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2020年06月09日

I〈私的チェコ語辞典〉(六月六日)



 チェコ語の言葉の中で「i」で始まるものは、ほとんどが外来語というかラテン語起源のものである。少なくともそんな印象を持っている。地名や民族名などの固有名詞を除いて、外来語ではないと思われる「i」で始まる単語というと「i」ぐらいした思いつかない。これは「a」と似たような言葉で、普通は「も」と訳すのだが、日本語の文脈の中では「も」とは訳せない場合もママある。ということは、そういう使い方は日本人にはしにくいということになる。「a」を使っておけば大抵は問題ないので心配することもない。
 問題は、「i když」「i kdyby」のような「i」を使った表現が、一語なのか二語なのかわからなくなることで、話すときにはどちらでも大差ないからいいのだけど、書くときにはワープロソフトの校正機能のお世話になっている。日本語でこの機能をオンにしておくと、余計な指摘ばかりでうるさいとしか思えないのだが、チェコ語で文章を書く際には重宝している。細かいつづりのミスとか見るだけだと見つけられないし、モニター上で、特に「i」「í」を判別するのは辛いのである。

 それで、「i」で始まる外来語で、一番最初に覚えるものと言ったら、「informace」だろう。日本語でも、情報と言わずに「インフォメーション」と言うこともあるから、意味の類推は難しくない。ただこの言葉を覚える際には、外来語に関して、ついでに覚えておいたほうがいいことが二つある。

 一つは、語末の「-ace」である。「informace」が「インフォメーション」となるように、日本語の外来語の「エーション」に対応すると考えて問題ない。もちろん日本語のすべての「エーション」で終わる言葉が、チェコ語にあるわけでも、「-ace」で終わるわけでもないし、チェコ語の「-ace」で終わる外来語がすべて日本語に外来語で訳されるわけでもない。ただ、これを知っておくと、日本語の外来語の語源となった英語の単語をチェコ語読みして最後を「-ace」に変えたら、通じてしまったなんてことはある。
 具体的に例を挙げると、キーボードの切り替えが面倒なのでカタカナにするけど、「オーガニゼーション」は「オルガニザツェ」になり、「センセーション」は「センザツェ」になる。お題の「i」ではじまる言葉の中にも、「inflace(インフレーション)」「ilustrace(イラストレーション)」「inspirace(インスピレーション)」「imitace(イミテーション)」などがある。

 もう一つの特徴は、動詞化するときに「-ovat」を使うという点で、「informovat」という動詞が作られる。これは「-ace」で終わるものに限らず、外来語にはよく見られるもので、「studium」から作られる「studovat」は初学のころに勉強するから誰でも知っているはずである。ただし、この「-ovat」でおわる動詞がすべて外来語起原ではないことは強調しておかなければなるまい。
 これも「i」で始まる言葉で例を挙げておくと、「ilustrovat(イラストを描く)」「imitovat(真似をする)」「inspirovat(インスピレーションを与える)」などがある。英語圏の人の中には適当な動詞が思いつかないときに、英語の動詞をチェコ語読みして「-ovat」をつけるという荒業を見せる人もいるけれども、成功率はあまり高くないので真似するのはやめておいたほうがいい。

 最後に、この武漢風邪騒ぎで頻繁に聞くようになった「i」で始まる外来語を二つ紹介しておこう。一つは「infekce」で「感染・伝染」を意味する。形容詞形の「infekční」や、接頭辞をつけて「消毒・殺菌」を意味する「dezinfekce」や、その動詞形「dezinfikovat」なんかは毎日のように耳にして、忘れようにも忘れられなくなった。
 もう一つは、「免疫」を意味する「imunita」である。この言葉は国会議員の免逮捕権な度も意味するから、以前から知ってはいたのだけど、「plošná imunita(集団免疫)」なんて組み合わせは、武漢風邪が起こらなかったら存在を知らなかっただろう。こういう普段は使わない語彙を増やすことができたのも、武漢風邪のもたらした好結果だったといえるかもしれない。二ヶ月も自宅に監禁されたのに見合うかというと、全くそんなことはないから、中国に損害賠償を求めたいところではある。
2020年6月7日11時。






https://onemocneni-aktualne.mzcr.cz/covid-19
https://www.krajpomaha.cz/








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