今までは「6月25日」説が多かったですが、カローラハッチバックと同時に6月26日(火)発表のようです。
今回の新型クラウンは「コネクティッドカー」の第1弾としても話題で、トヨタは特設サイトを開設、一般参加者も公募して大規模なイベントを実施するとのことでかなり気合が入っています。社長、副社長の両名が参加されるということですから、かなりのイベントですね!
「THE CONNECTED DAY」 *現在参加者募集中とのこと。
https://toyota.jp/theconnectedday/?padid=ag527_tjptop_topmv_the-connected-day
さて、"コネクティッドカー”といえば、2005年8月、レクサス開業当時からレクサス車は全車通信装置の「DCM」は標準装備でした。
トヨタブランドでは基本的にDCMは標準装備されておらず、別売りのナビ等とセットでオプション設定されていることが多いですね。
2005年当時はまだスマートフォンは一般に存在せず、スティック型や折りたたみ型の携帯電話(いまでゆガラケー)が主流で、インターネット通信で得られる情報は基本的にはパソコンと異なり、携帯電話専用サイトでした。そのため、得られる情報も限度があったため、DCMを通じて得られる渋滞情報やオーナーズデスクとの通信・目的地案内はそなどはかなり話題を呼び、オーナーの使用頻度も結構高かったと思います。
2008年からは”地上デジタルチューナー”の搭載とともに、カーナビゲーションの地図が自動更新される"マップオンデマンド”機能が搭載され、ドライバーは煩わしい地図更新作業から開放され、新たな土地でも安心してドライブすることが可能となりました。これも”コネクティッドカー”の機能の一つといえるのではないでしょうか。
そして2010年代に入り、スマートフォンの普及とともに、パソコンと同等の情報が携帯電話等のモバイル端末で得られることが可能となったり、数々の情報比較サイト(価格コム、食べログ、宿泊予約サイト、ニュースサイト・まとめサイト等)やAmazon等インターネット通販店の台頭により、「自分で情報を探し出す」ことが容易となったため、わざわざ車載の通信機能を利用してナビゲーションシステムで情報を取得したり、オーナーズデスクをコンシェルジュ的な用途で使用する頻度はかなり下がったのではないでしょうか?
たとえば、カーナビに収録されていない最新の目的地なども、スマーフォンのアプリ「Navi-con」や「smartNavilink」を使って調べてナビに転送したほうが早いですしね。
話題のお店やランドマーク等も自身でスマホで調べ、ナビへ目的地転送、という使い方が主流になったため、私自身、ここ3〜4年は”オーナーズデスク”はほとんど使用しなくなりました。
また、2014年からは「T-connectナビ」が導入され、音声での対話機能を持つ「エージェント」、「Apps(アップス)」が登場しwi-fi機能が追加されましたが、その出来ははっきりいって「期待はずれ」でありました。
”エージェント”に関してはそもそも「対話」がなかなか成り立たず、ストレスが溜まります。表示される結果もよくわからない順番ですし・・・
(果たして「南青山の美味しいイタリアン」なんてワードで音声検索してそのままお店に行く方がいらっしゃるのでしょうか?)
またスマートフォン自体の処理速度はカーナビゲーションとは比較に成らないほど高速・高性能になり、T-connectナビのアプリ(Apps)の出来栄えも市販アプリの足元にも及ばない出来栄えで、現在はほとんど新規開発されておらず、たまに細かいバグフィクス版がリリースされるだけで、話題にもならなくなりました。レクサス車を購入したが「エージェントやAppsは一切使用していない」というオーナーさんは多いのではないでしょうか? T-connectナビの満足度は当初PRしていたような利便性が高いものではなく、「失敗作」と言って良いでしょう。
また「Wi-Fi機能」もまったく使用する機会がありません(そもそもなんのために搭載したのか?)
こういった状態ですから、残念ながらトヨタ/レクサス販売店の大多数の従業員もT-connectナビやAppsでどういうことができるのか理解している従業員の方はかなり少ないのではないでしょうか?
そして、2017年からは、レクサスの一部車種に”ハイブリッドナビ”が標準導入され、ルート検索をクラウド上で実施し、より精緻なルート検索や従来にない「料金別ルート」の提示や最新の地図表示ができるようになりました。これも、”コネクティッドカー”の機能の一部分と思わます。
また、車両情報や一部設定変更はスマートフォンのアプリケーション(Smart G-LINK)で確認・設定できますし、事故やトラブルの際は、ヘルプネット機能によりヘルプネットセンターとの通話や救急車の手配等が可能です。
このように、レクサス車や一部のトヨタブランドの車では”コネクティッドカー”の一要素は既に導入されているわけですが、「繋がる感」は正直まだまだ薄いと思います。今回の”コネクティッドカー”が、これまでのものとは果たしてどう違うのでしょうか?
単にレクサスと同様のDCMを全車標準装備させ、オーナーズデスクやヘルプネットやハイブリッドナビが使用できたり、車両情報がカーナビやインフォメーションディスプレイに表示し、スマートフォンアプリと連動する程度であれば今までと何ら変わりません。
しかし今回は決算発表会を初め多くの場で経営陣が”コネクティッドカー”をPRしており、「従来とは違う」感が伝わってきますので、ぜひ期待を上回る「コネクティッド」要素を発表してほしいと思います。
なお、コネクティッドカーを快適に利用するためには、とにかく「音声認識機能」がとても重要と思います。
先日、海外試乗会が実施され話題をんだメルセデス・ベンツの新型Aクラス MBUX機能(いわゆる「ヘイ メルセデス!」)でも「やっぱりこの程度か・・・」っていう感じの出来栄えのようですし、iOSの「Siri」や androidの「Google アシスタント」ですら既に使用していない方が多いと思われる中、果たしてトヨタの「コネクティッドカー」でどれほど「対話」ができるのかどうか、非常に興味深いです。
なお、コネクティッドカーでは、車両のアップデートもコネクティッド技術で行われるという噂が。
「テスラ」が実現しているように、ワイヤレスアップデートにより「クルマ自体の機能の拡張」(自動運転機能や安全装備のレベルアップ、ステアリングチューニング、エンジン特性変更、サスペンションのAVSチューニング、スピードメーター液晶表示内容変更、ナビゲーション自体の機能アップデート等)はぜひ実現してほしいところですが、初回車検での車の買い控えに繋がる可能性もあり、本気で導入してくるとは思っていません。しかし、それが実現したらかなり魅力的ですよね。
そして、販売店の受け入れ体制や従業員教育など、インフラ面の整備が追いつくのかどうかという面にも注目です。
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音声認識、現実世界では実際はなかなか満足行くのが出てきませんね〜
MBUXの音声認識ですが、どうみてもまともに認識・動作していないのに、評論家が一生懸命「すごい!」といっているのが滑稽でなりません・・・まぁお金もらって旅行して、食事してホテル泊まってなので褒めないといけないのはわかりますが・・・とはいえ、日本での発売までチューニングされることを期待したいです。
しかしそれ以外のAR合成のナビゲーションシステムなどは素直にすごいと思いましたし、内外装デザインも内装の質感も高く、も走行性能もベタ褒めでしたし、とにかく凄そうです。今後のC,Eクラスなどの上位車種がさらにすごいと思うとメルセデス人気はしばらく続きそうですね。