2019年05月30日
ハンドボールもシーズン終了(五月廿八日)
日曜日、テレビのプログラムを見たらお昼過ぎからハンドボールリーグ男子のプレーオフ決勝の最終戦が放送されるというので楽しみにしていた。お昼ごはんを食べながら見ようと思って、テレビをつけたら、試合は終わっていて表彰式の様子が写っていた。あわてて確認したら、試合開始は伝統的な午前10時半で、この日はマウンテンバイクのワールドカップがチェコで行なわれるためそちらが優先され、カテゴリーとカテゴリーの合間にハンドボールの試合を放送することになっていたようだ。知っていればネット中継で見ていたのになどと言っても後の祭り。しかも応援していたカルビナーが二試合連続で7mスロー戦で負けてプルゼニュの優勝が決まったから、踏んだり蹴ったりである。
とまれプレーオフを概観しておく。全22節が終わった時点での順位は以下のとおり。
1 プルゼニュ 35
2 カルビナー 34
3 コプシブニツェ 29
4 ノベー・ベセリー 26
5 ドゥクラ・プラハ 25
6 イチーン 24
7 フリーデク・ミーステク 22
8 ロボシツェ 20
9 ズブジー 19
10 フラニツェ 15
11 ブルノ 11
12 リトベル 4
8位までがプレーオフで優勝を争い、9位以下は追加のリーグ戦で降格チームを決める。最悪なのが、下位4チームがすべてモラビアのチームで、その中にオロモウツ地方のチームが両方とも入ってしまっているところである。リトベルなんかたったの2勝で勝ち点4である。せっかく昇格したのにまた一年で降格するのはこの時点で決定的で、実際に1勝しか積み上げられず最下位に終わってしまった。こっちは順位の変動もなかったから特に触れることもないか。
プレーオフは先に三勝した方が勝ち進む方式で、一回戦の結果は、
プルゼニュ 3−0 ロボシツェ
カルビナー 3−0 フリーデク・ミーステク
コプシブニツェ 1−3 イチーン
ノベー・ベセリー 1−3 ドゥクラ・プラハ
二回戦、つまり準決勝は、
プルゼニュ 3−0 イチーン
カルビナー 3−0 ドゥクラ
とプルゼニュとカルビナーの強さが際立っていた。この二チームは去年も決勝で対戦しており、その時にはカルビナーが、3−1で勝っている。最終戦を除けばどちらが勝ってもおかしくない試合ばかりだった。今年もそんな展開になるだろうと期待していたら、結果はさらに劇的だった。
プルゼニュ 31−27 カルビナー
カルビナー 28−24 プルゼニュ
プルゼニュ 22−29 カルビナー
カルビナー 29−29 プルゼニュ
プルゼニュ 27−27 カルビナー
最初の三試合は予想以上に差が付いたのだが、残りの二試合は同点で終わり、7mスローで決着がついた。どちらもプルゼニュが勝って、優勝を決めた。特に4試合目は、試合中からカルビナーが7mスローを決められないシーンが多く、一本でも多く決めていればカルビナーの勝ちだっただけに残念極まりない。名前忘れたけどプルゼニュのキーパーが、素晴らしかったといえばその通りではあるのだけどね。
順位決定戦を経た最終的な結果は、3位ドゥクラ、4位イチーン、5位ノベー・ベセリー、6位コプシブニツェ、7位フリーデク・ミーステク、8位ロボシツェの順となった。モラビアのチーム数は多いんだけど、カルビナーを除くと下位に沈みがちである。来シーズンはフラニツェに上位進出してもらいたいところなのだけど。
女子のほうは、スロバキアと共同のインテルリガで、優勝したのはスロバキアのミハロフツェ。チェコ側の優勝を決めるプレーオフに進出したのは、モスト、スラビア・プラハ、ポルバ(オストラバの一地区)、ベセリー・ナド・モラボウの4チーム。
準決勝ではモストとスラビアがそれぞれ二連勝で決勝進出を決め、モストは決勝でも二連勝、あっさりとチェコ最強チームの座を守った。ただ、男子と違ってチェコテレビが全く中継してくれないのでどんな選手がいるのかとかさっぱりわからない。バレーやバスケットの国内リーグも中継されることがあるのだから、ハンドボールの女子も代表だけでなく、国内リーグの試合も中継してほしいと思う。サッカーやアイスホッケーなんて派生競技のフットサル、フロアバルなんかまで中継されるのに……。
ところで、オロモウツは、ベセリーとのチェコ4位争いに負けて、下の順位決定リーグに回ってしまった。これもまた女子のリーグの結果にあまり興味を引かれなくなった理由のひとつである。チェコ側の最終的な順位は、3位ポルバ、4位ベセリー、5位オロモウツ、6位ピーセク、7位ズリーン、8位プルゼニュ。久しぶりにモラビアのチームの優勝が見たいんだけどねえ。
男子も女子も二部リーグも日程を終えて優勝チームが決まっているようだが、経済的な問題で昇格を辞退するチームもあるので、現時点で優勝チームがそのまま昇格するのかどうかはわからない。教育省もスポンサーがたくさん集まるサッカーや、ブルノのMotoGPなんかに助成金を出すぐらいだったら、マイナースポーツに出したほうが対費用効果は高いと思うのだけど、目に見えやすいところに出したがるんだよなあ。
2019年5月29日23時。
確か男子のエクストラリガのスポンサーの製品である。
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