2019年08月02日
頑張れマツダ!期待の「Mazda3」前評判は高かったが・・・
前日に、日経新聞報道で「営業利益は100億円程度、7割減」との観測記事が出ていたので期待はしていませんでしたが、正式に発表されたのはそれを更に下回る「営業利益は約70億円、約8割減」というショッキングな内容でした。
為替の問題があったとはいえ、期待の新型車「Mazda3」が発売したというのに・・・
https://www.mazda.com/globalassets/ja/assets/investors/library/presentation/files/pre190801_j.pdf
年間計画は変更なしのようですが、果たして営業利益「1,100億円」の計画達成はあり得るのでしょうか?
2019年第1四半期の販売台数は、「日本、米国や中国などの主要市場で販売台数が減少したことから、同12.5%減の35万3000台」とのことでちょっと心配なぐらいの減少です。
減配・無配転落にならないよう応援したいところですが、マツダ株価も冴えなく、今やわずか1株あたり「1070円」前後・・・これは年初来最安値レベルで、明日はさらなる価格減少も予想されます。(結局、株式相場が大荒れとなったこともあり、あわや3桁突入、年初来安値を更新、「1,001.5円」で終了)
実に、約5年前の1/3ほどの価格に下がっています。ちょくちょく追加買いでナンピンしてもどんどん下がってしまうのでうんざりしてます。
今回の販売不振の要因の一つとして、北米で「Mazda3」の販売が思ったより好調でないとの報道もあります。
世界的なセダン人気の低迷のなか、セダン・ハッチバック2タイプのボディで発売し、価格帯を引き上げたことが裏目に出ているのでしょうか。
内外装の質感は確かに高まった、しかしコストへの転嫁に関し、消費者はシビアだった、ということでしょうか?
私自身、Mazda3のデザイン、内装の質感も非常に魅力的と思います。
また、東京オートサロンでの人気や、SNS上での評判、モータージャーナリストの評価もすこぶる高く、世界と戦える数少ない日本車といえる評判ぶりです。
しかし、日本での販売数も以下のとおり、現時点では期待したほどのヒットにはつながっていない模様。
2019年5月・・・1,682台
2019年6月・・・1,591台
2019年7月・・・ ?台
※「SKYACTIV-G2.0L」モデルと「SKYACTIVーX」は上記集計期間では未発売のため、上記数値には含まれていません。
一方SNS上では納車待ちの方を多数見かけますが、販売台数からは爆発的人気という感じではありません。
各種ショーやSNSでの人気とは生産がうまく行っていないのか?海外向けと国内向けのバランスが悪いのでしょうか?
画期的な話題の新エンジン「SKYACTIV-X」の期待が高まるばかりですが、ワンダー速報さんの記事のとおり、販売価格が「314万円〜362万円程度」となかなか高く、燃費、パワー、他モデルとの差別化された部分を考慮しても、販売数の大幅増の要因にはならなそうです。
■【MAZDA3 SKYACTIV-X 契約したw】購入した理由&見積もり公開!20Sとの価格比較も!
http://drumsyos.blog.fc2.com/blog-entry-2838.html
また、今後ヒットが期待できるSUV系の「CX-30」において、先般、突如「財経新聞」に公開された価格が話題を呼んでいます。
予定価格帯は「約239万〜371万円」とのことで、Mazda3と同様、なかなかの高価格。
https://www.zaikei.co.jp/article/20190730/523646.html
マツダ3の販売不審の要因が、「居住性(後席)」と「価格」にあるのであれば、人気ジャンルのSUV、「CX-30」も確実にヒットするとは言えないかもしれません。
マツダ車のクオリティの高さやデザイン良さは多くの支持を得ていると思われますが、「評判が良くても売れない」(つまり、自動車マニア向けなのでしょうか?)ということであれば、新世代のプレミアム路線に黄色信号が灯ってしまうかもしれません。
マツダにはトヨタ(レクサス)のようにじっくり「売れなくても継続してブランド力を高めていく」といった戦略は行えませんので、果たしてこのままの路線で良いのか、当方の想像以上に厳しい2019年第1四半期決算の内容だったと感じました。
「Mazda3」の納車が本格化する2019年7月以降の販売台数の動向も見守ってみたいと思います。
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