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2021年12月11日

合唱コンクール

恒例の合唱コンクールが終わった。
午前に中学生の部、午後に高校生の部があり、今回、ようやく保護者の来校が認められた。

そうなると、文科省指定の感染症対策が必要になったため、合唱はマスク着用、間隔も1m以上あけるというスタイルになった。

こうなると舞台には入りきれないので、ホールのフロアに合唱台を置き、特設舞台を作った。

ここ数年、合唱のレベルは上がっている。
中3だからと言って優勝するとは限らない。
もちろん、中3にとっては三回目の合唱コンクールなので、そのノウハウや練習スタイル、クラスのまとめ方など、経験値があることは事実だが、理想通りにできるかどうかは、また別問題だ。

だが、どのクラスもなかなか良かった。

私はホールのキャットウォークで撮影をしていたが、けっこう動き回ったため、落ち着いて歌を聴くことはできなかった。

恐らく、そのために、彼等の歌に涙することができなかったのだろう。

「本当に心に染み入ると、歌を聴いているときに自然に涙が流れてくるんだよね…」、と生徒たちには伝えていたのだが、残念ながらその機会はなかった。

保護者たちは、久しぶりの我が子の雄姿に感動してもらえたようで、マスク着用ながらも満足してもらえたようである。

歌が終わると、さっと近づき、マスクを外して記念撮影。
ほんの何十秒かだが、マスクを取った状態での撮影をすることができた。

いつの間にか、マスクをしないことが許されない世の中になってしまった。
おそらくは、マスクがあろうがなかろうが、感染するときは感染するのだろう。
だが、いざ感染したときに、マスクをしていないと、徹底的に責められる。

世界は、そういう暗黙の監視社会になってしまったのだ

彼等の歌声には、心がこもっている。
歌詞に、メロディに、そして、保護者や、お世話になった人たちへの感謝の思いを込めて歌っている。

感動しないはずはないのだ。

泣けなかった私の心が枯れているということか…。
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