http://newsroom.toyota.co.jp/jp/detail/7337308/
他メーカーにはかなり遅れてのリリースとなりますが、既報のとおり、「Toyota Safety Sense C」は、下記の機能を組み合わせたもので、カローラフィルダー、カローラアクシオの一部グレードに標準装備、一部グレードには5万円(+Tax)のメーカーオプションとなり、コストパフォーマンスに優れた内容となっているようです。
■衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ(PCS)
■レーンディパーチャーアラート(LDA)
■オートマチックハイビーム(AHB)
■ドライブスタートコントロール
■先行車発進告知機能
■緊急ブレーキシグナル
ここでのポイントは、ドアミラーの死角をカバーする、「ブラインドスポットモニター(BSM)」がパッケージングされていない点と、前車を追従する「レーダークルーズコントロール」が備わっていない点です。
私的には日常で一番役立つのがブラインドスポットモニターと思いますので、こちらが採用されなかったのは少々残念に思います。こちらはリヤバンパーに77Ghz帯のミリ波レーダーの装備が必要なのでコスト的に見送られた、ということなのだと思います。(余談ですが、スバルの「アイサイトver.3」にも、この装備はありません)
また、前車を追従するレーダークルーズコントロールは特に高速道路や郊外のバイパスでかなり有効な装備ですね。
どちらも、「Toyota Safety Sense C」のオプション価格(5万円+Tax)ではまかなえなかった、ということなのだと思います。
さてここで、気になるのは「Toyota Safety Sense C」と、レクサス車の安全装備との比較です。「Toyota Safety Sense C」は廉価版で、本格的なものは、「Toyota Safety Sense P」と呼ばれるもので、新型プリウス等で採用が開始するといわれています。今回は、廉価版の「Toyota Safety Sense C」とレクサス車との違いを以下に列挙してみました。
■衝突回避支援型プリクラッシュセーフティ(PCS)
レクサスで主流のPCSは「衝突回避支援タイプ2+」というもので、新型レクサスIS、NX,RC/RCFで採用されているものです。作動速度域は15km/h〜180km/h、ブレーキアシストによる速度低減量は最大60km/h、自動ブレーキによる速度低減量は最大で約30km/hとされています。
一方、「Toyota Safety Sense C」では、作動動作域が「10km/h〜80km」と、より低い速度でも作動できるようになっていますが、最高速度は80km/hまでとなっているようです。これは、ミリ波ではなくレーザー方式を採用していることによると思います。なお、ブレーキを踏んだ時の速度低減量は正式に発表されていませんが、おそらく最大で60km/hと、レクサスのものと同じではないかと推測されます。
■レーンディパーチャーアラート(LDA)
レクサスで主流のLDAは「時速50km/h以上で作動、警告音のみ」というもので、「Toyota Safety Sense C」と同じです。ただ、レクサスNXや新型ハリアー等に装備されているLDAは、「ステアリング制御」を行うタイプとなっていますね。
なお、レクサスLS、GSではレーン内をキープしながら走行するより高度なシステムである、「レーンキーピングアシスト(LKA)」が設定されます。
■オートマチックハイビーム(AHB)
レクサスで主流のAHBと「Toyota Safety Sense C」は同等の制御のようで、前方のカメラでハイビームとロービームを単純に切り替える方式です。
レクサスLSやクラウンマジェスタ等に設定される、装備される前方車両に光が当たる部分だけを自動的に遮光する「アダプティブハイビームシステム(AHS)」については上級システムである「Toyota Safety Sense P」で採用されるものと推測されます。レクサスでは、マイナーチェンジ後の「GS」、新型「RX」、「LX」で「Lexus Safety System +」が採用されることで、AHSの機能が備わることが待されます。
■レーダークルーズコントロール
「Toyota Safety Sense C」には設定されておらず、レクサス車やトヨタの上級車種専用のオプションとなります。
■先行車発進告知機能
■ドライブスタートコントロール
「Toyota Safety Sense C」に備わる基本性能ですが、レクサス車にはほとんど備わっていません。(レクサスNXには先行車発進告知機能あり)おそらく、「Lexus Safety System +」では備わる機能ではないかと思います。
■緊急ブレーキシグナル
「Toyota Safety Sense C」に備わる基本性能ですが、レクサス車では全車に標準装備されます。トヨタブランドでも多くの車種に採用されている、一般的な安全装備になっています。
■ブラインドスポットモニター(BSM)
「Toyota Safety Sense C」には設定されておらず、レクサス車やトヨタの上級車種専用のオプションとなります。
「Toyota Safety Sense P」でも設定はされないようですね。レクサスでは多くの車種でオプション設定されます。
■リアクロストラフィックアラート(RCTA)
「Toyota Safety Sense C」には設定されておらず、レクサス車の一部車種(RC、RCF)の専用装備となります。
BSMのミリ波レーダーを使用しますので、今後はBSMとセットで装備されるものと思います。
■レーンキーピングアシスト(LKA)
「Toyota Safety Sense C」には設定されておらず、レクサス車の一部車種(LS、GS)の専用装備となります。
「新型GS」で継続採用されるかどうかが注目です。
■ナイトビュー
「Toyota Safety Sense C」には設定されておらず、レクサス車の一部車種(LS、GS)の専用装備となります。
■ヘッドアップディスプレイ
「Toyota Safety Sense C」には設定されておらず、レクサス車の一部車種(GS、NX、RX、HS)の専用装備となります。(トヨタブランドでは、さりげなく、プリウスの一部グレードにも設定あり)
とまぁこんな感じでしょうか?
「Toyota Safety Sense C」の5万円という価格は十分訴求力のある価格と思いますので、かなり装着率が高くなるオプションと思いますが、欲を言えば前車に追従する「レーダークルーズコントロール」の機能は欲しかったところですね。
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5万円という価格を考えると十分なのかもしれませんね。
でもせっかくなので、あると便利なレーダークルーズコントロールの機能は廉価バージョンでも欲しかったところです。
Lexus Safety System +は10万円程度の価格が予想されていますが、BSM+RCTAが6万円、アダプティブハイビームシステムが5万程度と考えれば、確かに20万円ぐらいになりそうな気がします。LSの安全装備の価格を考えるとホントコストダウンが進みましたね。
レクサスのレーダークルーズ、RCFでは制御が今一つという印象です。確かにパワー、ブレーキの強さなどはあるように思います。
アウディの全車速タイプがかなり優秀だったのでどうしても比べてしまいます。
「Lexus safety system+」では全車速追従型になるようですので、今後のモデルは不満を感じることも少なくなるかもしれません。
ついに登場ですね
ちょっと期待外れと言うか、今後展開していく車種の多さを考えると仕方ないともとれます
しかし予想外に安価ですね
BSM、レクサスのACCを入れて20万でも結構装着する方が多いと思います
ギクシャクという事ですが、Fよりも馬力もトルクも控えめな所が幸いしてるのかもしれません。
2種類の統合パッケージを準備するあたりはトヨタらしいですね。
5万円と10万円の2種類のパッケージがあれば、一般消費者はどちらを選ぶんでしょうね。
でも第1弾がカローラというのは私的には結構好印象です。
プリクラッシュですが、私の場合1度だけ発動しました(警告音のみ)アウディのそれよりも少し動作が遅い印象ですが、十分判断できるだけの事前警告が行われ、安心感がありました。
RCFの場合は、レーダークルーズはちょっと動作が雑でギクシャクするので、あまり使用していません(笑)やはり全車速追従型でないとあまり意味がないなぁという印象です。
なお、レーンディパーチャーアラートとオートマチックハイビームはどちらも中途半端なのででなくても大丈夫と思いますが、深夜の高速道路走行が多いのであれば意外に役に立つと思います。(3万円+Taxという価格はお手ごろ感がありますね。)
さて、次はToyota Safety Sense P と Lexus safety system+に期待しましょう〜
トヨタですから、仕方ないと思いますよ。
発注のやり直しも考えましたが、GT-Rのタイヤが限界なので、そのままにしました。
安全装備に関しては、トヨタ系は他社に遅れている感があるので、もっと頑張ってほしいですね。
トヨタ社内の基準では、アイサイトでも通らないと聞いたことがあるので、確実に機能するシステムになるまでは出さないということなのでしょうけど、将来に期待したいですね。