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2019年12月15日

柄じゃない

私は、授業中、『役者』に徹する。
『教師は五者たれ』と言われるが、授業中の私は、『役者』の割合が高いと思っている。

だから、教壇での私は、謳ったり踊ったりもする。
漫才をしているような時もあるし、巧みな話術を駆使して、あたかもエンターテインメントのような授業をすることもある。

話術に関しては、良く研究しているのが、「ジャパネットたかたのコマーシャル」である。
先代の社長一代で築いた通信販売の会社だが、そのセールストークには、やはり説得力がある。
「良い商品を、できるだけ安く」、という思想も、多くの人に喜んでもらおうとする企業姿勢にも感心する。

今や先代のたかた氏のMCは、古い動画でしか見ることはできないが、現在のMCたちも非常にすぐれており、私にとって、大いに勉強になっている。

ちなみにMCは、Master of Cceremonyの略だそうで、セレモニーマスターなのだそうだ。つまりすべての責任を持ったイベント全体をコントロールする人なのだ。
これは、授業における教師の姿そのものではないか。

そうは言っても、授業のときや、学校での生徒との関わりの中でのことであり、本来の私の性格とは非常にかけ離れた世界だ。
しかし本当は、私の柄じゃない。

私が本来、山の中で一人で生活したいタイプなのだ。
人と人との関わりは苦手だし、いろいろな人に気を遣って生きるのも苦しい。
なかなか本心を人には明かさないし、時に、思っていることと正反対のことを笑顔で言ってのける。
以前は、自己防衛反応から、他の人に強くあたったこともあるが、最近は、自分が引く。

「おまえみたいな性格で、教師なんてできるの?」
私の性格を熟知した母親が、かつて私に告げた言葉である。

確かに教員なりたての頃は、生徒掌握に苦労した。
教員間での人間関係にも悩んだ。
授業が上手くいかなくて苦しんだこともある。

そんな中で、時に、「必要な自分を作り出さなければいけない必然性」を感じ、『役者』を演じ始めたのだろう。

「このキャラは、本当は俺自身じゃないんだけどね…。」
ふと、そうつぶやくときがある。

消極的で、指名しても頑として動かない生徒を見ると、時にそう感じる。

「きっと、彼らも、どこかで『役者』にならざるを得ないことになるのだろうな…。」
と、思いながら…。








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