アフィリエイト広告を利用しています

広告

posted by fanblog

2018年09月18日

公開授業を終えて

今年も頼まれて今朝、中3の数学の授業の授業公開を行った。

このクラスは、なかなか授業のやりにくいクラスだ。
こちらから発問しても誰も答えない。ましてや手をあげるなどということはほぼない。個別で指名して当てなければ、答えてくれない。私を全員が注目しているが、授業中はずっと「しーん」としている。授業中は結構集中して聞いているが。聞いているくせに反応してくれないのだから、なんともいやらしい。

思えば中1の頃かこんな感じだったようにも思えるが、このクラスの公開授業を頼まれたときは、さすがに面食らった。

だからいつもの授業中は、なんとか場を和ませようと、それこそ役者に徹している。それでも彼らはニヤリとするくらいで、
「それって冷笑だろ…」
と、切り返すのがやっと…。
うーん、なかなか手ごわい。

今日の授業内容は、『三角比の拡張』(数学T)。直角三角形で定義した三角比を、単位円を使って角度が90°以上でも三角比を決められるようにするものだ。数学Tでは、180°までだが、せっかく単位円を紹介するのだから、360°まで、またはそれ以上、マイナスの角にも触れる。

今日のキーワードは『サインはy』。単位円においては、サインの値はy座標を見れば良い、ということが理解でき、徹底できればよい。だから、私は授業中に、何度も何度も『サインはy』と叫ぶ。

まずは、単位円の図を見ながら、サイン、コサインの値が出せればよい。次に、自分で図をかいて、ピンポイントで値を出せるようにする。そして最後は、頭の中で図を思い浮かべ、瞬時に値を求めるのだ、というプロセスも紹介。

終わって見れば、私が話し続けて終わった感がある。
「余計なことまで言い過ぎたかな…。」
習熟度の上位クラスだから、知的好奇心をくすぐることも欠かせないのだが、ちょっとしゃべりすぎたかも知れない。

確かに三角比は買い物では使わない。そんな分野の数学は多い。しかし、一度は聞いたことがないと、用語そのものがちんぷんかんぷんになり、ますます数学から遠ざかる。だから私は、「どこかで聞いたことがあるとか、少し内容を知っている」、というだけでもいいと思っている。本気で知りたければ、少し調べれば分かることだ。高等数学には、そうした一面がある。文系だからと、早めに数学から逃げるのではなく、教養の数学として、一度は学んでおきたい。だから、先生方も興味深く教えて欲しい。

「先生、今日の授業は雑談がなかったですね…」

「うん、準備していたんだけど、数学に関わりのある話にしようとしているうちに、時間になっちゃった。」

と、答えたかったが、ニコッと笑ってごまかした。
【このカテゴリーの最新記事】
この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

ファン
検索
<< 2023年09月 >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新記事
カテゴリーアーカイブ
プロフィール
丹澤三郎さんの画像
丹澤三郎
プロフィール
リンク集
おすすめ
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。