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2016年06月23日

原始的なストレスから脱却しても

2016-5-24-001_R.JPG

NHKでストレスに関する番組があった。

我々は飢えに繋がる食糧不足という問題を解決するために
巨大な社会を作り上げた。

狩りに行って獲物が取れず
飢えて死ぬかもしれないというストレス。
ライオンやワニなどの人を襲って食べてしまう
危険な動物に遭遇した時のストレス。
これらのストレスから開放されるために社会を作ったはずが、
解放された途端に新たなストレスを生み出してしまった。

結局ストレスというものは、
時代や場所によって形を変えても
なくなることはないということなのだろう。

そもそも人は
ストレスが全く無い状態もストレスに感じるらしい。
要は程度の問題であって
いかにストレスの力を小さくするようにしてダメージを少なくするか、
いかにダメージを受けても耐えられる体と精神にするか、
ということになる。

人間は時間という概念に囚われだしてから
ストレスのダメージが加速しているように思う。
番組内でも都市部と農村部でのストレスの度合いを比べても
圧倒的に都市部のストレス値が高いのは
時間に縛られすぎているからだろう。

何時に起きないと何時の電車に乗れない。
何時までに資料を揃えて何時の会議に間に合わせる。
何時に来るはずの得意先がまだ来ない。
今日は何時に帰れるかわからない。

何時何時何時・・・・を毎日毎日繰り返し、
その間ずーっとイライラし続けていたら
そりゃあいつかポックリ死ぬでしょう。
都市生活者の毎日から時間という概念を取り外したら
どれだけストレスが減ることだろう。

時間に正確な国民というと
日本とドイツというイメージがある。
どちらも経済という点で強いというイメージだ。
経済の強さはストレスによって支えられていると言ってもいい。
何かを得れば何かを捨てなければいけない。

ストレスから解放されるための方法として紹介されていたのが
マインドフルネスという心理療法である。
過去の苦しみや未来の不安を忘れ、
今の現実に集中することでストレスを軽減するという。
これって時間を忘れるということだろう。

我々の祖先たちは、
夜暗くなると何もすることがなかった。
ネットもテレビもない暗闇の中で
家族と話す話題もそんなになかっただろうから
焚き火を見つめてボーッとするか、
眠くなくても横になって眼をつぶるか。
その状態を現代では瞑想と呼んでいる。

マインドフルネスというものは
我々の祖先たちが何十万年間続けてきたことに
再び戻ってみようということなのだろう。

もう一つストレスから身を守る方法に
運動をすればいいというのもある。
これだって祖先たちがずーっとやって来たことだ。
狩りに行くにも農作物を育てるにも
機械がないんだから体を使うしかない。
本来人間の体というものはそのようにできている。
それをしていない現代人が異常なのであって、
異常なのだから体も心もおかしくなって当然なのだ。

ルソーは自然に帰れretour à la natureと言った。
この意味は原始的未開状態に戻れということではなく、
本来善なる行いをするように神に創られたはずの人間が悪を働く。
だから人間の根源的な自然な状態に立ち還れ、
という意味なのだが、
原始的未開状態に還ることこそ
人間がストレスから逃れる方法だということは
皮肉なものである。

その後、子供の発達障害に関する別の番組を観た。
子供の発達障害を治す、発達を促すためには
とにかくすぐに褒めることが大事だという。
子供は時間が経ってから褒められても
何に対して褒めたれたのか分からないのだそうだ。

できたことを褒めるようにして
できることをどんどん増やすほうが
できないことを叱るよりも有効なのだそうだ。

それは猫や犬のしつけと全く同じだ。

人間の子どもと猫犬をいっしょにするなと叱られそうだが、
人間も、猫や犬も、脳の構成はいっしょだ。
大脳皮質があり、小脳・脳幹・間脳がある。
違いは大脳皮質の発達度合いである。
大脳皮質の発達が未熟な子供は
猫や犬と脳の構造は変わらない。
猫や犬は2〜3才児並みの知能があると言われている。

大脳皮質が発達するということは
時間という概念に縛られて
ストレス漬けの生活に踏み出すということだ。
ルソーの言うところの自然な状態から抜け出し
悪を働きだすようになるということだ。

もちろん出来上がってしまった巨大な社会を生き抜くためには
発達障害から抜け出すほうがいいのだろう。
だがそれが、本当に人間らしい生き方なのか、
目指すべき姿だったのか、
もう一度考え直すべきなのかもしれない。





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