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2016年06月04日

先ず隗より始めよ

先ず隗より始めよ
隗(かい)より始(はじ)めよ

《中国の戦国時代、郭隗(かくかい)が
燕(えん)の昭王に賢者の求め方を問われて、
賢者を招きたければ、まず凡庸な私を重く用いよ、
そうすれば自分よりすぐれた人物が自然に集まってくる、
と答えたという「戦国策」燕策の故事から》
大事業をするには、まず身近なことから始めよ。
また、物事は言い出した者から始めよということ。


この前に馬の話があって、

かつてある君主が国の軍備を増強するために
従者に千金もの大金を持たせて馬を買いに行かせた。

ところがその従者は
五百金払って死んだ馬の骨を買って戻ってきた。

当然君主は怒った。
しかしその従者が言うには
「死んだ馬の骨ですら君主は五百金支払う。
生きている馬ならもっと高い値段で買うに違いない、
と人々は思うはずです。
まもなく千里をかける馬がやってくる事でしょう。」

その従者の言うとおりに
一年も経たない間に千里を駆ける馬が3頭もやって来た。


昔はずいぶんとのんびりとしていたんだなぁ、
というのが最初の感想。
一年も経たないうちにって、
一年近くも待てるというのが今では考えられない。

それに人を見る目があったんだなぁ。
馬を買いに行かせて、死んだ馬の骨を持ち帰ったら
普通の君主だったら
「何を屁理屈言っていやがるんだ!」って
聞く耳を持たないだろう。
道理を説けば理解してくれる君主だと
従者は分かっていたから骨を持ち帰ったんだろうし、
この従者には何か考えがあるはずだと思ったからこそ
君主も理由を聞く気になったのだろうから。

この時代は正直な人が多かったのかな。
馬の骨でお金がもらえるなら
土に埋めたものでも掘り起こして持って行きそうなものだが。
そんなアラ探しをしていたら
故事成語なんか残っていかないだろうから
教訓になりそうな部分だけ見ていればいいのだろう。

先ず隗より始めよというのは
結構使われる故事成語だが、
今だと
「まず言い出しっぺから始めなさいよ。
自分じゃ何にもしないで人にやらそうなんて甘いんだよ。」
てな感じで使われている。
でも出自を見返してみると
そんなニュアンスはどこにもない。

意味合いとしては
何かを成しとげるためには
いきなり高い目標に手を出しても上手くいかない。
身の回りの手の届くものをクリアしていけば
やがて高かった目標にも手が届くはずだ、
という教訓だろう。

間違った意味で使われてしまう原因は
「始めよ」が強く印象に残ってしまうからじゃないだろうか。
「まず〇〇から始めよ」だから
意味としてスッキリする〇〇は
まず言い出しっぺから始めよ、になる。

本来の意味はあやふやだけど、
なんとなく収まりが良い感じがするので使われだして、
そのまま間違って定着してしまったパターン。

言葉というのは時代によって変化するものだが、
これはそういったものとは違う気がする。

こういった言葉がスラーっと出てくると
頭が良さそうな感じはするが、
間違って使ってたら赤っ恥になるから
気をつけなきゃいけないなぁ。




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posted by 黒豚猫 at 04:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 哲学
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