選手が候補として登録されているから、多少なら選手の入れ替えに対応できるけれども、今のままだと感染して快復済みという証明書があるかどうかで代表選手が決まりかねないなんていうのには笑ってしまった。ガリアの言うとおり、そんな決め方をされた代表チームなんか見たくない。
 長くなったので残りは次回。
2021年1月21日22時。











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