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2016年06月05日

はずがない病

捜索範囲の設定に疑問の声 北海道不明男児保護
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160604-00010000-doshin-soci


近頃では何かある度に
「想定外」という言葉が出てくる。

もちろん全てのことを想定するには
時間も能力も必要になるのだから
想定外な出来事が起こっても仕方がないのだが、
今回の捜索に関しては想定できる範囲だったのではないだろうか。

今回の一件も含めてだが、
想定する範囲が狭くなってきているのではないだろうか。

その理由として一つには
想像力を養う機会が減ったことがあるだろう。

子どもと違って大人になると、
常に現実的な問題に対峙し続けなければいけなくなる。
現実に向き合うことで精一杯で
想像力を養っている暇はない。

それに加えて想像力の欠如に輪をかけているのが
多数派同調バイアスの強まりのような気がする。

多数派同調バイアスは集団同調バイアスとも言うが、
自分以外に大勢の人がいると、
取りあえず周りに合わせようとする心理状態のことだ。

例えば職場やデパートで火災警報器が鳴ると
すぐに行動するのではなく
周りを見渡した上で周りの人の動きに合わせる、という心理である。
明らかに煙が出ていたり、火が見えたりすれば
逃げるなどの行動を起こすのだが、
そうでない場合は「誤作動」「訓練」などのケースを思い浮かべて
自らは率先して行動せず、周りの状況に合わせようとする。

日本というのは同調を重んじる社会である。
出すぎた人を許さない社会である。

先の警報器が鳴った時、
周りを見ずに我先に逃げ出した人がいれば
その人は周りの人から蔑まされることになる。
その我先に走りだした人に周りが同調してしまった場合、
訓練や誤作動で火事ではなかったりすると
その我先に走りだした人は同調してしまった人から
非難を浴びせられてしまう。
それが日本人という国民性だ。

近頃は「空気を読む」と称して
ますます同調することを強制させられる傾向にある。
それが今回の捜索にも当てはまってしまったのではないだろうか。

みんながA地区に少年がいそうだという。
私はB地区が怪しいと思うが、明確な根拠はない。
ここでBを主張しても和を乱すだけであるから
みんなといっしょにAに探しに行くほうが無難だ。

みんなが子供の足ではあの道は歩けないという。
でも子供だって一人で必死なのだから
死にものぐるいで歩くかもしれない。
しかし確証があるかといえばないのだから
黙っていたほうが非難されずに済む。

こういった多数派同調バイアスが蔓延したことによって
捜索範囲が狭められてしまったのではないだろうか。

こういった捜索というのは
通常任務とは違うイレギュラーな仕事だ。
余計な仕事の上に余計な手間を掛けさせるのは
なるべく避けようという心理になっても不思議ではない。
だから敢えて和を乱すような行動は慎むはずだ。
規律を重んじる組織なら尚の事である。

想定外のことが起きるのは仕方がないが、
想定の範囲を広げる努力はするべきだろう。
「〜のはずがない」という「はずがない病」に陥るのではなく
「〜かもしれない」とちょっと範囲を広げてみる。
それだけで解決する事柄は結構あるように思う。

まあとにかく今回は少年が賢明で良かった。






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