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2023年02月01日

受験のプレッシャー その1

入試は子どもたちにとっての一大イベントである。

たいていは15歳の高校受験が最初だが、私立学校の場合は、小6での12歳が中学入試に臨む。

ほぼ全員が受ける高校受験の場合だろうが、子どもたちに採っては、目に見えぬプレッシャーに潰されそうになっている人は多いだろう。ましてや中学受験ともなれば、その精神的圧力は、親子共々相当なものだ。

プレッシャーは、試験へのプレッシャーばかりではない。
家庭内での親子間、兄弟間のプレッシャーもあれば、親戚間でもそうしたプレッシャーは起こりうるだろう。

そんなプレッシャーを乗り越えて、多くの子どもたちが受験している。

私の学校でも、中学入試に引き続いて、高校入試も終わった。
合格発表も終わり、現在手続き期間中である。

受験生には、それぞれのドラマを経て、入学してくる。
そうしたドラマは、その生徒と深く関わらないと分からない。
しかし、どの生徒も、その大小はあるが、少なからず試練を乗り越えてきていることは事実だ。

「お前がその学校に入学するというなら、お母さんと離婚する。それでも良ければ勝手にしろ。」

以前そう言って、中3の子どもに入学を思いとどまらせようと擦らした父親がいた。
一方で、母親は、何としても息子を学校に入学させたいのだ。
もちろん当の本人も、小学5年の時から、ずっと希望していた。6年生での受験は、同じように父親から許可されなかったが、その後もずっと入学を夢見て、努力を続けてきたのだ。
「学校で成績が一番になれば…」、「生徒会長として皆のリーダーになれば…」などと次々と父親から難題を与えられたが、すべてそれをクリアしてきた。その上での、高校受験であった。

幸いなことに、彼は母親の一大決心により、無事入学を果たす。

父親はその後、気持ちが変わり、仲の良い家庭であるようだが…。





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