2018年12月28日
数詞の格変化1000(十二月廿三日)
100の次は1000(tisíc)である。この「tisíc」は日本語の万と同じような役割を持つので、100以上に前に数詞が来て、複数、いや複数2格で使うことの多い数詞、もしくは名詞である。子音の「c」で終わるので判別が難しいが、軟変化の男性名詞不活動体である。だから、1000は「jeden tisíc」ということになる。「jedno sto」よりは、数詞1を着けて使う機会は多い。これも念のために男性名詞不活動体軟変化の復習をしておこう。
1000
1 jeden tisíc
2 jednoho tisíce
3 jednomu tisíci
4 jeden tisíc
5 jeden tisíc
6 jednom tisíci
7 jedním tisícem
2000から4000は普通の複数の変化をさせればいいのだが、2格だけは注意が必要である。普通、男性名詞の複数2格の語尾は「ů」になるのだが、語尾なしの「tisíc」を使う。2000を例としてあげておく。
2000
1 dva tisíce
2 dvou tisíc
3 dvěma tisícům
4dvě stědva tisíce
5dvě stědva tisíce
6 dvou tisících
7 dvěma tisíci
5000以上は、1格、4格、5格で複数2格になることを忘れなければ、他は複数の格変化だから、問題ないはずである。
5000
1 pět tisíc
2 pěti tisíc
3 pěti tisícům
4 pět tisíc
5 pět tisíc
6 pěti tisících
7 pěti tisíci
問題は、数字が大きくなって「tisíc」の前に来る数詞が二桁、三桁になったときに、格変化させるべき数詞が増えて面倒くさくなることだが、チェコ人も同じように感じているのか、数字が大きくなると格変化をしない1格か4格でしか使わなくなる傾向があるように思われる。日本語では助数詞が厄介だが、数詞そのものは大した問題にはならない。それに対して、チェコ語では助数詞的に使える言葉がごく僅かしかない代わりに、数詞自体が滅茶苦茶厄介なのである。
ついでなので、1000の次も挙げておけば、100万は「milion」で男性名詞不活動体の硬変化である。100万の次は10億で、「miliarda」。こちらは女性名詞の硬変化になる。その上の1兆は男性名詞不活動体の「bilion」だったかな。いずれも前に来る数詞が5以上の場合には、1格なのに複数2格にしなければならないのは、同じである。
ということで、数詞関係はこれでおしまい。長々と、短い記事を続けたのは、年末恒例のクリスマス進行のせいである。これで、一日も落とさずに乗り切れるかどうかは、ふたを開けてのお楽しみということにしておこう。
2018年12月23日23時10分。
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