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2023年01月18日

愛の鈴

中2の立志式に向けて、地元の更生保護女性会の方が、「愛の鈴」をご寄贈いただいた。

毎年市内の中学二年生全員分の鈴を手作りして、学校に届けて下さる。
コロナ禍になって、ここ数年、当日の参列はご遠慮されているが、本当ならば見届けたいだろうと思う。

青少年が健全に育ち、大人へと成長していくことは、社会にとってとても大切なことだ。
子ども時代には分からないだろうが彼等を、暖かく見守っている人がたくさんいる。

この地域はどちらかと言えば田舎だが、まだ、「地域として地元の子どもたち育てていこう」という風潮は色濃く残っている。

今日、代表の生徒たちに受け取りをしてもらったが、彼等は「愛の鈴」がどんなものかも知らない。しかし、その鈴を見れば、どれだけ手を掛けて一つひとつ手作りし、思いを込めているかが分かるだろう。

人は「愛」をむげにすることはできないのだ。
そしてまた、たくさんの「愛」感じた人は、自分もまた、「愛」の分かる人になる。

学校の教員は、どちらかというと「無償の奉仕」という意味合いが大きい。
一筋縄ではいかない生徒たちを、根気強く、諦めずに、善導する。
恐らくは、そうしたことに「生きがい」を感じ、喜びを見いだせなければ、たとえ仕事とはいえ、教師として続けていくことは難しいのだろう。

女性会の方々は、穏やかで、優しく包み込むような雰囲気があった。
生徒たちも、それを感じ、自然に笑顔になる。

私は、そこに目に見えない「愛」を感じた。
その何かを感じた彼等が、立志式の本番で、いただいた「愛の鈴」について語る。

こうして「愛」が伝播していく。

心込めて、思いを込めて、時間をかけて…。
一見、非効率に見えるその中に、たくさんの「愛」が溢れている。

もしかしたら、人間の人生そのものが、「愛探しの旅」なのかも知れない…。




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