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2020年05月16日

コロナ禍における菓子製造業への行政の対応

コロナウイルスを蔓延させることがないよう
行政は商業施設その他へ休業、もしくは営業時間短縮を要請し、
要請に応じた施設に対して補償を行った。

休業要請は不要不急の外出を控えさせるということが前提であり、
それに則した施設に出されるものである。

だからスーパーなど生活必需品を扱う施設は
通常通り営業できるから補償しない。
これは分かる。

他方、飲食店などは密集した環境に長い時間いることになるから
これは営業を休んでもらい、その分の売り上げを少ないながら補償する。
これも分かる。

そこで我々ケーキ屋というのはどのように区分されるのか、
実に微妙な立場だと考えて行政に問い合わせてみた。

「ケーキ屋というのは生活必需品なので
休業要請の対象にならない。」
という回答であった。

生活必需品?

まあ生活必需品と認定いただくことは
長い目で見ればありがたいことである。
ただどうだろう、こういった状況下で
スーパーへの買い出しの帰り道で
生活必需品だからケーキも買って帰らなきゃ、
と考える消費者がどれだけいるだろうか。

[stayhome]のスローガンのもと、
自宅で過ごす時間が増えて自宅でケーキ作りする家庭が急増したそうだ。
スーパーの棚から小麦粉などの製菓用材料が消え、
メルカリなどのサイトには小麦粉、イーストなどの商品が
通常よりも高値で並んだ。

消費者がお菓子作りに関心を寄せるということも
長い目で見ると大変結構なことである。
あくまで長期的に見ればということであって
短期的には売り上げが激減して潰れるケーキ屋ベーカリーが続出するだろう。

ちょっとうらやましく思えるのは
休業補償を受けつつテイクアウトで売り上げを得ている飲食店だ。

もちろんテイクアウトをしているとはいえ
その売り上げは雀の涙ほどであろうし
売れ残って廃棄したり、材料費がかかりすぎたりなど
思うようにいかないことも想像できる。
ただ、行政から気にかけてもらえていることは事実である。

もちろん急に疫病が蔓延したことによって行政が混乱しており
厳密な線引きができないことは理解出来る。

ただ行政にはこのコロナ禍が落ち着いて冷静になったときに
あの時の線引きが正しかったのかどうか
改めて検証していただきたい。









posted by 黒豚猫 at 11:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 生業

2020年01月13日

古臭い食品衛生法の改正を

食品衛生法に基づく営業許可申請に関しての昨日の続きだが、
どうも腑に落ちないことがまだある。

我々菓子製造業者の「できること」として
パンの製造販売がある。
パンは菓子製造業の許可を得てパン屋を営むことができるのだが、
パンにはテーブルブレッドとしての食パンやバターロールのほかに
デニッシュやクリームパンなどの菓子パンと呼ばれるもの、
カレーパンやコロッケパンなどの総菜パンがある。

デニッシュやクリームパンなどの菓子パン類は
菓子製造業の一環として理解できるのだが、
総菜パンはどうなのだろう。
保健所の担当者に聞くと
カレーパンやコロッケパンに使うカレーやコロッケは
自家製してもかまわないのだそうだ。
しかし、カレーやコロッケを単独で販売するためには
「そう菜製造業」の届け出が必要となる。
そうなると当然それ専用の独立した厨房を設えなければいけない。

おかしくない?

パンの中に入れるものとパック詰めにするもの、
それぞれ工程が異なるわけではない。
材料の保管場所も異なるわけではない。
なのにパンに入れる素材は菓子製造業の範疇でOK。
単独で販売するものを作る場合は別の許可がなければいけない。

それと、納得いかないことがまだある。
許可申請費用だ。

費用は保健所によっても業種によって異なる。
ある地域の業種別の費用を見てみると
飲食店 16000円
菓子製造業 14000円
喫茶店営業 9600円
そうざい製造業 21000円 
などと差がある。
この差は何なのだろう。

想定される被害の大きさ?
売り上げの規模?
査察員の人件費?
それらでは説明がつかないし、
飲食店と菓子製造業の2000円の差ってなんだかよくわからない。

おそらくは法が制定当時にはそれなりに理由はあったのだろうが、
時代によって状況が変化してきているにもかかわらず
見直されることなく放置されているということだ。

こういった規制が見直されないと
規制に邪魔されて新しい芽が育たない。
既得権益者にとってはそのほうがいいのだろうが
長い目で見るとマイナスだ。

観光立国を国の方針に掲げているのなら
「食」は外せない重要なパーツだ。
食は観光にとって大事な武器になる。
そのためには今の古臭い規制は取り外さなければいけない。










posted by 黒豚猫 at 11:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 生業

2020年01月12日

飲食業における規制改革を渇望

一時期「規制改革」という言葉が氾濫したが、
今はすっかり落ち着いてしまった。

あの当時政府が打ち出した「規制改革」というものは
今になって思えば派遣社員を大量に生み出して
既存の企業を守るための改革だった感がある。

規制改革でタクシーや観光バス業界に新規参入しやすくなった
などということもあったが、
実際に行われてみたら
タクシーは客の奪い合いとなったり、
観光バスは安い金額で請け負わざるを得ず、
そのしわ寄せで運転手が過重労働で事故を起こす
などと社会問題化した。

もっと他に規制改革したほうがいいことあるでしょ。
例えばわが飲食業界。

飲食業は食品衛生法に基づき
都道府県知事の許可を得て営業しなければならない。
都道府県知事の許可なので、基準も都道府県によって多少の差がある。
地域によって風習や容認度合いが異なるため
厚生労働省では検討が行われているようだ。

営業許可には種類があって
「飲食店」「菓子製造」「あん類製造」「アイスクリーム製造」
「乳製品製造」「そうざい類製造」「喫茶店営業」など。
パンの製造は菓子製造に含まれており
菓子製造業者は菓子もパンも製造できる。

これらの業種はそれぞれ独立したものとみなされていて
許可を得るためにはそれぞれに対して
必要な設備を設けなければいけない。

これらを区分けすることがいかに時代遅れか
この区分けを見てお分かりだろう。

例えば今流行りのカフェといわれる業態。

コーヒーや紅茶など飲み物だけを店内で提供する場合は
「喫茶店営業」の許可申請になる。
まあ今どきのカフェで飲み物だけというわけにはいかない。
パンケーキやランチやらを出すのが一般的だ。
そうなると「喫茶店」ではなく「飲食店」としての許可が必要となる。

「喫茶店」ではトーストなどの
ほとんど調理を必要としない食べ物しか提供してはいけないからだ。

カフェで出したデザートが評判となったとする。
評判のお菓子をテイクアウトで売りたい、
となったら今度は「菓子製造業」の許可が必要となる。

アイスクリームをテイクアウトで売るには
「アイスクリーム製造業」、
ジャムを瓶や缶に入れて販売するには
「缶詰または瓶詰食品製造業」の許可が必要となり
それぞれ個別に設備は整えなければいけない。
全部を一つ所で行おうとすれば
フードコートのような広さが必要となり
現実的には不可能。
こうなるといかに自分の料理技術に自信があったとしても
一つの分野にしか手が出せないのが現状で、
飲食においてあれもこれも手掛けることができるのは大企業だけ
というのがご理解いただけると思う。

私のように美味しいコーヒーを自分で焙煎できて
料理も和洋中なんでもござれ、
アイスクリームだって知り合いの間では評判が良いものが作れても
現状ではケーキだけを作って販売するしかないのだ。

実際大企業、例えばコンビニなどは
あの狭い店内において
カップでコーヒーを販売し、
店内調理で揚げ物やおでんも販売している。
中にはパンの調理もしている店舗もあるから
どういった許可がなされているのか不思議である。

昨年末にはあるコンビニに
大量のネズミが徘徊していることが話題となった。
大企業だからと言って衛生管理が完璧になされているわけではない。
なのに大企業に有利な営業許可というのは不公平ではないだろうか。

余談ではあるが、
昨年放送されたドラマ「グランメゾン東京」において、
イベントでカレーを販売する際、
そのカレーをシェフの実家の台所で行った行為。
これは食品衛生法では違反である。
不特定多数に飲食を提供する場合、
保健所の許可を得た設備で調理されなければいけない。

ドラマなので細かいことはいいのだろうが、
同じドラマでも以前「相棒」では
被害者が営むキッチンカーの仕込みの調理場は
保健所の許可を得たところで、
というのが事件のカギとなっており、
ちゃんと事実に即していると感心した。
たしかその回の出演者はグランメゾン東京にも出ていた朝倉あきだったはず。













posted by 黒豚猫 at 12:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 生業

2016年08月27日

旬の世間との感覚のズレ

秋というと世間では「さつまいも」や「かぼちゃ」というイメージがあるらしい。
先日ある情報誌から取材依頼が来た。
さつまいもかかぼちゃを使ったケーキを秋の味覚として紹介したい。
10月中旬刊行になる、という。

秋から冬の定番といえば焼き芋だし、
近年人気の10月に行われるイベントのハロウィンといえばかぼちゃ。
秋は実りの秋とか食欲の秋とか言われるから
「秋」=「さつまいも・かぼちゃ」という企画になったらしい。

たしかにさつまいもとかぼちゃの旬は秋で間違えではない。
ただ、さつまいももかぼちゃも収穫時期は8〜9月だ。

さつまいももかぼちゃも晩夏から初秋に収穫され
2〜3ヶ月貯蔵してから出荷されるケースが多い。
寝かせることで水分が抜けるから
熱を加えると「ホクホク」した状態になる。

好みもあるだろうが、
ホクホクしたそれらは料理には合う場合が多い。
だが、私の作るお菓子には向かない。

ホクホクしたものは熱を加えた後に
どんなに丁寧に裏漉しをしたとしても
ザラザラとした粒が残って
口溶けの悪いものになってしまう。

私の場合はペーストにしてからお菓子にすることが多いので
ホクホクのものは使わない。
新物の、寝かせていない物を使う。

そういった収穫してすぐ出荷するものは
旬の時期にしか出回らないので
必然的に晩秋にはそれらを使った商品は作れなくなる。
だから取材は断ることになってしまった。

商売を考えるなら
客が求める時期に、客が求めるものを販売
というのが当然のことだろう。
だが美味しくないものを作って儲けるのは気が引ける。








posted by 黒豚猫 at 04:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 生業

2016年08月26日

雪解けは秋

気温が30℃まで達しない日が多くなった。
売上も徐々に戻ってくれている。
久々に早い時間に売り切れたので
仕事を中断して夕方に少し横になった。

目を閉じて耳を澄ますと
秋らしい音が聞こえてくる。

これまでは激しい蝉の音と
車の往来する音ばかりだったのだが、
秋の虫の音や田んぼの鳥よけの空砲音、
日の入時間が早くなったために
カラスが寝床に帰る啼き声など、
日中はまだまだ日差しは厳しいが、
確実に秋は近づいているという安堵感に包まれる。

我々ケーキ屋にとっては
厳しい冬が終わって春が訪れようとしているという感じ。
雪で身動きが取れなかったのが
春の暖かさでようやく行動できるようになった、という
世間とは真逆の捉え方といえる。

暑すぎると何も考えられず
商品の開発をする気力が起きないのだが
涼しくなると何かを作りたくなる欲求が湧き上がってくる。
湧き上がるだけで
まだ行動を起こすには至っていないのだが。






posted by 黒豚猫 at 04:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 生業

2016年08月18日

早く終わってくれ、夏

台風は暖かい海水温を燃料にして動いているから
台風が過ぎていくと排気ガスのように
暖かい空気を残していく。
空気中の塵が風で飛ばされるから
日光を遮るものがなくなり暑くなりやすい。
でも夜は放射冷却になるから夜は熱が逃げていくし
台風が過ぎると北から涼しい風が流れ込んでくる。

どうやら今年はこのまま秋に向かってくれそうだ。

10数年前なら9月の中頃にならないと
今回のように涼しさが来るような状況にならなかった。
暑くなるのも早かったから
やはり季節が1ヶ月前倒し状態のようだ。

この状況はケーキ屋業界にとっては歓迎すべきことである。

前にも書いたかもしれないが、
夏はとにかくケーキは売れない。
いくら各家庭にエアコンが普及したと言っても
やはり夏はスイカやシャーベット、かき氷を求めるものである。
これは長年の習慣からくる本能的なものなので
どんなにあがいても克服できない。

だが梅雨明け宣言が出る前に暑さが始まってくれると
消費者は、
「梅雨明けしていないのだから
この暑さは本物ではない」
と勘違いしてまだまだケーキを買う意欲を見せる。

そして多くの人は夏の暑さが嫌なので
早く秋になって欲しいという思いから
少しでも秋風が吹いていると感じると
秋らしい行動をとりたがる。

つまり「ケーキストップシーズン」のインが遅くなりアウトが早くなることで
ケーキストップシーズンが短くなるわけだ。

とはいえ本格的に売上が戻るには
まだまだ我慢しなければいけない。

夏はケーキを作る量が減るので
ガス代は安くなるが、
店では冷房を点けなければいけない。
光熱費的にはガス代より電気代のほうが高いので
売上がないのに経費はかかる不経済さ。
本当に夏は良いことがない。

それにしても最近の天気予報は
最高気温を高めに発表するようになった。
例えば予想最高気温35℃と言っておいて
実際は33℃というように。
以前ならその逆で、
33℃と言っておきながら35℃だったりということが
当たり前のようにあった。

私も以前なら予報より2~3℃高いことを覚悟していたが、
今は2~3℃低いんだろうな、と思うようになった。

おそらく同じ2~3℃違うにしても
過酷な方に外すと苦情がすごいから
夏なら高めに発表するようになったのではないだろうか。

気温を予想するのは多分とても難しいのだろう。
夏に弱い私は週間予報で最高気温が30℃を下回っているのを見ると
生きる希望が湧いてくる。
逆だと絶望感に襲われる。

ジュリちゃんも暑さで寝ながら
「ク〜」とうめき声を上げている。
もう少しの辛抱だ。





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2016年06月12日

自信の無さがニオイに繋がる

最近やたらと伝え下手な客が多くて
二度手間になって苛立ってしまう。

曖昧に指差しながら「あれ、これ」と言うし、
個数もハッキリと言わないから
聞き返さなければいけなくて面倒である。

そういったやり取りをするくらいなら初めから
「〇〇を一つ、✕✕を2つ」と言ってくれれば
スムーズに作業が流れるから
客にとってもメリットが有ると思うのだが。

スーパーやコンビニが普及してからというもの、
対面で商品を指定して物を買うという機会が減り、
そういった訓練ができていない人が増えたのだろう。

また「察する」というのが良い接客だという風潮が広がり、
店側が察する度合いが高まったために
客は少ない言葉でも買い物ができるようになってしまったから
そういった状況に甘える客が増えているのだろう。

だが、そういった客に苛立ちながら対応していると
そういう客のもう一つ共通点があることが分かった。

それはクサイくらいに柔軟剤やら香水を効かせている、
ということである。

なるほど、それで合点がいった。
つまりは自信の無さが注文にも現れているのである。

近年の柔軟剤ブームはどこから来ているかといえば、
自分は周りからクサイと思われているんじゃないか、
という強迫観念から来ていると私は思っている。

子供のイジメで使われる常套句は「くせー」と「キモ」と「うざ」である。
「クサイ」とか「キモい」「うざい」というのは目で見えるものではない。
だから直しようがない。
子供というのはこういった感覚的にじわじわくる言葉を集団で発することで
標的を精神的に追い詰めるのである。

そういったイジメを子供時代に目の当たりに過ごしてきたのだから
クサいと言われることを極端に避けるようになっても不思議ではない。
だからついつい強めに柔軟剤や香水を効かせてしまう。
柔軟剤や香水を相手にわかるくらい効かせることによって
少なくともニオイに関して自分は
気を配っていることを相手に主張することになる。
私はニオイに関して対策しているのだから
「クサイ」というイジメは当てはまらない、とばかりに。

柔軟剤のニオイのキツさは
自己防衛の度合いの強さと比例している。
また、つけすぎて鼻が慣れてしまい
ついつい効かせる量が増えるということもあるだろうが、
効かせ始めの動機はこういった経験が背景だと推測できる。

その自信のなさが注文にも現れる。
長いセンテンスを口にすることによって
もし噛んだり、言い間違えをしたら恥ずかしい。
だからなるべく短く「あれ、これ」ですまそうとする。

自分に自信があれば
多少臭かろうが、言い間違えをしようが噛もうが
気に病んだりしない。
人からキモがられても、うざいと言われても聞き流すだけで
気にすることなく生きていける。

現代は判断の基準が
自分ではなく他人がどう判断するか
に軸足が傾きすぎている。

私は人工的なニオイに吐き気を覚えるタチなので
早いこと柔軟剤がなくなってくれないかと思っているが、
クサいと言われる恐怖も理解できなくはない。
自信を持ちづらい社会であることも分かる。

その一番の問題は
それらを自覚できないことだろう。
森羅万象に対してもであるが、
自分のことに関しても俯瞰で見られないから
余裕がなくなってしまっている。

自分のことが俯瞰で見られたら
自分が本当にクサいのか、キモいのか、うざいのか
理解できるかもしれない。
理解できないまでも見つめ直しの機会になるはずだ。

ビクビクしながら生きるというのも
可哀想なことである。







posted by 黒豚猫 at 04:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 生業

2016年05月29日

突然の多数の「いいね」に戸惑う

店のフェイスブックページに
昨日だけで6件も「いいね」がついていた。
何だか気持ちが悪い。

自慢じゃないが店を開店させて以来
宣伝らしいことは一切してこなかった。
フェイスブックページを開設したのは6年前で、
「いいね」はポツポツつく程度で
現在200くらい。

一応新商品を出すと
ホームページとフェイスブックページに載せるのだけど、
新規に「いいね」がつくのはその時くらい。
平素は自分でも見ないし、ほとんど「いいね」もつかない。

それが昨日は新商品を載せたわけでもないし、
メディアに出たわけでもない。
何もないのに「いいね」されると
とっても不安になってしまう。

私の場合、徹底していて
メディアに出ても絶対に「ぜひお越しください」的なことは言わないし、
店の入口に「Welcome」的な文句も書いていない。
つまり私の中では
「客は勝手に来るのであって
私が呼んだわけではない」という理屈になる。

こうなると客商売の主としては強く出ることができる。
例えば店主の態度が悪いと客が言っても
「呼んでもいないのに人の店に勝手に来て
何を文句を言っていやがるんだ?
馬鹿かこいつは」
ということになる。
もちろんそれを口にしないし、態度にも出さないが、
私の中ではその苦情をこうやって消化してしまうので
どんな苦情を言われても全く気にならなくなる。

一人でやっている店だから
開店時間に間に合わないこともあり、
遅く店を開けたとする。
ちゃんと時間通りに開店していると
なかなか客は来ないものだが、
こうやって遅れてしまった時に限って
客というのは来てしまうものだ。

そうするとその客は
「この前来たんだけど開いてなかった」と
皮肉交じりの事を言う。

だが私に言わせれば
約束もしていないのに勝手に来る方が悪い。
あなた、約束もせずに友人の家に行って
留守だったからって怒りますか?
どうしてもその時に買いたいのであれば
当店としては予約という制度を設けているのだから
予約するはずである。
それをしないで勝手に来るのは
あなたのミスでしょ?
となる。

もちろんこんなことを言うと喧嘩になって面倒くさくなる。
言われたら「個人店舗ですからそういったこともございます」と
予約するように促す。

私の中ではそのように
いつでも相手をぶった切れる太刀とも言える理論を持っているので
どんなに非難されても見当違いだと受け流すことができるから
ストレスがたまらない。

そういった客に冷たい店にもかかわらず
フェイスブックページに一度に6件の「いいね」がつくのだから
やはり不安になってしまうのだ。






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2016年05月28日

「予約の取れない店」が3年で閉店に追い込まれる理由

「予約の取れない店」が3年で閉店に追い込まれる理由
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160525-00001793-cakes-life


私も商店主だから
この文面の言わんとすることはよく理解できる。

だがこれは一方的な店側の「恨み節」だ。

お婆ちゃんがやっている小さな店、
を例に挙げているが、
お婆ちゃんの店は品揃えが悪いだろうし、
公共料金を払えるわけでも、
CMで流れている新製品が手に入るわけでもない。
おそらく営業時間も短いだろうから
新規客を呼びこむ力はない。

売上のベースである昔なじみの客というのは
転居したり亡くなったりして減る一方だから
遅かれ早かれ店を閉めることになるのだ。

「行列のできる」という文句は一見良いように感じるだろう。
テレビや雑誌でもこのタイトルの付いた特集は
人気があるようだ。

先ごろ、行列ができるドーナツ屋として
日本上陸後に人気が出ていた「クリスピー・クリーム・ドーナツ」が
店舗数縮小というニュースが出ていた。
売上減少による処置なのだろうが、
「あんなに人気のあった店が何故?」ということがよくある。

行列=美味しい、という先入観を利用して
わざと行列ができるように仕向ける店もあるらしい。
行列ができていれば、「おや?」と思って
その原因を知りたくなるのが人情である。
マーケティング的には正解の戦術なのだろうが、
肝心の商品力がなければいずれ飽きられてしまう。

どうも未だに開業主というのは
開業当初に客が押し寄せると「成功」と勘違いしているようだが、
そんなものは単なる客の好奇心でしかなく、
好奇心が満たされてしまえば客は他の刺激を求めていくだけだ。

最近の美容室というのは
女の客にターゲットを絞るのではなく、
男の客も取り込もうと積極的なのだそうだ。

その理由は、
女の客というのは常に浮気をするそうで、
しょっちゅうコロコロと美容室を変えるのだそうだ。
反面男の客というのは
一度決めた美容室に何十年と行き続けるそうで、
なかなか浮気をしないのだという。
だから男の客を囲い込むことによって
経営を安定させようと狙っているらしい。

瞬間的に大きく儲けようとするなら女狙い、
長く安定的に経営しようと望むなら男狙い、
ということになる。

確かに飲食業でも
長く続いている定食屋だとかラーメン屋、居酒屋などは
男の客が支えているように見える。
一方で女の客が飛びつきそうな洒落た感じの店というのは
なかなか老舗というものがない。

私もニュースなどで「〇〇デパートが閉店しますが」
などというインタビューに
「え、うそ?残念ねぇ〜。良いお店だったのに。なんで閉めちゃうのかしら。」
などと答えているおばちゃんには
「オメーが行かねーからだよ」と突っ込みたくなるが、
閉める店には閉めるなりの理由があるのも知っている。
流行る店があれば廃れる店もある。
作用と反作用。
それが淘汰というものなのだ。

淘汰されたくなかったら流れに沿って変化するしかない。
変化できないものが消えていく。
そうやって我々人類は誕生した。
いずれ我々人類も恐竜やマンモスのように
流れの沿えずに消えてしまうのかもしれないが。





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2016年05月11日

押し付ける料理人に、言いなりの客

営業姿勢として各方面で
「おすすめ」はしないと宣言しているにもかかわらず
おすすめを聞いてくる客が多くて参ってしまう。

寿司屋を代表とする料理屋なら
仕入れの段階でたまたま手に入ったものもあるだろうから
本日のおすすめというのは成立するだろう。
だが一定期間同じものを並べている
お菓子屋でおすすめとなると
それは店側が売りたい商品だ。

私がこのような「おすすめ」を求める客に腹立たしさを感じるのは
店側の押し付けを喜んで受け入れる輩を
目にしなければいけないことへの嫌悪感なのだろう。
そういった主体性のない客がいるから
店側がどんどんつけあがってしまうのだ。

私は何かと押し付けてくる店が嫌いだ。

例えば塩で食べるように言ってくる天ぷら屋。

私はどちらかと言えば
天つゆを味わうために天ぷらを食べるのであって、
天ぷらが主役ではない。

衣にチューっと天つゆが染みた天ぷらが好きなのであって、
天つゆがなければ天ぷらを食べる意味が無いとも言える。

「できればこれは抹茶塩で」と言ってくれる天ぷら屋ならまだいいのだが、
初めから天つゆ無しで数種類の塩だけ出してくる店がある。

そう、何かと塩で食べさそうとする店は
押し付け度合いが強い。

焼き鳥屋もそうだ。
焼き鳥も私に言わせればタレを味わうために
焼いた肉があるのである。
塩で食べるのならわざわざ店まで足を運んで
お金を出して食べる必要が無い。

塩で食べさせる店の言い分としては
素材の味を活かす、
ということらしいのだが、
素材の味を感じたいのなら
別の調理法がいくらでもある。
天ぷらにしろ焼き鳥にしろ、
わざわざその専門店に行くのだから
その専門店ならではの味を食べたいのだ。

もちろん天ぷら屋なら揚げの技術、
焼き鳥屋には焼きの技術という
専門店ならではのものがあるのだろう。
それはそれで存分に発揮してくれればいい。
だがそこから先は食べる側の経験で食べさせるべきだ。

味覚というのは人それぞれのものだ。
人によって感じ方が微妙に異なるのだから
食べ方だって異なって当然だろう。
「この天ぷら屋の海老なら塩がいい」とか
「今日はネギ間を塩で食べたい気分だ」とか
食べる側に決めさせるべきだ。
酒のお供にする場合と食事で食べる場合でも
欲しい味は変わってくる。

それを何でもかんで塩塩という店は
自分の考えを押し付けてくる嫌な店である。
味に対する哲学というものが感じられない。
タレを作るのが惜しいのだろうか。

寿司屋の「これはスダチと塩で」も勘弁してほしい。
こういう食べ方もありますよ、
という提案ならいいのだが、
たいがいは問答無用で押し付けてくる。

焼肉屋の「この肉は表を○秒、裏を○秒焼いて」
というのも何様と思ってしまう。
アドバイスの域を超えてきている。

こんな押し付けばかりしていると
押し付けられることでしか食べることのできない客ばかりになってしまう。

客が育たないということは
料理人も育たないということだ。
押し付ける料理人に、言いなりになることに喜びを感じる客。
健全な関係とはいえない。
早くこの歪んだ食環境が改善されることを望む。






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