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2020年02月12日

チャイム着席

教務主任が職員会議で言う。
「最近、チャイム着席が出来ていないので、皆さんチャイムと同時に授業を始め、チャイムと共に授業を終えるよう、改めてお願いします。」

いつの間にやら、「生徒たちも先生たちもだらしなくなってきていた」、ということだ。
私の学校のチャイムが長い。
なり始めてから一分半くらいしないと終わらない。
だから、「先生、まだチャイムが鳴り終わっていませんよ…」、などと、自らの遅刻を正当化しようとする生徒も出る。

「体育の後は、たいてい遅れてくるんです。」
ある若手の先生が、会議で訴えた。

思うに、おそらくは着替えたとしても、次の授業に間に合うように体育の授業は終わっているのだ。だが、彼らは楽しい体育の余韻に甘え、のんびり教室に戻ってくるのだろう。
次の授業の担当者も、「まぁ、体育だったから仕方ないか…」、と半ば諦め、叱ることもしない。
そうした積み重ねが、どんどん時間にルーズになっていくのだと思われる。

体育の後が、厳しい先生の授業だと、みんなきちんと間に合っているのだ。

とかく教員人生は、若いと時でも遠慮しては駄目だ。
自分のポリシーは貫くべきだし、その積み重ねが、「筋の通った先生」、として生徒たちからも信頼を得る。

「教員主導ではなくて、生徒会をからめて、チャイム着席運動をしたらいいと思います。」
高校所属の先生は、たいていそういう流れにしようとする。
それも良いが、中学生にはある程度徹底させることも大切だと思う。
学齢期に併せたアプローチが大切だ。

チャイムが鳴っている最中に教室に走り込んできて、「セーフ」、などとちゃらけている生徒には、厳しく指導しなくてはならない。

そんなときに、
「○○君、遅れちゃ駄目だよ…。」
などと、甘い声を掛けても、教育効果は少ないのではないだろうか。

若手の先生が厳しく指導するのは、ハードルが高いのかも知れないが、確固たる自信と信念で、自分の思いを生徒にぶつけて欲しいと思う。

そうした思いのアタックが、時に生徒たちの心に響く。

教育にはそういう厳しさも必要だ。




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