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2019年09月01日

NHK問題(八月卅日)



 先日の参議院議員選挙で、NHKから国民を守る党とかいう政党から立候補して、議員となった人があれこれ物議を醸すような言動を繰り返しているらしい。大半はどうでもいいというか、ニュースにする価値があるのかと言いたくなるような、話題になることで知名度を上げようとする党の戦略に乗せられているようなものだったが、一つだけ納得できなかったのが、結局受信料を支払うことにしたというニュースで、その払い方が支払っている人の割合にあわせて、正規の受信料の何十パーセントかを払うというものだった。
 これには、正直がっかりしたのだけど、NHKをぶっ壊すとか言うのなら、自分の規準でNHKの番組を評価して払う価値のあるのはこれだけだと算出した額を公表して、それだけ払えばよかったのに。そうすればNHKと受信料闘争をしている人たちにとっての基準になったはずである。そもそも、NHKの受信料高すぎないか。チェコはテレビとラジオ合わせて180コルナである。日本円に換算すると900円ぐらいなのかな。このぐらいならしぶしぶながら払ってもいいと言う人も多いんじゃなかろうか。

 高校を卒業してから10年ほど一人暮らしをしていたのだが、受信料を払ったことは一度もない。当時すでにNHKも含めた日本のテレビ番組に見たいと思うものはほとんど存在しなかったので、テレビなんか持っていなかったのだ。一年だけ先輩に押し付けられたテレビが部屋にあった時期があるけど、一度受信料の徴収にきた失礼極まりない男に部屋の中まで見せて追い返した後は、徴収に来なかったから払う必要もなかった。
 テレビがあったといっても。タイマー機能を目覚ましの代わりに使うのがメインで、あとは教育実習で徹夜して指導案を書いていたときに、眠気覚ましに国会中継を流していたぐらいである。何かの法案の審議で野党の牛歩戦術という頭の出来を疑いたくなるようなやり口のせいで深夜まで審議が続いていたんだったかな。時間と労力の無駄ではあるけれども、眠らずに指導案を書く助けにはなったから、この国会中継の分ぐらいは受信料払ってもいいかなとは思った。

 略称N国党が主張しているのは、デジタル化したNHKの放送のスクランブル化で、それに反対する側は公共放送なのだからという理由で、スクランブル化は認められないと言っているようだ。この議論にも不満があって、何故に現在のNHKが公共放送に値するのかという根本的な問題を議論の対象にしないのだろうか。しばしばNHKの番組の質が下がったという話を聞くし、バラエティー番組、お笑い番組ばかりになって見るものが少なすぎると嘆いている人もいる。
 NHKがこれまで様々ないい番組を制作してきたのは認めるし、過去の民放の発達しない、特に田舎では民放の放送が見られなかったような時代であれば、公共放送のNHKが何でもやる必要があったのだろうが、現在の民放が多くていくつあるのかも分からない、ど田舎の県でも二つはある、衛星放送も、有料放送も発達した現在においては、公共放送たるNHKの役割を再検討する必要があろう。

 90年代にビロード革命後に改革中だったチェコテレビの人が、日本まで出かけてNHKの見学をしたという話を聞いたことがある。そのとき、案内をしたNHKの人が金の話しかせず、本来の目的だった公共放送のあり方については何の参考にもならなかったらしい。何でもNHKでは金を湯水のように使えることを自慢し、旧共産圏で資金的に苦しんでいたチェコテレビを見下すように金ないと何もできないだろうなんてことをわめいていたのだとか。それでチェコテレビではNHKの評判は最低だったなんてこともいっていたかな。
 この話は知り合いの関係者から聞いた話なのでどこまで本当かは知らんけど、NHKが民放よりもはるかに社員の給料がよくて、出演者に対しての報酬もずっと高いという話もあるわけで、考え合わせると、無駄遣いを減らして受信料を大幅に値下げしろよと言いたくなる。本当に「公共」であるのなら、最低限の料金を徴収して、それでできる範囲で番組を制作して放送するのが正しいはずである。使える予算を増やすために受信料を上げるとか本末転倒もいいところである。だいたい民放と同レベルで視聴率争いをする時点で公共放送であることを自ら否定しているだろう。

 仮に、公共放送であることを理由に受信料の徴収を正当化するなら、24時間放送のニュース専門チャンネル、教育番組の専門チャンネル、スポーツ中継の専門チャンネル(ただし民放では採算が取れないで中継できないマイナースポーツ中心)、それにせいぜいドキュメンタリー番組専門チャンネルの四つのチャンネルを作って、その分だけ義務的な受信料にしてしまえばいい。この四つなら民放にはできないという意味で公共放送の果たす役割に含まれるだろう。受信料の値下げは当然のことである。
 そして視聴率稼ぎをするドラマやお笑い番組は、別料金を払った人だけが見られるチャンネルにすれば、民放と同レベルで争うことになって公平性も保てるというものである。別会社にして民営化してもよさそうだ。ドラマに公共性を持たせるなんてアホなことを言う人はいないだろうしさ。

 最後に潤沢な資金を使えるNHKの貧乏なチェコテレビを越えるセコさを指摘しておけば、チェコテレビがネット上で提供しているテレビ番組は、チェコで受信料を払っているかどうかにかかわらず見ることができる。日本からでも、例えばチェコテレビの制作したニュース番組やドラマを普通に視聴することができるのである。それに対してNHKは、ネット上にニュースとして上げられているビデオはチェコからも見られるが、番組を最初から最後まで通して見ることはできない。日本でも受信料を払っていないと見られないのかもしれないけど。
 ということで、日本にいたとしたら受信料の支払いは拒否するだろうなあ。10年前の日本では、ホテルに滞在していて毎日テレビをつけることはつけたけれども、最後まで見ていられる番組が一つもなかったから、わざわざテレビを買おうとも思わないだろうけどさ。スポーツ中継でさえ過度にショー化されて、見ていると恥ずかしくなるような日本のテレビ放送に不満を持つ人はいないのかね。
2019年8月30日24時。











タグ:テレビ NHK
posted by olomoučan at 06:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 戯言
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