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2022年02月07日

注意されるのも愛

人は、他の人の言葉や環境により、すぐに感情が揺れ動く。
だから、多くの学校現場では、多くの生徒や教職員たちが、「心のぶれ」をコントロールすることを知らないまま生活しているのだ。

よかれと指摘した先生の言葉が、生徒の気に触り、心を動揺させ、怒りの感情を引き出させてしまうことは、よくあることだ。

もちろん、これは学校にとどまらず、会社組織でも家庭でも大いに起こりうることで、そこに不幸が生まれ、悩みが発生し、時に感情が爆発し、誤った言動を引き起こす。

学校では、「あいつに何を言っても意味がない…」などと、生徒を「不良」というレッテルで張り、近づかず、触らぬように関わっている先生もいらっしゃることだろう。

人間対人間の関係なので、教師だって時にはへそを曲げたくなる。

「叱る」、「叱られる」という関係は、指導者側が「改善してよくなる」と信じることから始まり、受け入れる側も、指導者の「愛」を感じ、「素直な心で聞く」ことができてこそ成立するものだ。

その意味では、「人間関係がすべて」とも言える。

部活動内では、同級生同士で指摘し合ったり、先輩が後輩を教えたりする。
その時に、「やろうとしているんだよ」などと反発心が湧くこともある。
言われていることはその通りなのに、自分の不甲斐なさに、憤懣やり方ない状態になり、機嫌が悪くなったり、はたまた怒り出してしまうこともある。

そんな時に教えたいのが、「注意するのも愛」であるということだ。

相手が良くなって欲しいと思って指摘するのだから、まさに「愛」そのものでもある。
その「愛」を素直に受け入れられるか、それとも、自分に対する「敵対心」や「いじめ」と認識するかは、受けた側の心の状態による。

部活中にそんな話をしたら、キャプテンが、「注意される側も愛だ」と言った。

本来はその通りだろう。

「愛」は連鎖する。
連鎖してこそ、「愛」は流れ続ける。

途中で「愛」の連鎖を途絶えさせてはいけないのだ。
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