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陽葵は、ひなたと読みます。仏教が好きな仏教ガールです。一緒に仏教を学びましょう。
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2019年09月07日

源信僧都が立派な僧侶になった理由

源信僧都というのは平安時代の天台宗の僧侶で、往生要集を書いた人です。
往生要集は、地獄の有様が詳しく書かれていて有名です。
浄土真宗七高僧にもあげられています。

その源信僧都がどうしてそんなに立派な
高僧になったのかというと
お母さんも立派な方でした。

源信僧都が、天皇からほうびをもらって喜んでいたときに、
こんな歌のついた手紙を送っています。

後の世を わたす橋ぞと 思いしに
 世渡る僧と なるぞ悲しき



「後の世を渡す」とは後生の一大事を解決するということで、
仏教の目的であり、生きる目的です。
後生の一大事を解決すると、絶対の幸福になれます。

人々を絶対の幸福に導く僧侶になれよと思って
比叡山にやったのに、この世をどう生きるかということに
うつつを抜かすとは
悲しいことだ、ということです。



君たちはどう生きるか
という本がベストセラーになりましたが、
そういう生きる手段には関心を持つ私たちでも、
生きる目的は抜け落ちてしまうのです。

これに驚いて深く懺悔した源信僧都は、
姿勢を改めて後生の一大事の解決に向かい、
今日まで語り継がれる立派な僧侶となったのでした。

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