2018年10月28日
ハンドボールが見られない(十月廿四日)
この前、来年の一月に行なわれる世界選手権のプレーオフが行なわれたと思ったら、チェコはロシアに負けて出場権を取れなかったけど、再来年のヨーロッパ選手権の予選が始まった。ハンドボールは、ヨーロッパ選手権と世界選手権が隔年で行われているため、ヨーロッパの強国の代表チームは毎年予選と本選で忙しいのである。ちなみに男子の大会は一月だが、女子の大会は同じ年の十二月に行なわれる。
今年の一月の大会までは、ヨーロッパ選手権の出場チームは16だったのだが、2020年の大会からは24に拡大されるため、4チームからなる予選のグループで上位二位以内に入れば、出場権が得られるようになった。三位でも出場できる可能性があるのかな。以前に比べると出場しやすくなったのはいいのだけど、その分、手に汗を握る緊迫した予選の試合が見られなくなりそうなのは、少々さびしい。
今回の予選で、チェコ代表は、ボスニア・ヘルツェゴビナ、フィンランド、ベラルーシと同組になっている。正直このグループで二位以内とか楽すぎないかと思うのだけど、それが出場枠が拡大された利点であり弊害でもあるのだろう。今日は午後6時から予選の初戦であるフィンランドとの試合がプルゼニュで行なわれる。チェコテレビのスポーツチャンネルが中継してくれるというので、久しぶりに代表の試合を見るぞといつもより少し早めに6時には帰宅したのである。
それなのに、テレビをつけてチャンネルを合わせたら、放送されているのはハンドボールではなくてバレーボールだった。オロモウツのパラツキー大学の女子チームがヨーロッパ何とかカップでどこか外国のチームと試合をしているらしい。会場が昔オロモウツの女子ハンドボールチームがホームゲームに使っていたパラツキー大学の体育館で、思わず懐かしいと思ったけれども、ハンドボールはどこへ行ったんだ。
一瞬、こちらが開始時間を間違えたかと思って、テレビのプログラムや、テレテキストで確認するけど、ハンドボールの試合の中継は5時50分からはじまることになっていた。それなのに……。テレビの画面を見ていたら右上に、代替プログラムという表示が出ているのに気づいた。しばらくすると下のほうにテロップが流れて、技術的な問題で中継ができなくなっていて現在問題を解決するために努力しているところですというようなことが書かれていた。
以前も何かの試合の中継のときに同じようなことがあって、そのときは、代替プログラムが試合の中継ではなく、個人を取り上げた短いドキュメントみたいなもので、それが終わったら本来の放送に戻ったんだったか、その手の番組が二三本放送されたんだったか、とにかく切りのいいところで、本来の中継に戻っていた。そもそも簡単に解決できるような問題なら、代替の放送に切り替えずに待つだろうから、この時点で諦めるべきだったのかもしれない。
わかっちゃいても諦めることはできず、バレーなんて見てもしょうがないので、しばしばチャンネルを切り替えながら、ハンドボールが始まっていないかどうか確認をしていたのだけど、一行に始まる気配もなく、テレテキストで前半が終わるのを確認してからは、七時のニュースが始まることもあって、完全に諦めてしまった。問題は試合会場のカメラなどの機材にあって、映像が作成で機内というところにあるのかもしれない。
テレテキストで確認したところでは、前半を終えて15-12。一応勝ってはいるけれども、相手がグループ最弱とみなされているフィンランドだということを考えると少々心配である。ニュースが終わる頃、スポーツニュースが始まる前に、テレテキストが再度確認すると、試合は終了していて、チェコが31-27の4点差で勝利していた。後半は1点差だったということか。とりあえず勝ててよかった。監督のクベシュは、チェコ代表は格下の相手と試合が下手だと嘆いていたけれども、確かに実力差どおりの差をつけて勝つことは少ないような気もする。
もうこの試合は見られないのかなと思いつつ、九時半ちょっと前にチャンネルをチェコテレビスポーツに替えたら、ハンドボールの放送が始まろうとしていた。バレーの試合が終わった後、録画だけはしてあったハンドボールの試合を放送することになったようだ。本当はハンドボールがリアルタイムの放送で、バレーが録画放送の予定だったんだけどねえ。不具合は撮影の機材ではなく、会場のプルゼニュとプラハを結ぶ伝送のための通信設備にあったようだ。一日中強風が吹いていたから風のせいだったのかな。
さて、すでに結果のわかっている試合を、見るべきか見ざるべきか、それが問題である。最初は見ても少がねえよなと思っていたのだが、見てしまった。格上相手にチェコ代表が必死について行って最後に逆転してかつという感動的な試合には劣るけれども、フィンランドが予想以上に健闘していて、なかなかの好ゲームになっていた。
土曜日のボスニア・ヘルツェゴビナでの試合に向けて、好材料なのはイーハ以来の大砲、しかも左利きのカシュパーレクが好調を維持していることと、一月のヨーロッパ選手権は怪我で欠場したババークが戻ってきて攻撃の組み立て役になるだけでなく、チーム最多得点を挙げたこと、怪我で欠場していたベテランゴールキーパのガリアが間に合ったこと、ペトロフスキーに次ぐ二枚目のポストプレーヤーとしてゼマンが使えるめどが立ったことなど、いくつもあった。監督たちいい仕事してるわ。
逆に心配だったのは、一月の英雄ズドラーハラがチームに合流はしていながら試合は欠場したこと。怪我か何かで出られなかったのだろうか。それから、途中でムルクバに代わって出場したガリアの手がテーピングまみれだったこと。結構重要な場面でシュートを止めていたから、大きな問題はないのだろうけど、見ていて痛々しかった。
全体的に見たら、期待につながりそうなことの方が多かったから、フィンランドよりは手ごわく、同時にチェコが苦手なバルカンハンドボールのボスニア・ヘルツェゴビナにも勝ってくれることだろう。クベシュとフィリップが監督になってからは、負けても納得のいく負けが多いから、ハンドボールの男子代表を応援する甲斐が大きくなっているのである。日本代表? ハンドボールの日本代表なんて知らんよ。特に男子はさ。
2018年10月25日22時15分。
こんな値段するんだ。知らなかった。
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