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2021年10月16日

体験入学

コロナ禍であっても、募集活動を止めることができないのが、私立学校の宿命だ。
そうは言っても、緊急事態宣言下で臨戦態勢のとき、部外者を校内に入れたりすることはできず、なかなか困っていたところだった。
だが、少し落ち着いたので、急遽、体験入学を行うことになった。

体験授業や、部活体験、そして今回は文化祭で行った中3の劇を再演したりした。

体験に来てくれた方は、親子とも大喜びであったようだ。

こんな風にして、ファンを増やし、受験生を一人、また一人と獲得する。

体験した生徒、保護者の感想の中で、一番嬉しいのは、「生徒さん一人ひとりが生き生きとして輝いている」、というものだ。

その言葉が、日常の学校生活を象徴しているとも言える。

いわゆる「よそ行き」の格好もできなくもないが、私の学校では頻繁にこうした対外的に交流する機会があり、いつしか「自然体」で振る舞うようになっているのだ。

細かなことを言うと、まだまだ改善すべきことはあるのだろうが、大きな流れとしては、それほど間違った教育をしているとは思えない。

理想を掲げ、日本、そして世界のリーダーになるべく、学びを深め、心を磨く教育を心が掛けている。

そんな姿を、実際、来校して見て下されば、納得される方は多い。
だから、皆が、一人、二人とお誘いをして、体験参加を促す…。

もちろん、中には「学校生活が厳しい」ような、発達の偏りのある生徒もいるが、彼等だって、私の学校の『輪』の中に入れば、変わって行く生徒がほとんどなのだ。

教育は国の礎。

将来の日本の社会を左右する重要なファクターだ。

教師は、時折は、そうした重要な仕事をしているという事実を、思い巡らせなくてはいけないのだろう。

日々の忙しさに、ただただ忙殺されてはいけない。

その中でも、心の中に一本筋を通し、教師としての理想も掲げ続けなくてはならないのだろう…。

その雰囲気を感じて、人は集まってくるはずだ。




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