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2021年01月24日

ガリアは語る〈後半〉(正月廿一日)



 ガリアは出場辞退に至ったチーム内の状況についても説明している。チームとしては気力体力が続いている間は、出場を諦めておらず、ガリア自身は、最後まで出場可能な選手の一人だったようだ。チーム全体で何とか状況を安定させ、チームとしてエジプトに行けるように努力していたが、精神的にも追い詰められていったという。そして、仮に出場できていたとしても、精神的に追い詰められた状態で、肉体的にも追い込まれるから、チームは崩壊していただろうと考えているようだ。
 最終的に、出場は無理だと判断したのは、出発予定の二日前のことで、感染者が増える中、陰性の選手たちで練習をしていたところ、負傷者が何人か出たことが最後の一押しだったという。それまでは、追加で呼んだ選手を加えて大会に出場することは可能だと考えていたようだ。そして、同じ状況に陥ったら多くのチームが辞退を選んだんじゃないかと付け加える。

 負傷の原因が精神的に追い詰められたことだと考えているのだろう。普段であれば、負傷など起こらない状況で負傷した選手がいるのかもしれない。健康であるはずの選手たちが、精神的な負担が肉体にも大きな負担となって負傷するというのは好ましい状況ではあるまい。そんな雰囲気の中では追加で呼ばれた選手たちも怪我をしかねない。

 さらにガリアは、陽性だと判定された選手たちが健康を取り戻した後、大会に出場できるかかどうかもわからなかったと続ける。肉体的な面では大会に向けてしっかり準備できていた選手たちが、陽性の判定を受けると、12日の間、部屋の中で寝ているしかなく、陰性になった後も、病院でさまざまな検査を受けることになるという。そして、代表に雇われているわけでもない選手たちが、負傷のリスクを犯して大会に出場することを許可する雇用主、つまり所属チームはないだろうと続ける。
 それから、いわゆる「バブル・システム」についても説明していて、そのシステムに組み込まれる前には5日間の隔離が必要で、その最後に受ける検査の結果が陰性だったとしても、それが次の日の陰性を保証するものでも、同じ泡の中のほかの選手を感染させないことを保証するものでもないと言う。この辺りは、バブル・システムで動いていながら、監督をはじめ多数の感染者を出した実体験からの感想のようにも思える。

 そして、現在は、ハンドボールの世界にいる人たちが、さまざまな解決法や、何がいけなかったのかについて考えている。自分としては犯人探しをするつもりはないけれども、今後に向けて、何が原因だったのかを究明することは必要だろうという。それが、代表暦20年になんなんとするガリアの考え方だといったん話を結んでいる。
 その後に続けて、10点差、15点差で負けることがわかっていて試合に出るわけにはいかないし、何の目的もなく出場するチームにはいたくないと言う。ハンドボール関係者、ファンはみんな大会を楽しみにしていただろうけれども、自分たちもまたものすごく楽しみにしていて、プルゼニュに集まって準備の合宿をしていたチームであれば、最低でも準々決勝に進出できたと信じているが、それは大会が例年通りの状況で行われた場合だと付け加えている。

 最後は、監督をはじめとする、協会関係者やスポンサーなどさまざまな人たちへの感謝で声明を結んでいる。2番目に合宿中滞在していたホテルが上げられているのはちょっと意外。監督解任という結果を知ってから読んだせいか、ところどころ皮肉に響くところもあるけれども、この状況で辞退という代表チームの決定が受け入れられ、出場を強要されなかったとことについては、感謝していると素直に読んでおこう。

 全体を通しての感想としては、辞退に関して関係者やファンなどがあれこれ批判をしているのに対して、批判する前に代表チームのこと、選手たちのことを考えてほしいということだろうと思う。ファンというのは、サッカーに限らず無責任に好き勝手なことを言うものだし、協会の関係者は選手が一番大事だというのは口先だけのことというのが世の東西を問わず決まり物である。
 無理して出場して、精神的な重圧に負けて不振に陥るのも、怪我をしてキャリアを棒に振るのも選手たちである。エジプトに行くことで感染の危険にさらされるというのも付け加えたほうがいいかもしれない。そんな状況で、予想外の大活躍をする選手が出てくるとも思えない。

 ガリアも最後かもしれない世界選手権の辞退ということで、人一倍残念に思っているだろうに、最ベテランとしてこんな声明を出す必要にかられてしまったわけである。たかがハンドボールの世界選手権で、選手たちがこんな辛い立場に追い込まれたということから導き出せるのは、オリンピックは、選手たちのことを考えればこそ、中止にすべきだということである。
 感染が発覚して出場できなかった選手がどんな目に遭うか考えたら、選手たちのために開催なんて口が裂けてもいえない。特に日本は、スポーツ関係も含めてマスコミがゴミ以下だからなあ。選手への脅迫者という犯罪者を作り出し、最悪の場合には選手を自殺に追い込みかねない。そしてまたそれを危機として報道するに決まっている。それなら、政治の責任で中止にしてしまったほうが選手たちのためである。
2021年1月22日15時30分。










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