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2018年12月13日

合唱のホール練習

いよいよ合唱コンクールが迫ってきた。
練習にやる気のなかった私のクラスも、さすがに二日目ともなれば、「やらねばなるまい」という気持ちが少しは湧いてきているようだ。

いくつかの授業が合唱練習に変わり、今日はホール練習ができた。
本番のホールで、音の響きを感じながら、コンサートピアノの伴奏と合わせるのだ。

それでもN君は、
「合唱練習のやる気が起こらない。」
と、毎日提出する日誌に書いてきた。
さすがにここまで来てそうした思いとは、私の指導力不足を改めて悔やむ。
入学以来、人に流され様々な問題行動を起こしてきたN君だが、なぜか私の言うことは聞く。
悪さをしたあと、静かに私が語れば、行いを悔いて涙も流す。
だが、ほとぼりが冷める頃に、また何やら問題を起こす。
こうして、一年半を過ごしてきた。

だが、練習を見ていると、N君も結構必死に歌っている。
口を大きく開けて、指揮者に合わせ、ハーモニーを作ろうとしている。

課題曲の伴奏は、K君。伴奏者が見つからず、エレクトーンをやっていた彼に、白羽の矢が当たった形だが、持ち前の真面目さでほぼ完璧に弾きこなす。

だが、打鍵が強く、音が大きすぎるのだ。
概して、電子系の鍵盤で練習してきた人は、本物の重たい鍵盤を意識して、強く鍵盤を叩く。
それが、癖になってしまうと、ずっと強いままになる。
また、指の形が丸くないので、横から鍵盤を押さえてしまうので、長く抑えすぎてしまう。
そこに、眺めのペダルが加わって、大きな音になってしまうのだ。

おいおい、男性パートが全然聞こえないぞ。
もともと声量の少ない私のクラスで、大音量のコンサートピアノの伴奏はちょっと困る。
だから、男子に声を出せだの、伴奏者にもっと絞れだの、私がちょっと動揺した合唱練習になってしまった。
「K君の場合、ピアノの大屋根を閉めてもまだ大きいかも…。」
と、思ったが、歌っているうちに男子の声も大きくなり、なかなか難しい判断を迫られそうだ。

実際の演奏だが、大して強弱も付けられず、なかなか感情移入もままならない。
だが、ここまでよく成長したな、と思う。

「明日はもう前日。ここまで来たら、もう変えられる部分はごくわずかだなぁ。」
そう思いながら、明日の練習はどうしようかと、思いを巡らせる。

本当は、クラスの生徒が一体感を感じ、達成感を感じられればそれでOKなのだが、コンクールともなれば、状況は変わってくる。

この合奏コンクールを通して、新しいリーダーも発掘できた。
ヤンチャな男子も、曲がりなりにも歌っている。

ホールでの練習の最中、校長先生が学校見学者を連れてきた。
インドからの見学者だそうだが、私のクラスの合唱練習を見て、褒めて下さった。

こうした外部からの一声が結構生徒たちには効く。

「素晴らしい歌声でした。」
ちょっと苦しいイントネーションの日本語だったが、生徒たちはまんざらでもなさそうだった。








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