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2019年01月24日

叱り方の違い

「丹澤先生、また中2が窓からサンダル、投げていますよ。」
階下の理科室にいた、U先生があわてて職員室に飛び込んできた。

私は、高校入試の願書を入力中、
「どうせ、Kたちでしょ…。」
と、淡々と答えたものだから、U先生は自ら注意に行かれた。

何でも、つげ口のように報告しなくても、まずは自分で指導すべきだろう。
指導が終わった後に、「注意しておきましたよ 」、の一言でいい。

私も歳をとったのか、多少の生徒の行動には、目くじらを立てなくなった。
だいたいのイタズラは、ほとんどが私の中で想定内であり、「いい加減にせい」、と叱って終わり。
もちろん、繰り返しの注意となれば、雷が落ちる。

昼の掃除のために、教室に行くと、U先生が指導中であった。
しかし、残念ながら指導にはなっていなかった。
どうも、お互いの信頼関係が構築できていないらしい。

叱る側の教師と、叱られる側の生徒との信頼関係が成り立っていないのだ。

「U先生嫌い…。」
以前、ある生徒からそんな言葉を聞いたことがある。
「どうして?」
と、尋ねると、「しつこいから」、と返ってきた。

正義感の強い、熱心な先生だが、生徒指導上では、生徒との関わりが上手くいっていないように見える。U先生の言葉が、生徒たちに響かないのだ。

さすがに生徒たちも、あからさまに反発することはないので、嵐の過ぎるのを待つかの如く、じっとしているが、聞き流しているだけなのだろう。

「そんなことしたら、迷惑になるだろう?」
ここまではいい。
「前にも、駄目だって言ったろう?」
この辺りも大丈夫。
「同じ事を繰り返すのは、子どもだぞ?」
この辺りから、多少の反発心が湧いてきて、
「だめじゃないか。」
この言葉には、残念ながら心がこもっているように聞こえないのだ。

注意をしなければいけないから「注意する」ように見えるのだろう。

部活に来なかった生徒も、担任経由で呼び出し、叱り続ける。
言葉は荒々しくはないが、生徒たちからはネチネチ感があるようだ。

私は面倒くさがり屋なので、一気に叱って、はいおしまい、という具合に、そのあと後腐れないのだが、U先生は、生徒たちにはそうは見えないようなのだ。

若手という年齢でもないので、少し残念だ。

叱ったあとでも、またすれ違ったならば、ニコって挨拶できるくらいがいい…。

それが自然にできるかどうかも、教師の仕事の醍醐味であろう。








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