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2018年11月01日

什の掟

会津藩校『日新館』に入学する前の遊び仲間(6歳〜9歳)が、毎日唱和し合う戒律に、『什(じゅう)の掟』というものがある。

『日新館』の講話の中で、この『什の掟』の紹介は、生徒たちのインパクトが強い。

今で言う、小学校低中学年が、このような決まりを守りながら生活していたことに驚くのだ。
もちろん、それ以上の年齢には、それに応じた心得があるし、学びの内容も、極めて高度でかつ実学に沿っている。

遠足で見学した施設の中で、時程の遅れにより、最も滞在時間が短かったにもかかわらず、生徒たちが一番印象に残っているのが、『日新館』であった。

昨日、まとめとして、「遠足で見つけたクールジャパン」というテーマで、班ごとにポスターを作らせたが、そのほとんどが『日新館』を特集したポスターだった。

 一、年長者(としうえのひと)の言ふことに背いてはなりませぬ
 一、年長者にはお辞儀をしなければなりませぬ
 一、嘘言(うそ)を言ふことはなりませぬ
 一、卑怯な振舞をしてはなりませぬ
 一、弱い者をいぢめてはなりませぬ
 一、戸外で物を食べてはなりませぬ
 一、戸外で婦人(おんな)と言葉を交へてはなりませぬ
 ならぬことはならぬものです


このうち、『戸外で婦人と言葉を交へてはなりませぬ』は、さすがに現代の世の中では当てはまらないものだが、その前の、『戸外で物を食べてはなりませぬ』は、少しその文化が残っている。

世の中がアメリカナイズされて、歩き食いが違和感なくなってきた昨今だが、多くの学校では、食べながら廊下を歩いていたら、さすがに注意を受けるだろう。

しかし、最初から5つめまでは、現代でも通用する道徳訓であろうと思う。

会津武士は、幼少期から、『什の掟』によって、武士道につながる潔さを体得していたのだろう。

最終行の『ならぬことはならぬものです』は、「固く守るべきものである」という意味だそうで、「駄目なものは駄目」という意味ではないそうだが、どちらも「きちんと守れ」という意味は含まれる。

『日新館』は、『国の発展の基礎は人材の育成、すなわち教育にあり』という考え方により、設置された藩校である。各藩で競って藩校が設置されいくが、会津藩も優秀な人材が育っている。

現在の学校も、この考えに変わらない。

教育が荒廃すれば、社会が乱れ、国は衰退していく。
また、間違った思想を教育すれば、国の進む方向は間違ったものになる。

『自分たちにはとても真似できない厳しい生活の中で、学び、身体を鍛え(文武両道)ながら生活していたんだ。』、ということがよく分かった。

そんな感想が目立った。

「遠足という名の社会科見学」とも揶揄されたが、彼らなりに学びが得られたらしい。













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